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October 27, 2006

矛盾

「儲けること」と「社会貢献」を同時にやろうと
することは矛盾だ、と僕の友人が言ったことを
覚えています。確か、ミルトン・フリードマン
同じようなことを言っていました。

極めて合理的な考えです。

でもなァ、、自分は一人しかいないから
儲ける自分と相手に貢献する自分は
分けられないから、自分の仕事も
別に分けなくても良いのではないか、
というあえて矛盾な道を歩んでいます。

先日、ブログで紹介した黒川雅之さん
「人間の脳は、矛盾を排除するように出来て
 いるが、実際、矛盾なところこそ創造の
 可能性がある」とおっしゃっています。

先日、お会いしたソフトブレインの
宋さん
のメルマガも同じようなこと
が書いてありました。

下記は宋文洲さんのメルマガからの引用。

☆ ★  ☆ ★   ☆ ★ 
論長論短(No.25)

「矛盾論」というツール
宋 文洲

商品は高級路線をとるべきか、それとも低額で勝負に出るべきか。人材は終身
雇用を堅持すべきか、それとも人材市場に求めるべきか。資金は直接金融がい
いのか、それとも間接金融がいいのか・・・。

出世を優先して残業するか、それとも家族を優先して早く帰るか。チームワー
クを重視するか、それとも個人の才能を最大限に発揮させるか。お金を求めて
転職するか、それとも安定を求めて現状維持するか・・・。

ビジネスも人生も矛盾し合う正反対の選択肢から選択を迫られることはよくあ
ります。この際、我々はよく躊躇、苦痛、そして後悔を経験します。少しでも
和らげようとその中間を取ろうとしますと、それが中庸となり、「二兎を追っ
て一兎も得ず」という最悪な結果をもたらすこともあります。

日本だけではなく、どこの社会でも二つのことから一つを選ぶ作業は良い作業
ではありません。なぜならば、選ぶ我々自身が二つの部分を同時に持っている
からです。これを理由に「世の中は白黒だけではないよ」と言い訳して選択を
先送りすることは明らかに最悪な選択になるのです。

この相反する物事の二つの側面を矛盾といいます。弁証法ではこの矛盾が全て
のことを支配していると解釈しています。命さえ生と死の矛盾があるからこそ
成り立つもので、生のない命も死のない命もありません。

大があるのは小があるから、その逆も真です。陰があるのは陽があるからです。
その逆も真です。一匹狼の人材がいるのはチームワークがあるからです。その
逆もまた真です。これらの矛盾を無くすことは世の中の物事の存在そのものを
無くすことになり、不可能です。

弁証法ではこれらの矛盾はごく当たり前のこととして捉え、矛盾の激化を避け
ながら矛盾の統一を図ることで物事の前進を図るのです。

たとえば商品の高級路線と価格勝負は一見矛盾しているように見えますが、裏
にある本質によって統一されています。それは「顧客満足」です。いくら高級
感があってもサービスが丁寧であっても値段が高すぎると顧客は不満になりま
す。いくら安くてもすぐ壊れる商品であったり、サービスが顧客を不愉快にさ
せると顧客は不満になります。

「顧客満足」という「客観的」基準で相反する矛盾の二つを判断する時、自然
に矛盾が綺麗に統一してくるのです。これが「客観」の意味でもあります。自
己の主観的解釈ではなく、柔軟に「客が観る」視線で矛盾の調整を行うことです。

この意味からみるといわゆる「商品戦略」とか「企業文化」とかも相当留意し
ないとその柔軟性を失う危険性があります。

分かりやすい事例を紹介しますと、日本と中国の食文化の事例があります。招
待されたとき、日本は食事を綺麗に食べます。中国は少し残します。一見矛盾
している文化に見えますが、実は裏で統一されているのです。その本質は相手
への配慮です。日本では「このご馳走はあまりにも美味しいから全部食べまし
たよ」といい、中国では「このご馳走はあまりにも盛大で食べ切れませんでし
たよ」といっているのです。

矛盾を統一している本質を掴めば、顧客の嗜好トレンドに応じて高級路線(あ
るいは低価格路線)を修正するのは当然になりますし、日本の家庭にいくと全
部食べて中国の友人に招待される少し残すのも自然なことになります。

弁証法は決して中庸の道ではなく、より科学的に物事の本質を掴むためのツー
ルだと思います。

硬い話で恐縮ですが、今日から連載を始める友人夏目さんの柔らかさと矛盾を
形成するために書いたとご理解ください。

(終わり) 

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