コモンズ30塾【企業編】商船三井
今日のコモンズ30塾に、私たちの投資先の商船三井
をお招きしました。
IR室長の太田さんを初め、IR室の全員がご参加くださいまして
会場も満席御礼になりました。どうもありがとうございます!
以外と知られていませんが、実は商船三井は世界最大級の
外航海運会社です。(その次が日本郵船、中国のCOSCOと
デンマークのAPMM) 世界経済の成長と共に世界の海上
荷動きは大きく増大していますが、これは世界の人口拡大の
トレンドにそっていることになります。76億トンの海上荷動き
のうち、日本勢のシェアは17億トンを占めています。
商船三井は運賃のリスク・リターンの最適化をして高収益を
狙っていますが、ドライバルクの場合、商船三井は3割ぐらいが
スポット契約です。他社はもっと低いようです。
ただ、これは単にリスクが高いということではなく、中長期的
契約の運賃と組み合わせるポートフォリオ運用です。つまり、
市況など海運リスクを「投資」としてマネージして、リターンを
上げることが商船三井の事業モデルです。
毎週「投資委員会」を実施していて、実は商船三井は外航海運
を活用する運用会社ですね。これが、商船三井かと、自分的に
ストンと落ちました。また、商船三井が世界一になれた理由が、
海運業には規制が少なく、グローバルスタンダードの自由競争
であることも重要。規制で縛られている日本の金融業とは、ここが
違います。
Gear Up MOL !という中期計画ではグロバールな営業の強化
に展開しています。日本だけではなく、中国、インド、ブラジル
の発着を取り組んで、2009年の海外売上51%(中国12%)を
2012年には海外65%(中国18%)を目標としています。
商船三井の経営方針は「海運業への経営資源の集中」ですが、
ライバルの日本郵船は「陸・海・空の総合物流の深化」です。
そういう意味では特徴がかなり違うのですね。
商船三井はコモンズ30ファンドにとって、世界市況動向の
代表銘柄になります。モノづくりだけではなく、モノはこび。
コモンズ30ファンドにとって、とても大切な存在なのです。