コンテンツ・ファンド
インターネットで「contents fund」という言葉を
英語で検索しても的確なヒットはないのですが、
「コンテンツファンド」と日本語で検索すると、結構ヒットします。
これは、日本特有の外来語のようですね。
日本では映画やテレビアニメ、ゲーム等のコンテンツビジネスの
市場規模は11兆円ぐらいであり、鉄鋼業など「ちゃんとした」産業の
市場規模に匹敵するものであります。
一方、このようなコンテンツの製作の多くは中小企業を中心とした
著作権も帰属できていない下請け作業という現状です。
コンテンツファンドを通じてプロジェクトに投資家が出資すれば、
ベンチャーキャピタル投資のようになりますね。
単なる下請け会社とう立場より、コンテンツ・クリエーターの主役に
なれるというわけです。しかし、ファンドとしておカネを集めるのであれば、
クリエーターであっても、自分が作成するコンテンツへの自己満足
だけでは勤まりません。
一方、投資家側も自分が気に入っている映画やアニメやアイドルを
支援することができたので、それだけで満足してしまうことでなく、
あくまでもビジネスという次元で投資する「ファンド」ということは
忘れてはならないでしょうね。
ただ、このように、ドライな経済的リターンだけではなく、
フワ~とした感性的リターンも実は大切な考えです。
この両極面の間のあいまいなところは、定義や実施することが難しいですが、
実はとても面白い間でもあります。
イノベーションの水源地のようにわくわくする場所でもあるでしょう。
日本のコンテンツ、いわば感性は、世界への最強な輸出産業になる可能性を潜めています。
大事に育てたいと思います。
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