日常生活で、何気なく、
「がんばります!」
「がんばりましょう!」
という言葉を使うことは少なくないです。
ただ、漢字で読むと「頑張る」とは、「頑として我がを張る」。
あまり良い感じがしません。「頑張ります!」の本来の意味は
「アナタのことは聞かない」ということでしょうか。
一方、「ワガママ」。これは、もちろん良い感じがしない言葉
です。ただ、漢字で書くと、「我がまま」とは、「我がの儘(まま)」。
B型の自分が言うのもの何ですが、「自分のまま」で何が悪い
のでしょうか?
この「がんばれ」という言葉に最初に気になったのは、メンタル
ヘルスのケアに関わっている方から「がんばりましょう」と患者
さんを励ますことは禁物であるという話を聞いたとき。確かに、
自信喪失で自分ではどうしようもないと落ち込んでいる人に
「がんばれ」と言うことは過酷です。
では、「がんばれ」ということは勝者の目線であるかというと、
必ずそうでもなさそうです。伊達公子のテニスの師匠は、
決して「頑張れ」と言わなかったようです。つまり、頑張れと
言われないから、彼女は自然と、「我がのまま」に一生懸命
練習したらしいです。
友人がネットで、下記の彼女の言葉を見つけてくれました。
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伊達: まずは、いろんなことに興味を持ってほしい。私は
「頑張る」という言葉はあまり好きじゃないけれど、でも、
頑張らなきゃいけないときっていうのは必ずあると思うん
ですよ。夢を実現しようと思ったら、必ず責任というものが
ついてくるし、責任を伴って初めて夢を実現できたときの
喜びは、とても大きなものだと思います。成功しないと
思った途端にあきらめて背中を向けてしまうのではなくて、
失敗しても自分の夢に向かって突き進んでみる。その上で、
本当に違うと思ったら方向転換したらいいんじゃないかな。
方向転換することと逃げることを一緒にしないことが大事
だと思います。
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つまり、「頑として我がを張る」ことは、必ずしも成功に
つながらないし、「頑として我がを張らない」ことは、
逃げることでもないのです。
トップやリーダーが、単に「がんばれ!」と号令をかける
ことは指示に具体性が欠ける、「竹やり精神」のような感じ
がしますね。部下にがんばってほしいのであれば、前線で
自身ががんばっている姿を見せることが大前提でしょう。
ということは、ツイッターでつぶやいたり、考えていたら、
ある方からRTがありました。
「顔晴ります!でいきましょう。」
これは、素晴らしい!
そのとおりですね。これで、自分のモヤモヤした気持ちが
一気に吹っ飛びました。
次回、
「がんばれ!」
という言葉を聞いたときに、それは
「顔晴れ!」
と思うようにします。
顔晴れ、ニッポン!