長期投資再入門
IR(Investor Relations)の無料雑誌、
ジャパニーズインベスターにコモンズを
取り上げていただきました!
チーフインベストメントオフィサーの吉野、
社長の伊井と私が登場します。
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IR(Investor Relations)の無料雑誌、
ジャパニーズインベスターにコモンズを
取り上げていただきました!
チーフインベストメントオフィサーの吉野、
社長の伊井と私が登場します。
昭和の記録というNPOの事業ですが、親の記憶をこのような形で収集・編纂して後世に残すことができてうれしいです。
最初は、あまり乗り気ではなかった二人。ただ、真面目な性格のため、書き起こした原稿にどんどん書き足してしまい、結果として、当初に想定していたものより大作になり、そして遙かに時間がかかりました。
15ヶ月(!)もお付き合いしていただいたライターの
冨田直子さんは、会社としても「聴き書き個人史」
の作成されています。
ご年配者のお相手だと、辛抱強さが必要ですね。
ただ、あの昭和初期の時代は、自分は親から
聞いていますが、自分は自分の子供や孫に正確に
伝えれる自信がないので、このような形で残すこと
ができて良かったです。いつか我が家の宝物になる
ことでしょう。
冨田さん、お疲れ様でした &
どうもありがとうございました!
コモンズが投資した企業の社長さん宛てに、
社長の伊井と私から数週間前に、ご挨拶の
お手紙をお送りしました。
こんなものでした。
【私たちは、まだ歴史が浅い小規模な運用会社で
ございますが、「100年に一度」の金融大不況に
船出できたことは偶然ではなく、いままでの欧米型の
投資思想に対して、企業と個人投資家のコモン・グランド
(共有地)に立つ「共感資本主義」という日本発の
アンチテーゼを提案する役目であるという大きな
夢を描いております。どうぞ末永くお付き合いをいただき、
ご指導を承れるようどうかよろしくお願い申し上げます。】
さっそく、いくつかのIR室から連絡が入り、社長さん自ら
お礼のお手紙をお返ししていただいた会社もあります。
うれしいですね。
こういう会社とは、じっくりとお付き合いしたいです。
この終末は、いろいろと勉強になった会議でしたが、
かなり重いテーマでもありました。その中でも印象に
残ったのは「成長」ということが、ある意味では、固定
概念なのかなァと。
まだ、あまり上手く整理できていないですが、20世紀の
世界秩序の延長で21世紀のNew Orderについて議論
しているような気がします。
成長のために生産性を上げるということは当たり前の
ことです。。。が、本当にそうなんでしょうか?
生産性を向上するために古代の人類は、養畜という
手法を考え付いたのですが、大自然的な視点では、
これはただの人の冒とくかもしれません。
人の都合で同じ場所に押し込まれている鶏や豚、そして、
そこから人へと感染するウイルス。大自然から「オイオイ、
人間さん」というメッセージを発信しているような気がしない
でもないですね。
持続性のためには成長が必要ですが、成長があるから、
そこに持続性があるということにはならないのかもしれません。
なんて、難しいことを考えると肩が凝ってしまうので、GWの
合間ですが、ご都合がつけば、ぜひ30塾にいらっしゃって、
心身とも解してください。(調整がつきました!)
「西欧社会は、レバレッジなしで生きていけるか?」
それは、「ノーであり、誰かが資金を供給してくれる
必要がある。」
ある国際会議での発言です。
「経済成長にはレバレッジが必要」、と彼らは言います。
でも、レバレッジが持続するためには成長が必要ですね
。。。 レバレッジは、将来得られると思うキャッシュフロー
の先取りみたいなものですから。
レバレッジと成長を「両輪」というのか、「泥沼にはまった」
というのか。
欧米と比べると日本の家計はそれほどレバレッジが
かかっていないから、それほどの成長が必要ないの
かもしれない・・・とふと思ったのですが、政府が後世に
残している莫大な債務の合計で見ると日本は胸を張れ
ないですね。
『100年に一度の金融危機』の起源であった民間の
レバレッジが悪徳で、「政府のレバレッジが有徳で
あるはずがない。」 確かにそうです。
民間のレバレッジ資本主義が、政府のレバレッジ
資本主義に変わっているだけなのが今の現状。
やはり、政府だけに経済を任すだけでは根本的な
解決になっていないような・・・ 滴からでも良いから、
民間力における経済回復が王道ですね。
100年前、渋沢栄一を団長として、50名の民間人が
海を渡りました。日本初の大型の「渡米実業団」は
シアトルに上陸し、アメリカ大陸を横断しながら各地で
日米両国の親善を深めながら、通商の発展を促すことに
務めました。発明王のトーマス・エジソンやウイリアム・
タフト大統領などと面談し、3ヶ月間以上をかけて、53の
主要都市を訪れた劇的な海外視察でした。
なぜ、アメリカだったのかでしょうか。
これからのアメリカとの関係は?
このようなことについて皆さんと考えるためにセミナーを
開催します。
表題 「渡米実業団100周年と30年後のアメリカと日本」
日時 5月10日(日) 午前10時~11:30
場所 渋沢史料館会議室 (入館料300円)
東京都北区西ヶ原2-16-1
スピーカー 渋澤健および渋沢史料館学芸員
お申込はこちらでお願いします。 ⇒ セミナー情報
今日は、静岡市で静岡銀行が主催される
次世代経営塾Shizuginshipで講演させて
いただきました。
実は、会場の近くの紺屋町(こうやまち)は
日本における株式会社の前身である
「合本会社」の静岡商法会所がパリ万博から
帰国したばかりの渋沢栄一の提案により
1869年に設立された場所です。
昔は、代官屋敷ありましたが、
いまは、こんな街角です。
大政奉還の後、徳川慶喜が
謹慎した宝台院の近くです。
昔の地図は、こんな感じですが、
いまは、これ。
栄一が目につけたのは維新政府の石高拝借金。
静岡商法会所の原資の6%士民、6%藩庁という
合本出資で、88%政府借用金札。つまり、いまで
いうレバレッジ・ファイナンスです。
業務は、商品抵当の貸付、定期当座預金、
農業の振興(製茶、養蚕)、京阪で米穀や
肥料を買い入れて静岡地方で売却。。。
つまり、いまでいう農協・ノンバンクですね。
(ま、当時は、まだバンク【銀行】が存在して
いなかったのですが。。。)
JCFA日本消費者金融協会の40周年記念誌で
改正貸金業法についてインタビューを受けました。
最初に依頼があったときに、自分自身は消費者
金融の仕事の経験もなく、使ったこともないので
お断りしました。
でも、結局、お引き受けすることで、色々と気づき
があり、勉強になりました。
消費者金融というと大勢の日本人(自分も含めて)
は、自分とは無関係で「他人事」という位置づけで、
あまり意識が高くないと思います。
また、いまさら、選挙の前では、問題を洗い直す
ために突っつきたくないと政治家は思うでしょう。
ただ、資金が社会に循環しなくなっているという
深刻な問題であり、消費をはじめ経済の様々な
歯車が動かなくなる恐れを抱えています。
経済が回復するには、フローを枯渇させてはならない。
基本中の基本です。
日本ではあまり聞くことがない運用会社ですが、
1930年に設立されたDodge&Coxは資産総額では
米国トップ10に入る大手クラスのMutual Fund
(投資信託)です。
同社の特徴は、長期投資のアクティブ運用&ノーロード
(販売手数料なし)。
米国では長期投資のMutual Fundは少なくありませんが、
ファンド販売促進のために、販売会社に支払う販売
手数料が5%というものが結構あります。
そういう意味では、Dodge&Coxは、日本の独立系
投信会社のロールモデルと言えます。
今日、Dodge&Coxでインターナショナルファンドの
立ち上げに関与した人物と会う機会がありましたが、
三年間、実績をきちんと上げた時点から急激に資産
規模が急激に伸びたという心強い話をしてくれました。
私たちコモンズなど独立系投信会社が取り組む、直販
(ノーロード)、そして特に積み立て投資の事業モデル
について絶賛してくれて、うれしかったです。
自分自身の姿は、毎日、鏡で見ているので、
自分が見えていると思っています。
しかし、実際に見えているのは、左右が
反対の自分。
ということは、人生において、自分の生の
姿は本当には見えていないということですね。
だから、他の人の視点や意見が、自分を見る
ためにも大切なんです。言うだけではなく、
聞く耳を持つことは大事ですね。
30年前の自分は、アメリカのテキサス州ヒューストン
の高校三年生の18歳。卒業を目の前に、遊ぶこと
しか考えておらず、秋からの大学生活を楽しみにして
いました。
1979年は、
☑アメリカと中国が国交樹立
☑イラン革命
☑アメリカのスリーマイル島原子力発電所で放射能漏れ事故
☑イギリス、サッチャーが首相に就任
☑ソニーが『ウォークマン』発売
☑ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻
などがあった年でした。
当時、30年後の中国の発展は、誰も(ジムロジャーズも)
まったく予想できていなかったはず。また、自分自身は
ずっとアメリカで生活することに疑いがなかったので、
もちろん、今の自分の姿もまったく想像つかず。。。
やはり、30年後は当てるものではなく、
日々の行動と体験を積み上げて、創るものですね。
最近では、女性の首相は、欧州ではそれほど
珍しくなくなってきました。米国はまだ女性大統領
はいませんが、オール・ホワイトの常識が大きくチェンジ
しました。
チェンジ、といえば、過去30年間のアメリカの大統領
に就任したのは6人です。
日本は何人かわかりますか?
某国の中央銀行に勤務の若手からの問題定義です。
隣接している三つの地区があります。
A地区(21,000km² )の人口が705万人=【335人/km² 】
一人当たりのGDP=19,900ドル
失業率が8.7%
B地区(5,860km² )の人口が234万人=【399人/km² 】
一人当たりのGDP=802ドル
失業率が23.4%
C地区(360km² )の人口が142万人=【3944人/km² 】
一人当たりのGDP=802ドル
失業率が39.6%
この三つの地区の間に摩擦が生じているでしょうか?
答え:
今日、オフィス界隈の昼食会に向かうところ、
上空にヘリがたくさん飛んでいました。ふと、
数年前に「ヨンさま」の来日のときの報道騒ぎ
を思い出したぐらい。。。
昼食会の後のミーティング。来客者らクレーンが
近所に倒れたということがわかりました。。。
夕方。今度は夕食会に向かうために東京駅から
中央線に乗り、飯田橋に行くために、どこで乗り換え
たら良いかと考えているときに、、、「新宿駅で人が
線路に入ったという報告があるため安全確認して
いますので、しばらくお待ちください」というアナウンスが
入りました。
「しばらく」・・・・ これは、即時にロス・カット。
中央線から地下鉄東西線までトコトコ歩き、なんとか
飯田橋に着いて、降りたら、今度は、「ドアの故障が
ある」というアナウンスがあり、駅員がドタバタ走り
回っていました。
(そう言えば、午前中のミーティングに向かう際に、
地下鉄有楽町線が何故か大幅に遅れて、遅刻して
していたなァ。。。)
と言う感じの一日だったので、無事に家に帰れられば
良いなァ~と、願っていました。。。
夕食会は、楽しかったですが、、、、かなりワイルド。
帰りは大雨でずぶぬれ。
今月の「コモンズ30塾」には、私が登壇させて
いただきます。表題が、
渋澤健が有力長期投資家と対談
~オルタナティブ投資のオルタナティブは長期投資!~
あんまり、これじゃ面白そうじゃない表題と思われる
かもしれませんが、実は結構盛り上がるのではない
かと期待しています!
一緒に登壇していただく某氏は、もっともオルタナティブ
投資を早い段階から、もっとも積極的に実施してきた
日本を代表する金融機関で勤めている方です。
そのオルタナティブ投資といえば、ヘッジファンドや
プライベート・エクイティ・ファンドという金融イノベーション
の先端(?)に立っていた二人が行き着いた先が
なぜ、「長期投資」とう同じ共有地なのか・・・・
大勢の質疑応答のご参加も期待していますので、
色々と突っ込んでください!
(&皆さんの疲れのほぐすために、スペシャル企画も
調整中しています!)
日時 平成21年4月30日(木) 19:00 ~ 21:00
場所 東京都丸の内 (新丸ビル10階) 東京21cクラブ
お申し込み → こちら ←
今日は、面白いセミナーに講師として参加しました。
心拓塾という子どもと親と共に参加するプログラムの
一角ですが、全体の基本コンセプトは子ども(と親)に
「ヒーロー」から直接話しをしてもらい、夢や向上心を
養育することを目指しています。
自分は、もちろん、ヒーローではないのですが、
同じ年頃の子どもを持つ親の目線でお話をする
ことができてうれしかったです。
次世代育成セミナーのリーダーズ・トークという
セッションでしたが、聴講され他皆さんと同じ
期待や悩みも抱えているので、勝手ながら
「つながった」と感じて、とても楽しかったです。
コモンズを通じて、従来の投資信託を超えたいと
いう想いを抱えているだけに、次世代の心を拓く
投資、「投資心拓」について考える機会をいただき
有り難かったです。
コモンズでも親子セミナーを開催したいですね。
昨日の夜は、ヒューマン・ライツ・
ウァッチの東京事務所オープンを
記念するチャリティ・ディナーに出席。
アメリカでは、この類のイベントは多い
のですが、日本ではあまり例を聞か
なく、自分も今回が初めてでした。
でも、お知り合いが多く、楽しかったです。
ただ、テーマは人権侵害問題ですから、かなり重いです。。。
自分たちがいかに幸運であるかということを、もっともっと
私たちは気づくべきです。
日本は「ポテンチャル」がありますが、寄付や人権侵害に
関しては、いつも「中立的」ですね。 それを変えようと、立ち
上がって、名門HRWの門を叩き、東京事務所のオープンを
実現した、土井香苗さん。とっても、魅力的な女性です。
土井さん、おめでとう!
で、今日は、また、うれしい出会いがありました。
公認会計士の平林亮子さんとランチ。
最近、「美人すぎる」と注目を浴びて
います。
確かに、とっても魅力的な女性です。
笑顔がすてきで、会話が楽しく弾み、
おかげさまでゆったりとした時間を
過ごせました。平林さん、どうもありがとうございました!
実は、20冊の書籍を刊行している実力者なんです。
どうやって、そんなにたくさん書けるのかとお聞きしたところ、
そのヒミツを教えてくれました。。。これは、素晴らしいヒント!
いつか実行したいと思いました。 (内容はヒミツです。。。)
ランチは、最近、新宿ハイアット・リージェンシーでオープン
したキュイジーヌ[s]ミッシェル・トロワグロ。繊細な感性
で表現したフレンチで、美味しかったです。
イギリス在の日本人バンカーから英国FSAの
グローバル金融危機に応える規制の報告書
の存在を教えてもらいました。。
向こうの政府報告書はキレイですね。。
また、126ページの大作です。
が、内容は、要は規制強化。
本来、規制(ブレーキ)は、スピードを出しているときに
強化するもので、大事故の後にブレーキを強化したら、
また動き始めるまで時間がかかりそうですね。
Increasing the quatity and quality of bank capital
という政策提案は、一見、ごもっとも、です。
しかし、このような資本規制は、経済の資金の循環を
抑制しないでしょうか?運転資金の枯渇で、次々と
イギリスの企業が倒産するようでしたら、また、デモ?
それとも英国のレギュレーターやバンカーは、資本規制の
ルールを、日本と比べて、おおらかに解釈して執行する
のでしょうか。
今日は、社会的責任投資フォーラム(SIF-Japan)の
セミナーでパネリストとして勝間和代さんと初めて
ご一緒させていただきました。
勝間さんがおっしゃる、「日本の生産性の問題の原因
には長期労働時間がある」というご指摘には納得。
仕事があるのに残るのは別ですが、「なんとなく」職場に
残らなければならない空気が淀む習慣は打破しなければ
なりませんね。
日本には、レベルが高い会社が多いと思いますが、
残念なところは、ほとんどの場合、両足か肩足を
日本国の「ウチ」をベースにするところ。
ちょっと思考の殻に閉じこまっている感じがしますね。
この殻を打ち破って、「ソト」-「ソト」のビジネスに展開
できるような会社がもっと増えれば、かなり面白くなる
と思うのですが、いかがでしょう。
新米の投信運用会社メリットは、投信の基準価格が
新聞の一覧の目立つところに掲載されること。
(右端の一番下。)
昨日は、設定来の最高値を更新できました!
1月19日から日経平均が5.97%上昇のところ、
コモンズ30ファンドは11.2%のパフォーマンス。
30年目線でも、やはり、足元に花が咲くとうれしいです。
今朝は、まだ寒い感じがしましたが、午後に
なると穏やかになってきましたね。東京は、
やっと満開を迎えるでしょう。
今月のコモンズ投信のウイークエンドセッションは、
4月18日(土)11:30 ~ 13:00に開催します。
会場は、会社の目の前の明治薬科大学。
資産運用の検討、また始めたばかりの方々向けに
コモンズ30ファンドが投資する会社が、どのような
投資基準で選ばれているのかを、わかりやすく
ご説明します。
より専門的な対話をご希望な方々は、毎月30日に
開催する「コモンズ30塾」、もしくは、会社のご来訪で
私たちと対話の場と時間を設ける、「オープンオフィス」に
是非いらっしゃってください。 (もちろん、投資に詳しくない
方々も大歓迎です!)
今月のオープンオフィスは
4月13日(月) 11:30 ~ 13:00
(よろしければランチをお持込みください。)
3月30日(月) 19:00 ~ 21:00
お申込ページは、こちら⇒ 【セミナー情報】
もちろん、東京以外の地域でもコモンズとの対話の場を
設けたいと思っていますので、「こっちも来てほしい」という
お声を、どうぞ、こちらまでドシドシ届けてください。
お願いします!
このブログを書き始めたのは、四年前の2005年の3月。
当時は、マネックスが個人投資家向けにオルタナティブ
投資の事業を展開したいということでお手伝いしたことが
きっかけで、このブログを立ち上げました。
しかし、この四年間を経て、私の「オルタナティブ投資」の
定義が広がり、「30年投資」も含むようになったことと、
マネックス・オルタナティブ・インベストメンツとのお仕事が
基本的に先月末で終えたことで、新たな展開の区切りのため
にイメチェンしました。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!