今、韓国です
アジアのミッド・マーケットに特化するプライベートエクイティファンドが
開催した投資家ミーティングに出席しています。羽田空港から
旧国際飛行場だったGIMPOまで2時間ぐらいですから、かなり
近いですね。充分日帰りできる距離ですが、今回は一泊。
このファンドは投資候補先とプロフェッショナルな対話で企業戦略を
提案しながら関係をじっくりと築いていくことを案件のアクセスに
つなげていきます。
ポジションの取り方も株式という単純な形より、フィナンシャル・
ストラクチャリングにより、アジアの特有なダウンサイドをヘッジする
というヘッジファンド的な要素も持っているユニークなファンドです。
昨夜のディナーで現地の証券会社の会長の話によると韓国企業の
最近の第一四半期や一年分の収益は、90年代の累積収益に匹敵する
ということでした。その理由は二つあるそうです。
○ 収益に対する集中度が高まった企業精神。
アジア危機(こちらでは「IMF危機」と呼んでいるようですが)
以来、銀行は、収益がない会社には貸さないという
姿勢が高まったから。
○ ガバナンスに対する精神的な変化。
外国人からの圧力というより、国内から、だそうです。
これほど、収益性があるのに韓国市場はPERはまだ一桁で
割安感が、特に他の市場と比べると目立つということでした。
ただ、収益が一部の大企業に集中しているようで、
国内間の嫉妬もかなりあるようですね。
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