目を伏せないで
今日の「坂の上の雲」のシーンで、日本国の軍艦と比べて
清国の軍艦の方が大きくて強力であるが、東郷提督が
艦内で清の水兵が賭け事したりやラーメンをすすっている
だらしない姿を見て、大事なのは外面ではなく、「人」なんだ
というような台詞がありました。
当時、本当に、日本国と清国の兵にこれほど差があったか
わかりませんが、このシーンは、いまの日中の関係に暗示
をかけたかったのかと考えさせられました。
このようなシーンは本にはありません。本では「長崎に寄港
したが、上陸した兵員に軍規がなく、艦隊の威をかりて市民
に乱暴をはたらいたり、物品を強奪するという事件が多発した」
でした。だらしない水兵シーンは、番組終了後に放送された
NHKスペシャルの「中国パワー」との意図的な兼ね合い?
いま、多くの日本人が日本と中国の差が「軍艦」や「大砲」
の大きさの違いであって、「人」ではこちらに軍配が上がる
と考えていたら、これは、かなり深刻な問題ですね。
今日より明日が悪くなるんでしょうと思っている人と
今日より明日が絶対に良くなると思っている人と
比べたら、いったい、どちらに軍配が上がるのか。
日本が中国に(いや、世界かもしれない)負けているのは、
スケールではなく、マインドセットだと思います。
日本の最大な資源は日本人だと思っているので、いまの
現状は本当にMOTTAINAI ことしていると感じてます。
目を伏せることだけやめたいですね。