企業 M & A の新時代?
業界最大手から見えれば「戦略的TOB」。
買収対象から見れば「敵対的TOB」。
日本経済界の新しい章のページをめくり始めたようですね。
北越製紙は1907年に創業された伝統ある会社です。
一方、王子製紙の起点は、1873年に渋沢栄一が設立した
「抄紙会社」です。
実は、王子製紙自身が「乗っ取り」を以前を体験しているんですね。
『ランダム・トーク』というコラムで
『ミニ小説「三度目の正直」 企業再生:明治スタイル』
として紹介しています。
No. 51 第一章 2006/02/06、
No. 52 第二章 2006/02/13
No. 53 第三章 2006/02/20
この体験が企業遺伝子に組み込まれているのでしょうか。
王子製紙は、何回も合併を繰り返している会社なんですね。
1970年に北日本製紙株式会社
1979年に日本パルプ工業株式会社と合併
1989年に東洋パルプ株式会社と合併
1993年に神崎製紙株式会社と合併し、
商号を「新王子製紙株式会社」と変更
1996年に本州製紙株式会社と合併し、
商号を「王子製紙株式会社」と変更
元祖王子製紙の大株主は三井家でした。
だから、新聞報道によると、現在の王子製紙の
メインバンクは三井住友銀行なんでしょうか。
一方、北越製紙は、紙面から判断すると
三菱グループとの関係が深いようですね。
旧財閥系を超える企業間 M & A合戦に
展開する時代に入ったのでしょうか。
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