大切な今日を繰り返す
30年前の自分はアメリカの大学の一年生。
当然、30年後の生活は全く描けていませんでした。
しかし、80年代の日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」
「アナタたちは四半期の成果など短期的の視点しか持って
いない。私たち日本人は長期的な視野を持っているから
成功したのだ」と日本の経営者は胸を張っていました。
20年前の自分は米銀のトレーダー。
バブルは崩壊していたのですが、それに気づいていた人たち
はまだ少数派でした。現状の延長という答えが一番簡単で
あるからでしょう。だから、自分の延長で、現在の自分がいる
とは全く想像できませんでした。
10年前の自分は米大手ヘッジファンドの東京駐在員事務所
の代表。ロングターム・キャピタル・マネジメントとうい大手
ヘッジファンドが、数年間の短期間で莫大な利益を上げた後、
過剰レバレッジの罠にはまって、破産された後でした。長期的な
(Long Term)ではなく、まるで間違った(Wrong Term)資本の
ように。。。
ただ、10年後に、30年という資本のことについて語っていること
も想定外でした。
30年前の自分がいたから20年前の自分がいて、
20年前の自分がいたから10年前の自分がいて、
10年前の自分がいたから今の自分がいる。
そういう意味では、30年後の自分は、全く描けないが、
今日の自分がいるから存在している。30年後の自分のため、
もっとも大切な今日を繰り返すのですね。