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昨日、CNBCの出演の際に、ヘッジファンド規制動向について
短時間で話さなければならなかったので、考えを整理することが
できました。やはり、規制や情報開示に重点を置くべきところは、
ヘッジファンドのレバレッジ(金融機関からの与信)ですね。
ヘッジファンドがおかしくなって、市場全体へシステミック・リスク
をもたらすのは、やっぱり過剰なレバレッジ。クレジット市場に
大きなストレスが掛かっているときには、どこかのヘッジファンドが
破綻した、する、するかもしれないという事態を招きます。
そういう意味では、個別ファンドの登録や、ポジションの過剰な
開示、云々より、全体的な業界へのレバレッジを供給する金融
機関が情報開示・規制のポイントになるべきだと思います。
経済同友会からのお知り合いで、スズキ・メソードの
第一期生の方かご招待をいただき、「3000人のこども
によるクラッシクコンサート」に行きました。
武道館の中央がバイオリン、チェロ、フルート、ピアノを
弾く3歳から中学生ぐらいのこどもたちで埋まりますが、
臨場感がすごい。かなり、感動しました。
週末に、はじめて上の子をオペラに連れていきました。
子供は大丈夫かと、確認をしたのですが、やはり
入場の際には「何歳ですか」と聞かれました。
ご招待をいただいた指揮者の方にメールで御礼を
したら、返信メールを頂戴しました。
「英国喜歌劇の特徴は、子供からお年寄りまでが
一緒に観られる健全娯楽、と言う点にあります。
渋澤さんのお子さんも、きっと忘れ得ぬ公演と
なったのでは、ないでしょうか。」
伝統がある外国のオペラですが、コメディに
あふれるミュージカルのようで、子供も
十分と楽しむことができたと思っています。
もっと、子供たちに「本物」のアートに触れさせる
理解が日本社会にもほしいものです。
.
舞台の臨場感は、やはり
素晴らしいですね。ただ、
芸術に生活かける方々は、
本当に大変だと察します。
それでも、その道に歩むことに
決断されているのは、
指揮者のブログが曰く、
「舞台は、魔物」だからでしょう。
久しぶりの成田空港第一ターミナルからの出発です。
十年ぶりぐらいでしょうか? 昔の面影があるものの、
別の空港と思うぐらい様変わりしているような気がします。
空港会社のラウンジは、白黒のトーンのモダン・デザインで
十~二十年ぐらい前に描かれた「未来」の様。
無料のワイアレスLANもうれしいですね。
日本は、外国と比べるとユーチューブの
コンテンツが報道や番組からコピーしたものが
多くてオリジナリティがないという声もあります。
「カバー」ということなるんでしょうが、
これは、日本マーケット文化の特有のものですね。
偶然、見つけたものですが、
よくこれだけ作れるものです。
関心。『投資家の夢』がおすすめ。
ビジネス・スクールの先輩に個人投資の
相談に乗りましたが、各証券会社が提供
するラップ口座の資料は、手数料の詳細に
ついて説明がちょっと不親切であると思いました。
ラップ口座に関する年間管理費や投資顧問料は
当然わかりやすく記載してありますが、その口座
から投資する投信やファンドにかかる手数料に
ついては、特に注意書きではっきりと説明されて
いません。
(「説明責任」を果たしている、らしきの文言は
細かい文章を読むと見つかりましたが。)
先輩は、「僕の認識と違うなァ・・・」と、戸惑って
いました。名門国立大卒で大手企業に勤めているので、
偏差値的には「わかっている」層に入りますが、このような
「顧客」でも手数料のところの理解度が少ない。
わかりやすく、全て手数料を記載することに「販売者」は
抵抗を感じるのでしょうが、結果的には運用業界の
不信感につながるだけなので、この思考の垣根を
超えられないことは残念です。
日経マネーの5月号に「投信選び」の
特集が記載されていますが、ページ57
の小記事に登場させていただきました。
これは、立ち読み程度のもの。
一方、こちらの記事は、じっくりと読んだほうが
面白いですね。フィナンシャルジャパン5月号の
堀江貴文と佐藤優の対談記事。
実刑が言い渡される直後のタイミングを
狙ったんでしょうが、被告が公の記事で
対談するとは、本人も凄いですが、
日本という国も、そういうことができる
という意味では凄いですね・・・
タミフルは、「10歳以上の未成年の患者には
原則として使用を差し控えること」という方針が
決まりました。
「10歳未満の場合は、重篤になることが比較的
多いため」ということで、この年齢に線が引かれ
ましたが、ウチの三人の子供たち(10歳未満)は、
全員、数週間前にタミフルを服用した後に幻覚を
起こしていました。下の子が、やたらにやかましいと
思っていたら、これが原因であったようです。
小さい子だと、「異常行動」が通常行動なので、
たぶん、多くの場合は、親が認知されていない
のではないかと思いますが。
今日は、某県が主催するベンチャー企業賞の受賞者を
お祝いする交流会に出席させていただいたところ、
数年前にお会いした銀行の社長さんと再会しました。
来賓祝辞の挨拶には役不足の私と比べ、さすが
銀行の社長に相応しい貫禄あるご挨拶でした。
数年前にお会いしたときから、私の「レター」を
毎月ずうずうしくお送りしていたのですが、かなり読んで
いただいているようでとても有難かったです。このように
「文通の友」とお会いして話が弾むことは、本当にうれしいです。
昨今の「ファンド資本主義」に関して色々とお考えの
ようなので、また近いうちにお時間を頂戴して
お話させていただきたいところです。地域社会の目線は、
ファンド資本主義の限界を超えるヒントもあるような
気がします。
アメリカに永住している親からカードが届きました。
「あなたが生まれたから四十六年がたったなんて
考えられません」と。
確かに、自分の子供たちがが四十六歳になったら
泣けますね。色々な意味で。
実刑判決ということがニュースになっていますが、
「有罪とされた粉飾決算と風説の流布だけでなく、
市場の公正を損ない投資家・株主を欺いた」という
ことだけで、具体的に「何に」対しての判決なのか
ということが、報道に欠落していると感じるのは
私だけでしょうか?
【追記】 別の新聞は、実刑判決の要旨を
かなり詳しく報道していくれていました。
「卒園式は泣きますよ」と昨夜、警告されました。
結局、泣きませんでしたが、
まぶしかったですね。
昨夜、お久しぶりに夕食をご一緒にした
某国内系PEファンド運用者曰く、「ファンドの
サイズは、毎回伸びてきているんですが、
次号ファンドは、サイズをちょっと下げようと
思っているんですけどね」と。
世界中のPEファンドが拡大志向で、肥大化が
目立ち始めている昨今、このファンドはディール・
フローが特に減っている訳でもないのに、あえて
逆の方面を見ています。
(ファンド・サイズが小さいために)「ファンド調達
の頻度が多いことは大変ですけど、そのときが
投資家と深く対話ができる一番の機会ですから」と。
あっぱれ。
最近は、海外からのPE投資家から日本の非公開
投資の現状などについて面談を求めるケースも
結構あるようです。大手の外資系PEファンドが
日本でやると言っていることが、本当にやることが
できそうかという確認のために。ただ、国内の大手
機関投資家のPE投資部門からは、このような面談を
求められたことが一度もない、と寂しがっていました。
昨日、クラブ・インベストライフの編集委員の座談会では、
先週に下がった局面では、一般個人の買い出動が
凄まじかったということには心強かったですが、下げは
「まだ終わってないでしょうね。たぶん。」ということを
話をしていた後の今日でした。
特に、為替相場は、長い間、同じレンジに目が慣れているので、
ポキッと折れたときが怖いですね。(98年10月には、130円を
割れたら、一日で114円台まで下げました。)株価は、「企業価値」
という尺度がある程度ブレーキとなって使えますが、為替の場合は
交換レートであり、「国価値」というもの特になく、相互的な強弱の
世界なのですから。
そして、為替市場では近年、為替証拠金取引をする「個人」も
増えていて、場合によってはレバレッジが20~50倍かかっても、
その意味がよくわからない場合もありえますから、恐ろしや~
もともと、不正事件を起したところが悪いと言えば、
その通りなのですが、『上場廃止(へ・・・)』という
観測が、事実のように新聞の一面見出しに出ることで、
経済的な損失を被った投資家(おそらく大半が
日本人)は少なくないでしょう。
一方、そのようなリスクがあるとわかりながらも、
リターンの可能性を理性的に判断して、購入した
投資家(多くは外国人?)もいますので、投資家層
全体としてプラス・マイナス→ ゼロと言える
(のかもしれませんが・・・)
紙面の一面で「言い訳」のように見える記事は、
かなり目立ちましたね。
朝一に、某出版会社と著書の初校ゲラの直し
についてミーティングをしましたが、詰めが細かくて
ちょっとびっくりした反面、関心しました。
原稿を最初に収めてから、かなり時間が経って
しまったので、やや不満な気持ちもあったのですが、
実は、良い仕事をされるところなんですね。
良い本に仕上がることに期待感が高まりました。
4月中旬の出版を目指して、後もう一息。
今朝の朝刊を読み、ちょうど気になっていたところ
双日株式会社ワシントンDC駐在代表の多田さん
から「ワシントン情勢」のメルマガをタイムリーに
頂戴しました。
日本の政治の失脚は、失策より失言(正確にいえば「誤聴」?)
だと思っていたのですが、国際政治でもそうなのですね。
□ ■ □ ■ □
Subject: ワシントン情勢 3.8.07
残念ながら、今週のワシントンでは「従軍慰安婦問題」から、これまで良好だった日米関係が急降下(Free Fall)。改善の糸口も見えないまま漂流し始めました。先月中旬の下院議会での公聴会から、燻っていた火種が大火事になったようです。連日この問題を取上げているニューヨーク・ タイムスでは、本日、一面写真付きの記事が掲載されて、正に火に油。
今日は、IMF(International Monetary Fund 国際通貨基金)
の人たちが会いにきてくれました。ミーティングの日程が先週
入ったときに何故?と思いましたが、どうやら私が以前「円キャリー」
について書いたものが、ちょっと有名なエコノミスト?の記事に
紹介されていたようです。 名誉なことですねぇ。
ヘッジファンドは「円キャリー」を収益目的としていなく、
(金利差から生じるキャリーの分ではなく、あくまでも
金利差から生じる資本シフトのキャピタルゲイン狙いです)
「円キャリー」はヘッジファンドの大神話のひとつというのが
私のスタンスなので、そのことについて話を聞きたいという
趣旨でした。
為替マーケットについて語るのは久しぶりでした。
今朝の朝食会でご一緒した若手インターネット起業家。
事業の立ち上げに成功し、次の事業は失敗し、そして
その次は成功しました。印象的だったのは「何をすれば
儲かるかが、この業界の常識ですけど、次には儲かり
そうもないから誰もやらないことをやりたいです」と。
同席していたJさんの母方は先祖からお坊さん。
判断に困っているときに、どうしたら良いかと
アドバイスを受けに行ったら、「それは、自分が
不利になる、と思う方を選びなさい」と。確かに
自分が不利なると当初から思えば、失望や
しがらみもないですね。強い立場です。
今朝の日経新聞朝刊の社説は、
「株安連鎖に冷静な対処を」と
呼びかけていましたが、、、、
「市場取引の損失がファンドの経営を揺さぶり、
投資銀行や金融機関に影響が及ぶリスクは
ないのか。具体的な名前が挙がっている訳
ではないにせよ、油断は禁物だ。」
冷静どころか、煽っている、煽っている。。
どこかのヘッジファンドの運営がおかしくなる
今日は、株式が下がったら「買い」と
思っていたのですが、朝のニュースで
株式コメンテーターが「今日は突っ込み買い」
と推薦していたのが、やや気になりました。
みんな、同じことを考えているんだなァ、と。
案の定、後場は、もっと下げましたね。
東京の一都民として、現知事は東京の代表となってほしい
ような人物ではありません。(まあ、ご本人も自分のことは
「代表」と思われていない可能性が十分ありますので。)
一方、どうなるか、まだ正式にはわからないようですが、
反自民党として元「改革派知事」を候補に立てようと
している民主党も弱い感じがします。
「情報開示」の旗を振っても、東京が世界に誇る
大都市としてのビジョンが見えません。
このままだと、まだ「空間造り」の先生の方かなァ。。。
昨夜、久しぶりにテレビのチャンネルを変えながら
ボーっと見ていたところ、ふと、リモコンを押していた
指が止まりました。
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でした。
シリコンバレーでベンチャー企業を立ち上げた
渡辺誠一郎さんのお話。
「決めつけること」はダメ。
「破壊分子」が宝。
そして、ただ、ひたすら
マドル・スルー(Muddle Through)。。。
「頭で考えているだけではダメで、
体を動かし、もがきながら行動に
移さなければならない」と。
忘れかけていたことでした。
たまたま見かけた番組ですが、
「偶然」も宝ですね。
今日は、東京証券取引所の考査部の内部研修セミナーで
3時間ほどヘッジファンドについて話をしてきました。
長期戦になると思い、たっぷりと内容を用意したら、結局時間切れ。
リスク・マネジメントだけではなく、タイム・マネジメントも
大切ですね。