維持と成長
日本の経済が停滞していることは定説です。
ただ、GDPの六割が家計最終消費支出であるということは
私たち消費者は、およそ300兆円のお金を毎年使っている
のです。
この金額は、世界GDP総額ランクでも5位フランス、6位英国、
7位イタリアを超えますし、中国を除くBRICsは比になりません。
これだけの家計のお金が行ったり来たりしている経済であれば、
たくさんのビジネス・チャンスがあるはずです。けれど、なぜか
元気になれない日本の経済。そう考えると、不思議です。
答えは、おそらく、この支出の大半は「維持」するお金であり、
「成長」のためのお金ではないからでしょう。維持は、将来を
確定すること。成長は、不確定な将来にチャレンジすること。
それまでの秩序を壊すことが成長ですから、維持することだけ
にしがみついてしまうと、成長性が縛られてしまうのでしょう。
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