市場メカニイズムと規制
市場メカニイズムと規制と考えるとき、参加者の行動や
動機が単一ではない、ということは経済論はきちんと
組込まれているのでしょうか。
厳格な規制がなければ、どんどん踏み込んでしまい、
自律や道徳という何が正しいか・正しくないかという
軸を持てない参加者。
一方、何が正しいか・正しくないかという自律や道徳の
軸を持ち、厳格な規制がなくても、線を超えない参加者。
この二者が市場では混在していることが確かです。
仮に前者が1人で、後者が99人であっても、その1人が
線を越えてしまったので、規制が強まり、残る99人まで
束縛してしまう。
極端な話、規制が強化されると、極一部の本当に悪い人の
行動は特に変わらない一方、どんどん自由が失われるのは、
ほとんど全員の善意の人たちです。
また、ケインズ論では、市場参加者をプロ(玄人)、アマ(素人)
と分けているようで、プロは、必ずしも誰が一番美女ではなく、
誰が他が美女と思うかを予測するパワーがあるようです。
(いわゆる美女コンテスト)
ただ、日本の金融関連法は、プロ=機関投資家、アマ=一般
個人投資家と分けていますが、美女の「予測」ではなく、美女
の「確認」の後でなければ動けない機関投資家は少なくあり
ません。
いずれ、経済学では説明しきれていない市場メカニイズムが
あるような気がするので、学術的根拠だけで規制を定めること
は、本当の意味での「ベターレギュレーション」につながらない
と感じました。。。 今日、ある会合の講師の話を聞いて。。