« 今週、考えるきっかけ | Main | 返すか、返さないか »

May 27, 2008

名誉博士のお話

ポール・デービット・ヒューソンという世界的に著名人を
ご存知ですか?本日、慶應大学で名誉博士称号を
授与され、その後の講演を聴講する機会がありました。

聞いたことない人?

しかし、三田の講堂は、超満員で、他の教室や
他のキャンパスのロケーションで、生ビデオを通じて
聴講した学生もいたようです。

実は、このヒューソン氏は、世界では「ボノ」という
通称で知られています。
20080527bono_1
20080527_bono_017


私自身が大学四年のとき、Under A Blood Red Skyという
U2のライブ・アルバムを初めて聞いて衝撃を受けましたが、
ボノのボーカルとメンバーのギター、ベース、ドラムズの独特な
響きが、25年後、未だ心に宿っています。

1984年のLive Aidに参加したことをきっかけにアフリカの
疫病・飢餓・貧困問題のアクティビストとなり、その活動
でも世界的に有名です。ノベール平和賞の候補として
上がったこともあるようです。今回は今週のTICAD
ために来日。

そのボノいわく、New Japanの変化を感じていると。
2006年にツアーで来日したときに最初感じたようですが、
「アタラシイ・カゼガ・フク」と言ってくれました。

90年代まで日本は世界援助でナンバーワンで、
それも額だけではなく、質という面でも評価されて
いたと。東南アジア諸国の発展は、日本のODAが
インフラを構築したお陰であると指摘しました。
いまは、規模ではナンバー5で、下落中。

中国のアフリカの攻勢が話題になりますが、彼ら
たちの外交や援助は非道的な独裁者であっても
構わずとやや批判的な姿勢でした。

アフリカの基本的な問題は、人的に彼らが劣れて
いるということは決してなく、あきらかにマネジメント
が悪く、大勢の民衆が貧困に陥っているのに一部の
の懐が暖まっている状態がある。

ただ、ボノの私見では、アフリカでも優れたリーダー
たちがいて、彼らは現在日本に来ていると。
タンザニア、リベリア、ガーナなどの首脳は「Great」。

8年前の沖縄サミットでは、日本のイニシアティブで
設立された「グローバル・ファンド」【世界基金】
おかげで2百万人のアフリカ人がいま生きていると、
「and I want to thank you」と。

ただ、今年のG8は、日本からはっきりとしたコミットメント
が出てきてなく、いまのところ「disappointed」であると。
従って、若者たちに「日本の政治リーダーたちの行動
により百万人単位の命を助けることができる」ことを
伝えてほしいと訴えていました。

I belive in this country.
The world needs your involvement.
境界線を感じることなく、同時に母国に誇りを持つ日本。

ボノ、そして世界の期待に応えたいですね。

ONE
ボノが奨励する「貧困を撲滅するための活動」です。
まだ、ヨーロッパには持っていっていなく、日本が
国外(米国発なのでしょうか)では初めてのようです。

質疑応答のときに、エチオピア難民キャンプで過ごした
日々で何が一番印象的で、いまの行動につながっている
のかという学生の問いかけに、ボノは、2ポンド(約1キロ)
の餓死状態の乳幼児が、so little food, so little careで
回復して、元気に育ったことがひとつ。

もうひとつは、同じ難民キャンプ内で、ある男性があきらかに
誇りで満ちている自分の幼い息子を連れてきて、「どうか、
彼を連れて帰ってください」と頼んだようです。このキャンプに
残ったら、彼の命は長くないから。でも、そのキャンプから
難民を連れ出すことは禁止されていた。その子は、その後
どうなったかわからない・・・・と、語りながら、ボノの言葉が
詰りました。前列だったので、彼の目がやや涙ぐんでいるのが
見えました。自分も、かなりヤバイ状態に。。。

ボノは、1960年5月生まれ、他のメンバーは1960年3月から
1961年10月生まれと、私と同年代。(自分は1961年3月)。
米国のオバマ候補は1961年8月生まれ。

団塊の世代、ベビーブーマーという「トレンド・メーカー」世代
の後から来て、「これやヤバイでしょ」と思って、行動しはじめ
ている「チェンジメーカー」世代と勝手に思っているんですが。。

ボノにとってRebellion【反乱】とは、
Doing unexpected things with unexpected peopleであると。
心に響きますねぇ。。。
20080527_bono_043

|

« 今週、考えるきっかけ | Main | 返すか、返さないか »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91044/41325314

Listed below are links to weblogs that reference 名誉博士のお話:

« 今週、考えるきっかけ | Main | 返すか、返さないか »