企業のESGコミュニケーション
ESGセミナーでお話させていただきました。数ヶ月前に
ご依頼をいただいたときに「ESGって何ですか?」と
聞いてしまったのですが、これは、Environment,Society,
Governanceの省略です。
「SRIファンド」というと、特に日本では「宗教観」がある
ファンドとか、アメリカでは「左より」というラベルが貼られる
ので、最近ではESGファンドと呼んでいるようです。
これがCSRとどいう違うのか。。。 う~ん、、、微妙ですね。
コモンズ30ファンドを、「SRI」とか「CSR」というラベルは
使っていませんが、「30年目線」の投資は企業の持続
可能性(Sustainability)が大前提になるので、ESGの
考え方とは、かなりシンクロニシティが高いと感じました。
会場の参加者は、主に企業のIRとCSR担当者のようでした。
コモンズ30ファンドの組み入れ銘柄のリサーチの際に、IR
だけではなく、CSR担当とも接触してみたいと思ったのですが
【なぜなら真のCSRは、その企業の根底にあるDNAだと
思っているので】、ある会社にあっさりと断れられて、がっくり
しました。「投資家の窓口はIR」という縦割りがあるようでした。
良い会社と思っていたのに。。。
ところが、今日の発見は、一部の企業はアニュアルレポート
とCSR/ESGレポートの統合しているようで、これは歓迎
したい傾向であると思いました。
そもそもアニュアルレポートが発行されるのは、年度末から
半年間が過ぎてからですから、読者は短期的投資家では
なく、長期的投資家です。そこに、企業のCSR/ESGの考え
をきちんと伝えてくれるようであれば、読み応えがある冊子
になります。
日本企業のESGコミュニケーションが広がることに期待
したいです。