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May 28, 2008

返すか、返さないか

日本のODAの大半は、円借款、つまり有償支援であり、
無償支援と比べると「ケチ」であるという印象を与える
ことがあります。

2006年度予算では無償が8400億円、円借款が7800億円
のようです。

たしかに、わざわざ日本に来たのだから「おみやげ」がほしい
アフリカの首脳もいるだろうし、その「おみやげ」を返す必要が
あるのであれば、中国に行ったほうが良いと判断するかも
しれません。

また、日本が、せっかくODA外交を実施しても、円借款では
肩がせまい思いをするので、無償支援を増やすべきという
意見もあります。昨日、ボノも、金利の負担で民衆には必要な
食料が回っていないと嘆いていました。

ただ、ボノと同じように日本の国際支援はロールモデル的だと
評価する北岡伸一教授は、返すお金であれば、それを武器に
化けることなく、ある意味でメリハリある責任を感じる資金だから
有効的だ主張されたました。

確かに、グラミン銀行を設立したムハマド・ユヌス氏や
社会貢献ファンドのAcumen Fundを設立したJacqueline
Novogratz
の考えは、貧困層は、「恵み」がほしいのではなく、
「誇り」がほしいという立場で、金融のソリューションで貧困問題に
とりかかっています。

いろいろと議論の余地がありそうな課題ですね。

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