儒学とガバナンス
私は、この(分野の)人をこの(分野の)人とご紹介したら、
面白い「化学反応」が起きるかもしれないという試みを
実践するのが好きですが、今日は中国古典を研究されて
いる守屋淳さんとコーポレートガバナンスを研究されている
田中一弘さんの両氏をランチにお誘いしました。
田中先生がご指摘されるのは、一般常識とされる(上から
下への目線の)「垂直型」ガバナンスでは限界があり、
経営者が自らの意志で多様な利害関係者へ実行する
「水平型」ガバナンスという斬新型の経営学を研究されて
いますが、「儒学」と「時間軸」の考え方が参考になるそうです。
だったら、守屋さんに紹介したら、何かご参考になるかも
しれないと思い、守屋さんも経営者への講演活動を活発的に
実施されているので、何か参考になるかもしれないと
思ったのです。
儒学は、遊牧的民族より農耕的民族の社会に広がった
という意味では、同じところに留まり、同一的な価値観が
ベースになった思想ということで、グローバル・スタンダード
にはなりにくい面がありそうです。
ただ、このような「水平型」ガバナンスという(古きをベース
にした)新しい考え方を受け入れるのは多様性に価値を
見出せる社会ではないかと感じました。
案外、「水平型」ガバナンスを評価するのは欧米社会で、
それが、日本に逆輸入される、というパターンかもしれません。
いずれにせよ、田中先生の研究の今後の展開が楽しみです。
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