広島からのご質問
昨日の広島のセミナーに参加していただいた方からメールを
頂戴しました。「今後の日本を世界を作ろうとする気持ちに賛同
する一人」として応援してくださっていて、とてもうれしいです。
しかし、こんな基本的な疑問もあるようです。
どうして、「長期」であり、どうして「直販」なのでしょうか。
自分の意志をもって投資するなら、「短期」でも、
「証券会社・銀行経由」でもよさそうなきもするのですが…
このように、お答えしました。
【どうして、「長期」】
・私は、「短期」を否定しなく、むしろ、健全なマーケットには流動性
を確保するために、短期志向のおカネも必要だと思っています。
・また、「短期」=資本の効率化を高めるという大事な価値観です。
・ただ、現在の市場は、「いま」だけに偏っている傾向があります。
つまり、価値観が偏っていると、資本市場の厚みが乏しくなる。
そうすると、例えば、リーマンショックやギリシア問題でも、一番
株式市場が下がってしまうのは、日本。これは、哀しい現状です。
だから、不足している「長期志向」のおカネを増やしたいと思って
いるのです。
・これは、資本市場だけではなく、会社の資本構成を考えたときも
同じことがいえます。短期志向の株主だけの会社であると、毎日
がピリピリして良い刺激になりえる反面、事業運営を通じて企業
価値を高めることに専念することより、常に株主への説明にリソース
が捕られてしまうということがあります。サジの上げ下げまで監視
されてしまうということは信頼がないということであり、信頼がなけ
れば、事業の発展は不可能になります。全ての株主が「持ち合い」
で、ゆるいガバナンス体制に戻ることは問題外ですが、やはり、
経営者として「安定株主」は事業成長の安定化のために不可欠です。
・日本人は「お祭り」が好きです。そのときには、盛り上がりますが、
お祭りが終わると、再び日常生活に戻り冷めてしまう。また、日常
の本業に勤めながら、毎日、お祭りすることは難しいです。しかし、
本業に勤めながら、じっくりと実施できるのが長期投資です。長期
投資を日本人の日常に取り組むことができるのか。これがチョクハン
のチャレンジです。
【どうして、チョクハン】
・銀行/証券(販売会社)を通じて、彼らに見合うサービスを受けている
という判断であれば、そのコストは払うべきで、全く問題ないです。
・ただ、当たり前の話ですが、販売会社の営業マンは「売れるもの」を
売りたいのです。それが『仕事』ですから。ただ、現状として「売れる
もの」が、必ずしも「良いもの」ではありません。ややそれますが、
化学合成された食品添加物で色々な味を出せることを誇りに思って
いたセールズマンが、自分の子どもがその食品を目の前で食べて
いるのを見て、目が覚めて、会社を辞めて、現在は、無添加物食品
の活動家になっている実話もあります。
・私たちチョクハンは、自分たちが自信を持って「良いもの」を、自分
自身も、家族も「食べて」、お客さまも一緒に「食べて」ほしいのです。
これは、私たちチョクハンの『仕事』ではなく、『生き様』です。
・チョクハンの場合、お客さまが誰であるか明らかです。毎日、接して
いますから。ただ、従来の投信運用会社でありますと、最終的な
お客さまとの接点がほとんどなくて、日常の要望に応える顧客は
販売会社になってしまうのです。
ただ、何が大事かというと、おっしゃるとおりです。
投資には、何より、「自分の意志」が大切なのです。
ぜひ、「明日は、今日より良くなる」という意志を持っていただきたい
と思っています。