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December 19, 2008

医療制度のお勉強

理事としてお手伝いしている日本医療政策機構
の会合で経済財政諮問会議議員の吉川洋先生
(東京大学経済学部)から「医療制度の将来」に
ついてお話しをお伺いしました。

アウトプット(医療費)を減らすか。
インプット(財政資源)を増やすか。
極めてシンプルな数式なのですが、
なかなか均衡に至るのは難しいです。

印象に残った先生のコメントをいくつか
紹介すると・・・

・医療の方が、今後は年金より支出が
 高くなるトレンド

・財源の面で、欧州諸国の付加価値税
 の水準(二桁)と比べると日本の5%
 消費税じゃ話しにならない。

・賦課方式(現役の課税)の限界。
 お年寄りへの給付カットが必要。

・年金保険の未納ということは、「タダ食い」
 ではなく、もらえないということだけである。
 しかし、「キリギリス」を出さないということが
 制度の精神。

・年金制度の持続性より、問題は医療制度。
 財源が足りない。

・医療と介護の交通整理が必要。
 病院―病気を治すところ
 リハビリ―介護

・政府の中期目標では「2011年」から消費税を
 上げるという文言が入っていたが、与党の働き
 かけによって「将来」という文言になった。

・医療崩壊は病院崩壊
  診療報酬の内訳は、
  入院が40%
  外来が60%

・薬価や医療機器への費用の効率化という
 流れでは、ジェネリックが入る。

・看護婦の役目⇒お医者さんじゃなくても
 技術的に出来ることが、法的には出来ない。

 介護では、家族がやって良いことでも、
 法的には介護士ができない。

・年齢や地域にもよるが、平均的な年間収入 
 勤務医 1800万円
 開業医 3000万円
 実際の収入は、色々と見方があるが、言えることは
 勤務医から開業医になる医者は多いが、反対は
 まったく無い、一方通行。人間行動の原理として、
 どちらかが得くと思っているかは明らか。

・医療と介護の連携では
 -トータルな費用
 -QOL(Quality of Life)
 を踏まえて考えるべきである。
  が、介護患者の意識を高めることも必要。
  介護士は家政婦とは違う。介護費の乱用。


ある製薬会社の社長さんからは、このような
コメントもありました。

薬価の議論になると横断的カットという話にすぐなるが、
どのようにしたら、日本では良い薬を開発できるかという
視点が抜けている。医療費の中にはイノベーションの
コストも入っている。


その後、黒川先生と教えていただいたのですが、
日本では、「医療基本法」が存在しないのですね。
この基本法があるか、ないかで官僚の動きがかなり
変わるようです。「医師法」はあるようですが、日本の
ように法整備が好きな国に、医療の基本法が存在
していないことにはびっくり。

金融と同様、医療も生活者にとって
「サービス業」ですよね。

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