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April 26, 2005

CTAの分散投資

日本でいう「商品ファンド」のことを米国では一般的に
CTA(Commodity Trading Advisor)といいます。

原油、穀物、などだけではなく、
金融先物(株式・債券・為替)を
運用対象としています。

多くの場合は「システム」によって
売買の判断をすることが特徴です。

システム売買なので、ファンダメンタルズやその他手法の
ヘッジファンドとのパフォーマンスと相関性が低いということで
近年は着目されています。

ただ、CTAはヘッジファンドと比べると月次の変動が高いので
(±10%~20%もそれほど珍しくない)、ヘッジファンド投資に
慣れているとちょっと敬遠する傾向はあります。ポートフォリオに
入れるとしても、それほど多くは配分しないのが一般的です。

更にCTAには「分散投資」の落とし穴があるようです。
通常、複数の、お互いに相関性が低いヘッジファンドに分散投資した
ほうがポートフォリオは安定した投資ができます。

しかし、複数のCTAを保有すると、ほとんどが同じような損益の
動きをしてしまう例が目立つます。要するに分散投資があまり
聞かないのです。

これは何故でしょうか?
「システム」のモデルの詳細は色々と差があったとしても、
CTAの基本収益は「トレンド・ファロー」から生じます。

要するに、大きくトレンドが動いたときに大きく収益を上げるパターンです。
ファンダメンタルズ分析では割高・割安すぎてもトレンドが継続すれば、
ポジションを継続するので、バブルや大きなショックには強い傾向があります。

しかし、やられるときは、色々な種類のモデルがあったとしても、
所詮似たようなところで売買シグナルが出てしまうということなんでしょう。

「トレンド・ファロー」のもうひとつの弱みは近年のマーケットのように
あまり「トレンド」がないときです。

売買シグナルにだまされてしまって高値で買って、安値で売ってしまうのです。

このような難点は持っていますが、CTAは
オルタナティブ投資の重要なラインアップのひとつです。
CTAをポートフォリオに組み込むことは急激にトレンド(変動)が
出たときの「保険」としての認識が必要でしょう。


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債券債券(さいけん)は、国家|国、地方公共団体、政府関係機関、特殊金融機関、事業会社など(発行体という)が資金を調達する際、債権・債務の内容を券面上に実体化させて発行する有価証券のこと。有価証券であるため他人への譲渡が可能で、期限前に現金化することが... [Read More]

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