ヘッジファンドの上場
某米系ヘッジファンドが上場することを検討している
という記事を業界誌で読みました。これは、以前から
私が業界の方向性のひとつとして提唱していたことです。
ただ、私の考えではファンドという、いつ返還を求められる
不安定な資金より、上場した会社の自己資金のほうが
長期的に構えた投資を行うことができるからという観点です。
仮に投資家が解約(売却)したいと思っても、それは他の
買い手が必ず存在するから、業務(つまり運用)から資金を
引き上げる必要がないからです。
しかし、記事になっていたHFの関係者らの動機のことを勘ぐると、
特に、長期的に投資にコミットしたいということより、自分たちの
資本をIPOでレバレッジをかけて、場合によっては、自分たちの
過去の実績を現在において現金化したいだけではないかと
感じてしまいました。
運用会社の上場の可能性は、色々と面白いのですが、
やはりオーナーシップを、公にするということには、色々と
直面する課題があります。並の運用者では出来ないこと
でありましょう。