機関バブル
某新聞の某氏と電話でファンドのことについて
話をしているときにふと思いついたのですが、
今回のグローバル市場型資本主義の「バブル」
を作ったのは「機関」であって、個人ではないと。
ファンドだけではなく、インベストメントバンクや
その他金融機関も、ROEを高めるためにレバレッジ
をパンパンに張りました。
米国の低所得層が広い家をサブプライム・ローン
で買えたのは、証券化して商品を作る機関と、
その商品を購入する機関がいたからです。
あらかじめ決めた日に、あらかじめ決めた条件で
金銭のやりとりをしましょうという「約束」を守ると
いう前提が壊れ、他も「約束」を守ってくれない
のではと動揺が広がり、政府が肩入れする結果
になって、壊れた世界の金融システムという土台。
土台が壊れてしまったら、その上にあるファンドなど
の足元がぐらつくのは当然のことです。
でも、金融システムが壊れても、「おカネ」がこの世
からなくなった訳ではありません。特に日本の場合は、
家計や企業も「おカネ持ち」です。金銭的なレバレッジ
がかからない地味な世界かもしれませんが、新しい
土台作りは、こんなところから始まるのでしょう。
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