「純和製」
昨晩、夕食をご一緒した独立系運用会社の社長さんと幹部。
2年ぐらい前に立ち上げた会社ですが、メンバーはもちろん、
投資家は全部が日本のお金。
当たり前に聞こえますが、実はオルタナティブ投資の世界では
結構めずらしいのです、これが。
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昨晩、夕食をご一緒した独立系運用会社の社長さんと幹部。
2年ぐらい前に立ち上げた会社ですが、メンバーはもちろん、
投資家は全部が日本のお金。
当たり前に聞こえますが、実はオルタナティブ投資の世界では
結構めずらしいのです、これが。
それほど多くはないのですが、
時々、
「社内規定に合わないから」
という理由で面談を断る機関投資家さんがいます。
個人投資家であれば、最初に思うことは
このファンドはパフォーマンスを上げてくれるか?
ということだと思いますが、
組織に属する投資家であると必ずしもそうではありません。
日本でいう「商品ファンド」のことを米国では一般的に
CTA(Commodity Trading Advisor)といいます。
原油、穀物、などだけではなく、
金融先物(株式・債券・為替)を
運用対象としています。
多くの場合は「システム」によって
売買の判断をすることが特徴です。
米国では「ミドル・マーケット」に特化しているバイアウトファンドもあります。
定義はややあいまいですが「ミドル・マーケット」とは中小企業のことです。
15年間ぐらいヘッジファンドに関わっている
私にとってヘッジファンドの大三御所というと
やはりこの三者ですね。
こんにちは。先日とは別のアシスタントの小室と申します。
私は現在大学院で投資工学の研究もしているのですが、最近ふと気になった
ことがありましたので、それについて紹介させていただきます。
先日、駐日エジプト大使のHisham Badr氏の話を伺う機会がありました。彼は
日本に対して期待するものとして、武力貢献といったハードパワーよりも、
経済支援や文化交流などのソフトパワーを強調していましたが、日本のソフト
パワーの欠点として、互いの文化的な相違を理解しようとせず、日本流のやり方
を押し付けるため、結果として現地の反発を買ってしまう事態も起こっている
そうです。
この講演を聞いてふと思ったのは、投資もよくよく考えたら一緒かな、という
点でした。最近のフジテレビ騒動は、明らかに「金」というハードパワーを用い、
相手企業に自社のやり方を押し付けようとするものでした。それよりも、相手
の企業文化を理解した上で、その会社と「お付き合い」する、といったソフト
パワー的な投資の方が、長期パフォーマンスではベターなのではないでしょうか。
投資工学という、経済合理性最優先の研究をしておりますが、このようにして
決定された投資というのは、ときとしてハードパワーになる危険もあるなと、
自戒の気持ちも込めて紹介させていただきました。
去年に会社を辞めた知人と会いました。
外資系金融機関でリスク管理を担当していましたが、
彼の夢は他の人のリスクを管理するということより、
自分でリスクを取って運用することでした。
今日は、連邦準備制度(FRB)議長のアラン・グリーンスパンと
国防長官のドナルド・ラムズフェルドの話を聞きました。
昨夜のオープニング・レセプションは米国議会で開催しました。
素晴らしい建物でした。カメラを持ち込まなくて残念。
昨日水を差してしまったアシスタントです。
アメリカでうけた教育で
盛んに投資教育をやっていたかというと
語弊があるかもしれませんが
高校でそのような授業はありました。
日本は、「投資教育」が後れていると
よく言われますね。
アメリカを見よ、と。
子供のころから投資のことを教えているのではないか、と。
でも、私は日本がそれほど後れているとは思っていません。
ヘッジファンド・マネジャーたちは圧倒的に
米国ではNY,欧州ではロンドンを拠点として
いる場合が多いです。
ただ、そうとは限らないのが
この業界の面白いところです。
私のヘッジファンド・ビジネスの日本人パートナーたちは
凄い人たちが多いです。
Sさんはの趣味はトライアソロンです。
今月も「遊び」でロンドン・マラソンに出場し、
ヘッジファンドマネジャーも訪問する予定です。
以前、会社に自転車で出社したときに着替えを忘れ、
自転車用の「ピチピチ・パンツ」で勤務したようです。
転職した直後であっただけにかなり強烈な印象を
新しい職場に残したようです。
Yさんもマラソン・フリークらしいです。
以前は、仕事を終えてから青山のジムでちょっと汗をかいた後に、
深夜に千葉方面の自宅まで走って帰っていたとか。
日本ではもしかするとピンとしないかもしれませんが、
米国では、大学基金や寄付基金は、
オルタナティブ投資の主な投資家です。
日本では、まだまだですが、
ヘッジファンドからプライベートエクイティにも
手をかけています。
そして、彼らの実績はかなり良いのです。
昔の会社の元同僚と久しぶりに会いました。
隆著な日本語を(やや早口で)話す外国人ですが、
97年に M & A (企業買収)を専門とするブティック
インベストメント・バンクを設立しました。
その彼は、今、ファンドにちょっと興味を示しているようです。
先ほど帰宅して、着替えたときに気がつきました。
なんと。。
今朝、N氏からメールをもらいました。
「ところで、今朝貴兄の顔写真お見かけしました。
なかなか可愛らしいく写っていると話題になっていました。
商品先物・・・振興協会・・・・」
別のT氏からは、
「なんか、島田伸介がやってる(鼻から火吹く)三浦工業
の広告かと思ったら渋健だった。。。」
いや~お恥ずかしい。
先ほど、旧知の友人と久しぶりに会いました。
彼は長年米系インベストメントバンクに勤めていましたが
数年前の40歳前後で退職し家族と米国西海岸に引越して
Semi-Retirementの生活を送りましたが、
最近、また復帰しました。
年金基金の投資家さん向けのセミナーで
ヘッジファンドの話をしました。
「総合的」年金基金なので、ひとつの大企業の年金ではなく、
トラック業とか、印刷業とか、電気工業とかの
中小企業の年金です。
先ほど、某老舗プライベートバンクの日本代表の方と昼食をご一緒しました。
さすが数百年をかけて築いたビジネス。
最近よく見かける「プライベートバンキング」とは程遠い存在です。
なぜかというと、毎週月曜日の朝7:15に
マネックス・オルタナティブ・インベストメントの
投資会議があるからです。
ヘッジファンドは、運用業界におけるベンチャービジネス
のようなものだと思っています。
比較的に小資本で立ち上げることができて
しっかりとした実績をあげ、
ちょっと幸運に恵まれれば、
成功を手に入れることができるかもしれません。
ベンチャーの起業家を育成する設備・仕組みは
「インキュベーション」と言いますが、
運用業界におけるインキュベーションが
あっても良いのではないかというのが
長年の持論でした。