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September 30, 2010

コモンズ30塾【企業編】商船三井

今日のコモンズ30塾に、私たちの投資先の商船三井
をお招きしました。
20100930_shosenmitsui_logo_4
20100930_mol_1
IR室長の太田さんを初め、IR室の全員がご参加くださいまして
会場も満席御礼になりました。どうもありがとうございます!

以外と知られていませんが、実は商船三井は世界最大級の
外航海運会社です。(その次が日本郵船、中国のCOSCOと
デンマークのAPMM) 世界経済の成長と共に世界の海上
荷動きは大きく増大していますが、これは世界の人口拡大の
トレンドにそっていることになります。76億トンの海上荷動き
のうち、日本勢のシェアは17億トンを占めています。

商船三井は運賃のリスク・リターンの最適化をして高収益を
狙っていますが、ドライバルクの場合、商船三井は3割ぐらいが
スポット契約です。他社はもっと低いようです。

ただ、これは単にリスクが高いということではなく、中長期的
契約の運賃と組み合わせるポートフォリオ運用です。つまり、
市況など海運リスクを「投資」としてマネージして、リターンを
上げることが商船三井の事業モデルです。

毎週「投資委員会」を実施していて、実は商船三井は外航海運
を活用する運用会社ですね。これが、商船三井かと、自分的に
ストンと落ちました。また、商船三井が世界一になれた理由が、
海運業には規制が少なく、グローバルスタンダードの自由競争
であることも重要。規制で縛られている日本の金融業とは、ここが
違います。
20100930_mol3
Gear Up MOL !という中期計画ではグロバールな営業の強化
に展開しています。日本だけではなく、中国、インド、ブラジル
の発着を取り組んで、2009年の海外売上51%(中国12%)を
2012年には海外65%(中国18%)を目標としています。

商船三井の経営方針は「海運業への経営資源の集中」ですが、
ライバルの日本郵船は「陸・海・空の総合物流の深化」です。
そういう意味では特徴がかなり違うのですね。

商船三井はコモンズ30ファンドにとって、世界市況動向の
代表銘柄になります。モノづくりだけではなく、モノはこび。
コモンズ30ファンドにとって、とても大切な存在なのです。

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