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年末の整理で、寄贈されてくる「諸君!」の
一月号のページをペラペラとめくりました。
やや過激な雑誌だと思うことありますが、
ときどき面白い記事が載っています。
『スポーツジャーナリズムは、 どこまで腐り
果てるのか』 (上杉隆 フリージャーナリスト)
には目が留まり、うなずくところが多かったです。
なぜなら、これはスポーツだけでなく、
経済、政治、社会、など様々なジャンル
での「ジャーナリズム」や「報道」に感じる
一種の日本病だと思ったからです。
少々引用させていただくと・・・
今日で、今年の仕事納めです。
本年は大勢の方々にいろいろと
お世話になりました。
どうもありがとうございます。
早い一年間でした。年初の計画が
頓挫したり、Muddle Throughという
感じがしましたが、結果的に物事が
前進しました。来年の一年間はもっと
早くなるでしょう。年明けからダッシュ
しなければなりません。。。。
年末年始は、ゆっくりと充電・・・
したいのですが、たぶん、まぶたき
したら終わってしまう予感がします。
今日は、寒い一日でした。
ランチでご一緒した玉置浩伸さんは、暖かいハワイで
事業展開のために単身赴任されています。
う ら や ま し い ~ 。 。 。
(気さくな方でご自分の現状を否定されていましたが。)
AOLジャパンの代表取締役、ゴルフダイジェスト・
オンラインの創業メンバーという有名な起業家ですが、
いま、玉置さんのパッションは、実はケーキ。
今度、スタンフォード大のケース・スタディになるようです。
(大学担当者いわく、ハイテク・ベンチャーのケーススタディ
を書くのはもう飽きたと。)
アメリカでジャパニーズ・テイストのケーキ屋さんの
展開をされていますが、日本人の感性を世界で勝負
するような事業は、心が温まり、応援したくなります。
子どもの頃から米国で暮らしていたこともあり、
クリスマス・デーに出社することに抵抗があります。
今朝は、子どもたちとクリスマス・プレゼントを空けて、
「あれ、サンタに頼んだのにこなかったなァ」という
不満も一部ありましたが、「サンタは大勢の子どもたちの
プレゼントを運ばなければならないので、ひとつしか持って
これない」という理由に概ね満足してくれたようでした。
長男の登校を見送り、妻がいろいろと日中走り回って
いるところ、他の子たちと留守番していました。でも、
インターネットのアクセスがあると、やっぱり在宅でも
仕事をしてしまいます。
夕方は、家族と一緒に新丸ビルに。ちょっと早めの
夕食を沖縄料理で取りました。日常、歩き回って
いる空間ですが、平日に家族と一緒に、その同じ
ところにいることに不思議な感覚がして新鮮でした。
海外のファンドが日本において活動する際に、
恒久的施設(PE)と見なされるリスクを抱え、
日本国内だけではなく海外活動から生じる
収益が課税対象になる可能性が排除できない
ということが永年の問題になっていました。
これは、日本が運用の世界においてグローバル
スタンダードという同じ土台に立っていいない
という不利な状態を招いていました。
この問題を避けるために、日本国内では海外
ファンドは「意思決定」をしていないという建前で
活動していましたが、これはかなり不自然な状態
です。日本オフィスに運用プロフェショナルが在籍
していることがあきらかで、彼らが海外本社に
「助言」していると言え、これでは日本事務所の
独立性、存在意義が問われてしまいます。
いろいろな関係者の働きかけで日本の税当局も
この問題を認識してくれたようです。平成20年度の
税制改正によると、恒久的施設(PE)の範囲から、
独立の地位を有する代理人等を除くこととされました。
東京国際金融市場への道は長いですが、これは
大切な第一歩と評価されるべきでしょう。
六本木通りを溜池から坂を上り、首都高の霞ヶ関
入口を過ぎると視野が広がり、高台から皇居の
きれいな風景が目に入ります。左側は国会の正面。
そして右側の建物は。。。
すばらしい立地に本部を置く省庁は、あまり金融畑の
人間には縁がなく、私も入ったことありません。
でも、立地が権力を象徴するというのであれば
(隣は警視庁です)、この省庁は、その権力構造の
中心にいる存在に間違いないことでしょう。
どこかおわかりですか?霞ヶ関2丁目一番三丁目
国土交通省です。
ここは、都市再生機構という独立法人、および
住宅金融支援機構という特殊法人の管轄省庁です。
独立行政法人の改革が先送りされることは、
そういう意味では、それほど驚くべき事態では
ないかもしれません。。。
このような権力のど真ん中に斬りこんでいく
人たちは大変ですね。
日程がなかなか合わず、一年中さぼっていた
勉強会なのに、なぜか忘年会だけ出席した
都合が良いやつ。そんな私なのに、ひさしぶりに
お会いした他のメンバーは暖かく迎えてくれました。
大感謝です。
その席で某著名日銀ワッチャー兼エコノミストが
最近NY出張の話を披露してくれましたが、現地では
ユーロ高の貢献を受けている欧州系の観光客など
で街が活気に溢れているようで、深夜12時過ぎでも
タイムズスクエアなどの街は、人でごった返しとか。
ふと、自分のNY生活を思い出しました。住居も
職場(某ヘッジファンド)もタイムズスクエアに隣接して
いたので、よく歩いていたところです。確かに当時でも
12時過ぎの深夜でも普通の感覚で人がたくさん歩き
回っている街でした。
自分が会社から徒歩で帰宅する午前3~4時ぐらいに
なっているとさすがに人がポツポツと少なくなっていましたが。
また、ちょっと「残業」して午前5時過ぎぐらいになると、街が
ふたたび眼を覚ます。。
昨日の出来事のように思っていたところ。。。えッ、あれって
96年のときだから、なんと10年以上前のことだと気づいて
愕然としました。。。 失われた10年ではなかったですが、
振り返るとあっという間でした。 早すぎる。
NYのライフスタイルといえば、この方のブログがお勧めです。
ビビッドな写真が良いですよね。12月17日の書き込みに
「お茶目な」小生が登場します。。。!
るみサン、どうもありがとうございます!
サブプライム「問題」によって、お金を持っている
グロバールプレイヤーたちが、それを「機会」
として動き始めています。
一方、お金を持っている日本は? 。。。。。
新日鉄、住友金属、神戸製鋼は株式持合を高める。
これって、蚊帳の外というのか?
それとも蚊帳の内に潜り込んでしまって、
刺されるの怖がり、出て来れないのか?
ヘッジファンドは市場を脅かす、社会的には
卑しい投機筋にすぎないと一般的に描けられてますが、
実は、プライベートエクイティファンドより、
投資信託(Mutual Fund)より、社会活動への
寄付行為が積極的のようです。
理由は特に述べられていませんが、たぶん、
ヘッジファンドは運用業界のベンチャービジネスで
あり、それに成功した起業家が、自分自身だけの
意思決定で寄付できるという特徴があるのでは
ないかと思います。おカネがこのように社会に
循環することを促す行為は卑しいどころか、
貴ぶべきです。
日本でも、このようような動きが拡大すれば良いですね。
数値化は、共通言語になるというメリットが
あります。現場担当者でも、中層管理職でも、
企業のトップ、当局、株主。いろいろな立場の
人であっても、数値化されたものがあれば、
それは定性的な説明より一言で済みます。
だから、数値化できないものには実体性が
ないと思う人も結構います。
ただ、数値化は、ある意味で情報のデジタル化。
アナログ情報がデジタル化されると便利性も増し
ますが、失われる情報もたくさんあります。
特に、情報開示、説明責任が重視される時代に
なったからこそ、数値化された成果という形式に
関心が高まりがちです。といいうことは逆に、数字が
見えることという形式に頼るだけではなく、数値化に
よって失われる実体の情報もあるかもしれないという
意識を高めることが必要なのかもしれません。
形式と実体との葛藤は社会を生活の基盤する一人
として避けられないものなのでしょう。こんなことを
考えさせてくれた一日でした。
このブログを始めたきっかけは、一般個人の
投資家に「オルタナティブ投資」について
馴染んでほしいという思いでしたが、最近の
エントリーは、ただの「日記」になっていますね。
どうもすみません。
ただ、今日の午後のミーティングでは、私が
「本物」と思っているヘッジファンド投資家と
個人投資家の接点が築ける構想を関係者と
ブレストする機会がありましたが、もしかすると
「構想」が「実践」となるかもしれないと感じました。
ちょっと面白いかも。
hirakunさんのブログに資産配分に「ボーダー」を
築く常識を問う書き込みがありましたが、同感です。
ちょっと(かなり?)話を広げてみると、、、
人は、矛盾を嫌がる傾向があります。なわばりの線を
引いて内・外をはっきりと分けます。古代では、それが
サバイバルにつながり、現代では、そのほうが合理的に
組織を運営できるからです。
ただ、人にとって本当に大切なものは普遍的であり、
国境という人為的なボーダーがありません。
それが日本であろうと、欧米であろうと中国あろうと、
中東であろうと、そこを実際、自分の眼で確かめてみると、
基本的に人は、善いことは善いと思い、悪いことは悪いと
思っていて、自分、家族、友人、社会が平和に繁栄し
続けることを願っていることがわかります。
ただ、人が求める人生の意味は普遍的ですが、
その表現という手段が違います。その違いが、
場合によっては、悲劇につながります。
話を(たぶん)元に戻すと、繁栄が投資の意味で
あれば、ボーダーの存在意義は特にありません。
手段が違うだけです。
昨日の夕食会で日本の記者クラブ制度に
ついて話が展開したときに、某元大物官僚
曰く、お役所のスラングで(確か)「ヤギ族」
という生き物が発表の際にたくさん群がって
きたとか。
つまり、発表内容が記載されている「カミ」を
要求する記者たちです。すると、次の日には
み~んな、カミに記載してあることとおり、
書いてくれるようです。
だから、新聞の報道のほとんどは横並びに
なってしまうのですね。
日本のあらゆる業界の構造は、サプライ側が
仕事しやすいようにできている。食品産業もそう。
建設業界もそう。そして、金融業界もそう。
東京のタクシー業界は、あきらかにカルテルですね。
年末の忘年会シーズン前に、み~んな横並びで、
基本料金を上げ、メーター幅単位も上げ、深夜憎料金を
早めに設定する。なんで公正取引委員会が問題視
しないのだろう。
デマンド側に立つ視点を主張する企業は、秩序を乱す
異端児のために、出現はバッシングされてしまう。
悲しい社会構造です。
このようなデマンド側の企業の出現の兆しもあり
ますが、発展するためには、知能と行動が一致する
消費者・顧客のサポートが不可欠ですね。
今日は、SEEDCap(社会起業家育成支援プログラム)の
第四回の助成先を決定する審査会議が開催されました。
寄付金を拠出するVoyager Managementが運用する
ファンドに投資する投資家も任意で参加していただいて
おりますが、各候補者からのプレゼンを聞いて、質疑応答で
内容を確認して助成先を決めます。
「社会性」とは何か?「起業家」とは何か?いろいろな
価値観について出席者全員が考えることができる機会
だと自負しています。
私の右側は、
国際交流センターの
伊藤さん、光前さん。
今年も候補者の選考に
大変お世話になりました!
今日は、Japan Hedge Fund Initiative
という日本ヘッジファンドマネジャーの
集まりの第一回のCharity Party。
大手ファンド・オフ・ファンズ日本代表の
芦澤さんの呼びかけで、私も発起人と
して参加しました。芦澤さんは、ヘッジファンド
に勤める日本人第二号。私が第三号という
昔からのお付き合いです。(第一号は
スパークスの阿部さん。) スピーチは、
大久保参議院議員にお願いしました。
Charityの助成先は、明治時代から児童
養育活動に取り組んでいる至誠学園です。
渋沢栄一も東京養育院という社会福祉
団体を明治時代から長年院長として
勤めていましたが、栄一が亡くなってからは
都の管轄の影響が強くなり、バブル期ぐらいに
消滅しています。一方、至誠学園は、民間
ベースであるからこそ、長年、熱い想いを
伝達することができたのでしょう。
ヘッジファンドマネジャーがCharityのために
集まりのはアメリカでは当たり前のことですが、
日本では、今回が初のイベントでしょう。第一回に
終わらず、これからもこのようなイニシアティブの
裾野が広がることを祈っています。
インターネット時代のラジオは、
ポータブル放送局で、我がオフィス
でも、どこでも収録という面白い
発見がありました。
でも、これは、まったく面白くない発見。
(写真と下記本文は関係ありません。)
UBSが高格付け商品である「スーパーシニア」
の部分でも、時価評価で価値が半減したこと。
大問題になる展開かもしれません。「スーパーシニア」
であるから安心・安全と思って購入していたその他の
金融機関が少なくないでしょうから。
サブプライム問題が発足したときに、、、
今までの時代は、お金を借りていた者。
これからの時代は、お金を持っている者。
と思いましたが、その予想は当たっていました。
ただ、その期待は、日本人に対してでした。
これは、外れているようです。
結果として、お金を持っているアラブ人とか
シンガポール人というお金と行動力を同時に
持ったソブリン・ウェルス・ファンドが、Citiや
UBSに資本増強しています。その行動の違いは、
数年後の結果の違いとして表れてくることでしょう。
今日は、ある地方自治体が主催するベンチャー賞の
審査会の委員として参加しました。世界の舞台でも
競争力がありそうな企業の発表を聞くことができて、
とても有意義でありましたが、その反面、最終候補と
上がってきている企業の多くは設立されてから20年
以上経っているところ。
「新しい事業に展開している」ということがポイントの
ようで、すばらしい実績に敬意を示したいと思いますが、
これは、「ベンチャー」ではなく、「最良な中小企業」
ですね。
今日は、第15回日本産業ストレス学会という
ところで「産業ストレスと資本主義」という題名
で発表しました。ずいぶん堅苦しそうな内容と
思いでしょうが、実は、結構楽しかったです。
私の話では、「楽しむ」ということがキーワードで、
『子の曰く、これを知る者は、これを好む者に如かず。
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。』
と論語からも一訓紹介しました。
私は、前座の講演で、メインの特別講演は、歌手の
クリスタル・ケイさんの「産業ストレスと癒し」。
歌声がきれいな子ですよね。
パフォーマーだから、人の前の話すのは慣れて
いると思っていたのですが、このよう発表は初めて
であると、本人は、「あ~緊張する。。。OH, I am Sooo
Nervous」とストレス気味。実は、パフォーマンスの前も
かなり緊張するようです。
多くのヘッジファンドは9月、10月と凄まじい
パフォーマンスを出したので、さすがに11月は
ダメかなァと思ってフタを空けてみたら、それほど
悪くありませんでした。
ビジネスパートナーが運用する株式ロングショートに
特化したファンド・オフ・ファンズは9月に5歩進み、
10月に7歩進み、11月に1歩後退したようなイメージです。
ただ、個別マネジャーにはかなりブレがありました。
11月だけで9-11%ぐらい下げたマネジャーもある一方、
13%ぐらい上げたマネジャー(ヘルスケア)もいる。
11月に5-6%ぐらい上げて、年初から40-60%ぐらい
儲けてくれた驚異的なマネジャーもいくつか入っています。
すごいですね。
ある邦銀のプライベートバンキング部門に長年
お勤めの方とお話をしましたが、部署を立ち上げた
当初では、情報関連端末などを導入することに
いろいろと行内の抵抗の壁に当たったようです。
「公園には砂箱ありますよね」という例えなどを
使って、なんとか説得することができたとか。
確かに、公園内に「ほら、砂箱を造っただろー」
と言われても、その中に砂が入っていなければ
意味ないですよね。
朝刊でOECD教育ランキングで日本の
順位で視て思ったこと。
子供の教育に意識が高い親が心配が
今後も高まり、受験の塾・私立校、その他
教育関連の需要が今後も上昇続ける。
不安は、強烈な動機付けになりますから。
夕方の北京から飛び立ち、
夕暮れのソールの夜景を
空の上から眺めることが
できました。きれいでしたが、
範囲が案外小さかったです。
そして、成田へ。
空から見る東京近辺の
夜景は、まぶしいくらい。
地平線まで数え切れない
ほどの星が散らばっている
ようでした。
China Central Placeという北京の新大規模開発を
視察しました。社外取締役として務めているリプラスが
運用する中国不動産ファンドがタワー第一号、第二号、
およびRitz CarltonとJW Marriottが入っている建物の
一部を保有しています。
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ここに、ドイツ銀行がアンカー・テナントとして
入る予定ですが、そこから視る北京の大通りの
夜景はかなり良い感じです。(渋滞からのライト
アップなので、その中にいるより遠くから視ている
ほうが良いですが。)
オリンピックに向けて、中国人民は、ひとつになり・・・
ということが狙いでしょうが、良い意味でも、悪い意味
でも、相変わらずマイペース、マイスタンダードが一般的な
お国柄のようです。
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北京大学の新卒組と夕食会。
彼らの就職先は金融やコンサルという花形産業へ。
ほとんどは著名欧米系インベストメントバンクでした。
彼らは既に「オリンピック」に参加していて世界と競争
していました。
写真に僕以外に写っている日本人のKくん。彼は、日本の
ローカル競技場を飛び出し、4年間強で流暢な中国語の
達人になり、現地では「プレイヤー」になっているようなので、
かなりできている日本の若者もいます。