会員総会
今日は、渋沢栄一記念財団の前身であった竜門社の
120周年を祝う「第205回竜門社会員総会」が開催されました。
記念講演には21世紀政策研究所理事長の田中直毅さんに
「構造改革と渋沢栄一」というお話を頂戴しました。
江戸末期、明治初期には「下級武士」という土地から
切り離された存在が、管理の末端にいたということを
田中さんは、ご指摘されました。つまり、きちんと仕事は
こなすのでしょうが、新しい発想ができない人たちです。
そこに、日本にとって幸運なことに渋沢栄一という
独立自営農民が「民にできることは民に」という
スローガンで立ち上がり、「最初の出資者として
リスクを取る」が、まったく偶然に登場した、
と評価されていました。
いわば近代日本社会の元祖ベンチャー
キャピタリストですね。
いまの日本では、「ファンド悪徳説」などなどで
最初の出資者としてリスクを取る人たちも、
「情報開示」、「利益相反」云々で吊り上げられて
しまう別のリスクが高まっているようです。
これって、どうなのでしょう。
田中さんがおっしゃる「下級武士」は未だに
健在ということなんでしょうか?
しかし、総会を205回もやるとさすがに会員の
高齢化が目立ちます。。。でも、すごく元気な
方々もいらっしゃいます。
会員数が毎年減る傾向を危惧して、
94歳の某オーナー社長は「良識な中小企業
オーナーのための第二部会が必要で、私は
アナタを立てる!」とハッパをかけられました。
この方は「下級武士」ではないですね。
△▼ ご関心がありましたら、こちらもどうぞ ▼△
「渋沢栄一の『論語と算盤』を今、考える』
« 私募ファンドは悪徳か? | Main | 6月のHFパフォーマンス »
The comments to this entry are closed.
Comments