« September 2010 | Main | November 2010 »

October 31, 2010

経済同友のDID記事

経済同友会の会員誌「経済同友」の10月号に、私が部会長
として携わっている「社会的責任経営委員会 NPO・社会
起業推進検討部会」の活動報告としてダイアログ・イン・ザ・
ダーク
」のプログラム体験が記事になりました。

暗闇だからこそ見えてくること
~豊かな世界に生きる感動~

プログラムの前と体験後の経営社の顔の表情が、「視覚障害者」
とは、実は頼りになる能力の持ち主であることの気づきを現して
いました。

今年も同友会では、経営者、CSR担当者とNPOの出会いの
場を提供する「NPO見本市(メッセ)」を開催する予定です。

October 30, 2010

Common Valuesを求める

昨日、言論NPO代表の工藤泰志さんがオフィスにお越し
くださいました。このままでは、日本は「非常にマズイ状態に
なる」というお考えには同感で、何かしなければ、と想いが
合致。つまり、「公益」という概念や定義が政府主導で決定
されることに危惧しているのです。

他人事のように流されるのではなく、当事者として「責任ある
自由」を確立するために、議論をわき起こすことから始めよう
と意気投合。

民間が主役である「市民社会」(Civil Society)になるため
には、民の声を寄せ集め、原動力の源となるNPOなど非政府
非営利の存在を強化することが不可欠です。

私は、チャリティプラットフォームの佐藤大悟さんらとNPO評価
基準を策定する委員会や日本ファンドレイジング協会の鵜尾
雅隆さん
らと(寄付の)ファンドレイザーの行動指針を策定して
いる委員会に参加していますが、工藤さんは「エクセレントNPO]
という評価基準の議論をリードされています。

「非営利」とは「非競争」ではないのです。

工藤さんは、一人ひとりが当事者意識を持って、社会的課題の
解決に自発的に参加するエクセレントNPOは今の閉塞感ある
日本を変え、未来を切り開くために必要であり、このような評価
基準は、企業側にも応用できるのではないかとお考えです。
つまり、企業の社会的意義です。

興味深いところ、企業側から、この社会的意義への歩み寄り
も近年強まっているのです。先日、ECPIという欧州のコンサル
会社の活動について紹介がありましたが、ESG(Environment,
Social,Governance)という財務諸表では評価できない、無形
資産の評価に取り組んでいます。

何か、社会が潜在的に求めているものがあるような気がします。
それは、恐らく、社会とは多様性の中、同じ目線を持って
共感できるCommon Valuesがあって、それを私たちが求めて
いることです。

October 28, 2010

Japanese Activism

スティールパートナーズの日本市場からの部分的退却に
ついて英FT紙の「Japan Activism」という社説は、日本
企業の資本効率性の悪さを問題視しながらも、突然と
株主総会に現れ、アジテーションすることは改善策に
ならないと指摘。

しかし、
Still, the partial retreat of yet another foreign activist
is not exactly a catalyst for the unloved stock market.
Trading at a fraction under book value, the Topix is at
its widest discount to the rest of Asia for almost three
years. Japan’s reputation for repelling almost all intruders
lives on.

確かに、多様性が増している世の中で、「異分子」に耳を
貸さない日本企業の21世紀の繁栄は期待できません。

そんなところ、明日を今日より良くしたいと志す個人投資家
(=最終消費者)を「お仲間」とするコモンズという「異分子」の
存在は、ますます大きくなり、企業が耳を貸してくれることを
期待しています。

October 27, 2010

実は、変化が。。

週末に、金沢の草食投資隊セミナーをアレンジしてくださった
自由人おりょうさんからとてもうれしいメールをいただきました。
満員御礼の会場にご参加された方々からフィードバックです。

・『投資のセミナーで心を動かされたのは初めて・・』

・『一緒に地域を盛り上げていきたい。これから私たちにも
  お手伝いさせてください!』

・『今日から行動を起こします!』

北陸では、このような、すばらしい意識変化を感じられる
ようになっているのです。

これは良い動きですね!

先週の京都で開催したコモンズセミナーでも同じ脈を
感じました。

相変わらず株式市場は凪のようですが、その海面下には
実は動きがある。。。

その動きを、各地域の皆さまとお互いに感じて、ご一緒に
つくって行きたいと思いますので、引き続き、どうぞよろしく
お願いいたします!

11月2日(火)の夜は、コモンズ社長の伊井の好評の
「はじめてのコモンズ」を目黒で開催します。

11月6日(土)の夕方は、「パパママ・セミナー」でコラボ
させていただいている生命保険プランナーの後田亨さんと
一緒に名古屋で、コモンズ3周年記念セミナーを開催します。

どうぞ、どうぞ、ご一緒に!
ご縁が広がることは楽しいですよ。

October 26, 2010

RONGO ACADEMIA

20101026_rongoちょっと、先の話ですが、
二松樂舎大学
論語の学校
RONGO ACADEMIA

で講演します。

例年、400人ぐらい入る講演で、
去年の講師は北尾吉孝さん
特に盛況だったようです。

これは、英語で、
A tough act to follow
と言います。。。

一般的には、渋沢栄一 = 「論語と算盤」となりますが、
栄一の精神を一言でいえば「進取の気性に富む」ことだと
思います。

でも、最近の動向といえば「これをやっちゃダメ」、「これだから
出来ない」を聞くばかりで進取の気性が取り崩されている感じが
して危惧している、とある会議で発言したところ、、、

次のご発言の趣旨が、「こういうご時世だから、慎重に」。

ガぁ~!・・・ 英語でこれを
Falling on deaf ears
と言います。

October 25, 2010

カウチポテトの治療

その昔、エコノミック・アニマルと呼ばれ、元気に世界中を
駆け回っていた姿が、現在ではソファーに座り込んだまま、
だらだらとテレビなど見ている「カウチポテト」。

その肥満で、低血圧の身体を改善しなければという声は
四方から上がりますが、その治療策とえいば、、輸血
(金融政策)と血糖値の上昇に即効力がある炭水化物の
注入(財政政策)。

これではカウチポテトの改善の期待できるどころか、突然死
の可能性が高まるだけです。

カウチポテトが再び動き回れるように身体をシェイプアップ
するには、やはり新陳代謝を高めることが不可欠です。

ただ、新陳代謝を高める策は、政治的や社会的に受け入れ
られることが難しいものばかりです。例えば、硬直している
労働法や雇用習慣など。

いままで大事にしてきた価値観や成功を否定する側面が
多いので、なかなか直視できない問題です。ただ、直視
しないと、問題が大きくなるばかり。そんな危機感が
強まっています。

October 24, 2010

SSK104@金沢

20101024_kanazawa今日は、約10年ぶりの金沢。
でも、日帰り(涙)。

久しぶりの草食投資隊セミナー
でした。

開始前に、近江町市場に立ち寄り
ましたが、日曜日だったので、
ほとんどのお店は閉店。
ただ、ランチの場所は、どこも
いっぱいで、やっと寿司屋に
入れて、カウンターに案内され
ましたが、注文はタッチパネルで。

それなりに美味しかったですが、ちょっとITの設備投資が
価格に上乗せされているのかなァという感じでした。

セミナーの方は、満員御礼で盛況で、あっという間に時間が
過ぎてしまいました。相変わらず、私たちはしゃべりすぎ
だったのでしょうか。でも、「投資教育」の質問などもいただき、
有意義でした。

企業の価格(株価)の教育は方法論で、もっと大切なこと、
たとえば、企業の価値、労力の価値、などがあるのでは
ないかとお答えしました。

セミナーは、ツイッター中継しましたので、ハッシュタグ
#ssk104をご覧ください。

懇親会では、話が更に盛り上がり、今度は富山や輪島
でもやろうということになりました。このように長期投資
にご関心をいただき、ご縁が広がることはうれしいことです。

October 23, 2010

我が意を得たり

『日本は「平均の呪縛」にかかっている。平均の日本株投資は
全く期待できないが、世界で競争力ある日本企業投資に集中
すれば多いに期待できる』と
全国各地のセミナーなどで言い続けきました。

また、
『パフォーマンスには、三つの要素がある。①ファンドマネジャー
の手腕、②相場の環境(たまたま)、そして、③投資家の質』と
言ってきました。

同じファンドマネジャーが同じ環境でも、出入りが忙しい短期的な
投資家の資金を運用するのと、ドッシリと腰が据わった長期的な
投資家の資産を運用した場合、後者はパフォーマンスに貢献
しますが、前者は足を引っ張ります。

うれしいことに、この主張の追い風となるレポートが最近出ました。
それも、それも金融関連において日本の中心的な研究所からです。

NRI国際年金研究シリーズ Vol.4 2010.9 ページ4~9
     日本株運用に分散投資は必要か?
-絶対リターンを目指す長期集中投資の必要性-

著者である堀江貞之さん曰く、

・ 「低いベータの呪縛」から逃れようとすれば、かなりの集中
 投資が必要だということである。

・ 日本株に求められているのは、ベンチマークを意識しない、
 高い絶対リターン、結果的に高いアルファを提供できる運用
 なのである。
  中国・インドのような中長期的に高い経済成長が期待出来る
 国であればこのような投資は必要ないかもしれない。 しかし、
 日本のような経済成長が相対的に低いと考えれる 国では、
 ベータを意識しない投資が必要である。

・ では、このような運用は運用マネジャーだけが頑張れば
 可能なのか。年金ファンドの運用管理担当者の方の多くは、
 運用マネジャーの能力が高ければこのような運用が可能
 だと考えているのではないか。しかし、資産運用業界で
 著名な思想家であったピーター・バーンスタインはそのよう
 に考えていなかった。
  彼は以下のように述べている。「アルファ(運用の付加
 価値)は、運用マネジャーだけで生み出すものではない。
 アルファは運用マネジャーと顧客(年金ファンド等)の共同
 の産物である。」

まさに、その通りです!コモンズ投信のお客様は、私たちの
「お仲間」と呼んでいます。なぜなら、「30年投資」という視点
を通じて、コモンズ30ファンドのパフォーマンス向上に貢献
してくださるからです。

アクティブ運用よりパッシブ運用(インデックス投資)を好む
投資家は、パフォーマンスとは法則性がない「ランダム・
ウォーク」であると思っています。

多様な価値観が市場に参加することは重要なので、何が
正しいという議論ではなく、そして、相場やマネジャーの
勝敗は正確に予測できるものではないことは確かです。

でも、初っ端から「予測できっこない」と諦めるのは、どう
なんでしょう。

いかに、パフォーマンスを向上させるために、色々と工夫
すること。それが、投資の醍醐味であり、楽しみである、と
私は思います。

October 22, 2010

Let's Have Lunch with 小林りん

今回のステキなゲストは、軽井沢インターナショナル設立
準備財団
の代表理事の小林りんさんです。

数年前に知人が紹介してくれた方ですが、そのときにお話
していただいた構想が着々と進んでいて、すばらしいです。
りんさんの明るいパワーで周囲が元気になるからでしょう。
どうぞお楽しみください!

いつものとおり、1週間まで無料(登録が必要となります)で
ご覧いただけますが、それ以降は、第1話のみが無料です。

20101022_rin1
【第1話】~世界の教育事情、インターナショナルスクール設立への夢~

20101022_rin2
【第2話】~世界中から軽井沢へ集合!サマースクール開催~

20101022_rin3
【第3話】~軽井沢インターナショナルスクール設立への障害と構想~

October 21, 2010

原因オーライ

先日のコモンズ社会起業家フォーラムで、前列から熱心に
お話しを聞いていらっしゃった外科医の先生が、オフィスに
いらしゃってくださいました。

外科という専門性が極めて高い分野でご活躍されながらも、
今後は、健康・食・住・医療という包括的な視野で仕事に
取り組みたいという想いが強まり、そのため、病院の「狭い」
世界から、色々な分野の方々との交流を図っていらしゃる
一環として来場されたとか。

先生とのお話しで面白いと思ったのは、西洋医学は「結果」
を直す視点であるということです。たとえば、血管が狭くなって
いるのではれば、その血管を広げる治療をする。つまり、
「結果」を直しているのですが、その「原因」は直していない。
一方、東洋医学の視点は、「原因」を正そうとする、包括的
なホリスティック医学なのです。

これは、もちろん、どちらが正しいとか、効力があるという
ことではなく、健康な身体のためには両方とも必要である
ということだと思います。

投資の世界では「結果出してなんぼ」という風潮があります。
もちろん、投資の結果は大切です。ただ、その結果の原因を
注視することも、同じように大切ではないでしょうか?

「結果オーライ」は「たまたま」であり、再現性がないかも
しれませんが、「原因オーライ」であれば、いつも、良い結果
が出るとは限りませんが、長期的な再現性の可能性が
高まるのです。ホリスッティク投資も有り?

October 20, 2010

Front Runner

うれしいプレゼントが手元に届きました。

今年の6月に、慶應義塾大学の学生サークルのFront Runner
でお話しさせていただきましたが、そのときに参加してくれた
皆さんの寄せ書きです。 感激~!
20101020front_runner_2

これからの時代を担う彼らが、どのような社会をつくるべきか
という問いかけや学びに、少々お手伝いをすることができた
ようで光栄でした。

Front Runnerの皆さん、がんばってください!
これからもよろしく。

October 19, 2010

Rongo and Soroban?

渋沢栄一記念財団の経営会議の後の雑談で、「論語と
算盤
」の英語版がないので、書くべきではないかという
話になりました。たとえば、私が以前書いていたブログ
英訳するだけでも良いのでは、と。

総論は大賛成。でも、各論は、、、

いつ書けるんだろう。

そして、書いたとしても、誰が出版してくれる?

タイトルは、どうずる?

Analects of Confucius and the Abacus じゃ、まったく
売れそうもないなァ。

でも、Rongo and Sorobanで通じるか?

まァ、ちょっと考えましょうということになりました。

October 18, 2010

神戸と京都

今日の日中は、神戸で野党の衆議院議員の後援会で
お話をさせて頂き、夜は京都でのコモンズのセミナーでは
長年友人で前回の選挙で初当選した与党の衆議院議員
もかけつけてくださいました。応援したい一人一人の議員は
いるのですが、、、、

京都セミナー後の懇親会は、アレンジしていただいた
shiso_tsukunさん以外の全員は初対面の方々でしたが、
いろいろと話が盛り上がり楽しいひとときでした。shiso_
tsukunさんも、実は、お会いするのは、今回で三回目。。。
でも、このようにご縁、そして、その連鎖を可能にする
ツイッターなどの新しい出会いのきっかけは、すばらしい
と感じました。

また、六か月前にコモンズの口座開設の資料請求を
していただいた(でも、、まだ、実際に口座を開設して
いない)方とお話をしましたが、やはり、直接に対話
することがいかに大切であると気づきました。

資料請求した後に、会社から連絡を入れるとしつっこい
という印象を与えるのではないかと気にしていましたが、
「案外、喜んでくれるのでは」というご意見が新鮮でした。

資料請求しても、その後、日々の忙しさに巻き込まれ、
たまたま忘れている方々も少なくないのでしょう。

October 17, 2010

JBプレスの川嶋さんと対談

先日、イノベーションアーティスツが主催する「がんばれ日本」
のクロストークでJBプレス編集長の川嶋さんと対談する機会を
いただきました。

さすが、凄腕のジャーナリスト。おかげさまで楽しい対談でした
が、良い角度で質問を投げてくるので、きちんと打ち返されるか
ヒヤヒヤ(笑)。

映像ダイジェストをお楽しみにください。

October 16, 2010

子ども未来投資基金

こどもトラストを立ち上げる2年半前に、『子ども未来投資基金
~支える金融、つなぐ金融~』
という提言で、日本銀行が主催
する学生向けコンテストで最優秀賞を獲得した若者たちと会う
機会がありました。

理想を追う彼らの提言の審査の過程で、「大人」たちの常識の
目線から、その構想がなぜ現実的ではないのかという指摘も
いろいろあったようでしたが、偶然ながら、同じような目線で
シンクロしている構想の実践にチャレンジしている「大人」たち
の存在も示すことができて、とてもうれしかったです。

志が高い若者たちが社会へと羽ばたき、チャレンジャーとして
活躍し続けることにエールを送りたいです。

今日のご縁は、ツイッターのつぶやきのご縁のおかげでした。
数年前では、このように、同じ目線を持ちながらも、世代を超える
出会いのきかっけがなかった、と考えると面白い時代になって
きましたね。

October 15, 2010

権力の混同

最近の社会情勢を見て、ふと思うときがあります。

単なる過ちなのに、その「証拠」に指を指して罪があると
下すことと。

意図的に法のスレスレのところを歩んでいるのに「証拠」が
つかめないということで大きな顔をできること。

どちらが正しいのか、倫理的に難しい問題です。

いずれ、社会制度のデザインとして課題になるのは、逮捕
できる権力を持つ者と、起訴する権力を持つ者が同人物で
あることではないでしょうか。

訴訟される99%が有罪となるといわれる「実績」は果たして
正しいシステムなのか。特に、間違いを許さない、減点主義
の日本社会では。

October 14, 2010

日本株と日本企業の違い

「よく日本株のファンドを売ってますね、ウチではできない」
と、言う声がときどき聞こえてきます。

まー、そもそもコモンズは日本株のファンドを「売っている」
のではなく、「運用している」ので、販売会社さんとの発想
が違うのでしょう。

運用者の立場であれば、皆の関心が高くないときのほうが、
良いレベルで仕込める可能性が高まるので、かえって歓迎
です。特に長期的視野の投資では。

もちろん、新しいお金の流入がないと、せっかくのチャンス
を逃してしまいますが、幸いにコモンズでは75%の口座が
積立投資を実施されています。小さな、滴【しずく】のような
投信会社ですが、積立口座比率では業界一を誇ります。
なので、毎月の純流入に恵まれています。

そして、このように世の中の関心が株式市場に向いて
いないときこそ、新しい積立投資の仲間もコツコツと増えて
ほしいですね。株式市場の追い風を待って、高いレベルで
ドッと入ってくる混雑電車に乗るより、余裕を持ってコツコツ
と今から実施したほうが席を確保できるので、良い気分で
乗車できると思います。

それをわかっている方々は、現在の株式市場の現状でも
口座を開設して、コモンズのお仲間になっていただいて
います。

しかし、日本を代表する機関から、日本株式にそっぽを向く
言葉が聞こえてくるとは、、、ホントに残念ですね。

確かに「日本株」というと、特に夏以降、閑古鳥が鳴いて
います。ただ、「日本株」と「日本企業」は違います。新規
事業に元気にチャレンジしている会社はあるのです。

そういう意味で、コモンズは「日本株ファンド」ではなく、
「日本企業ファンド」です。それも、現在は。いずれ、海外
リサーチの基盤などが整えば「世界企業ファンド」になります。
いまは、日本に本社がある「世界企業」に投資をしている
ということです。

October 13, 2010

世界へ羽ばたく日本酒

「吟醸酒を世界の言葉に」することを志している出羽桜酒造
仲野益美社長のお話しをお伺いする機会に恵まれました。

昭和48年をピークに、国内の清酒のシェアは28%から平成19年
には7.3%まで急激しています。一方、世界から高い評価を受けて
います。

ところが、フランスはワインの国内生産総量の約32%を輸出して
いますが、日本酒は1.67%しか輸出していません。これは、良い
機会があると見るべきでしょう。

日本酒の美味しさは、減点法で決まるらしいのですが、ワインの
評価は、プラス思考で決まるらしいです。

人間の評価と同じですね。

出来てないではなく、出来るで、是非、世界にぜひ羽ばたいて
ほしいです!

October 12, 2010

草食投資隊@インベストライフ

10月号のインベストライフのランチ座談会に草食投資隊
登場させていただきましたが、I-Oウェルス・アドバイザーズ
の岡本さん
の司会のおかげで、私たちが全国で展開して
いるセミナーの味わいを記事面に出すことができました。
どうもありがとうございました!
20101012_investlife_2
インベストライフは、大勢の応援者が手弁当ベースで
対談や記事を投稿して成り立っている長期投資の媒体です。
中立の立場という意味で、一切、広告は打っていなく、読者
の購買が唯一の収入源です。

費用削減のため冊子からインタネットの電子ファイルに移行
する(よって、白黒がカラーになった)など色々とリストラ策に
取り組んでいますが、やはり、何より、私たちと共に長期投資
のスピリットに応える購読者が増えることが不可欠。

これを機会に、購読者としてご一緒に応援してください。
どうぞよろしくお願いします!

October 11, 2010

がんばれ日本!の映像サマリー

先日、登壇した第二回がんばれ日本!クロストーク×
ライブセミナー
の前半の講演の映像サマリーを頂きました。

私の講演パータンの一部ですが、「論語とそろばん」の現代意義
や「30年循環」という自説が紹介されています。 ステージ上で
動き回って、カメラマンにはご苦労をおかけしたようで恐縮です。

October 10, 2010

コモンズの投資哲学

先日のインベストライフの東京セミナーで、岡本和久さんが
運用会社の「ミッション」と「投資哲学」は違うということをご指摘
されました。(rennyさんのブログをご参照)

また、島田知保さんが「投資スタイル」と「投資哲学」が混同して
いる場合が多いとご指摘されました。

確かに、そうですね。

そういう意味で、コモンズのミッションは:
次世代に明るい将来を遺すために、一人ひとりの参加が
源となる真の長期資本の循環を促進すること。

(「30年投資」や新たな寄付活動のチャンネルの構築、等。)

一方、コモンズの投資スタイルは:
「バイ・アンド・メインテナンス」型のアクティブ投資。
(現在は、日本株式のフル・インベストメント【現金保有をしない
 ことが基本】を通じて企業と「対話」することですが、長期的な
 環境に応じて、海外企業への投資等、臨機応変に進化する)

そして、コモンズの投資哲学とは:
多様で豊富な経験から生じるホリスティックな投資。

ホリティック(holistic)とは、「全体」とか、「つながり」の意味を
含む言葉です。たとえば、「ホリスティック医学」では、伝統的な
医学(からだ)を踏まえ、栄養的、環境的、感情的、社会的、
精神的(こころ)などライフスタイル(いのち)の価値観も大切
にする医学のことを示します。

コモンズが企業に投資する最終決断は、一人に宿ることなく、
投資委員会で決定します。メンバーそれぞれの多様な分野の
豊富な経験より、投資対象をひとつの視点だけではなく、様々
な角度から検証し、「つながり」や「全体」の結論に至るのです。


もうちょっと深堀と整理が必要でしょうが、このようにコモンズの
ミッション、投資スタイル、投資哲学を分けることができます。

October 09, 2010

医療の現場からの大事な視点

今年は、雨で運動会などの行事が延期になるパターンが
多いように感じます。でも、久しぶりに一日空いたので、
のんびりと過ごすことができて、読書もしました。

読みたい本がたくさん手元にあるのですが、以前からTwitter
でファロー
していて、先日、あるご縁でご紹介をいただいた
本田宏先生『「医療崩壊」のウソとホント』を読みました。

先生の暖かい、でも情熱的なお人柄も文章に滲んできていて、
とても読みやすい本ですが、重要なメッセージがたくさん含まれ
ているので、ぜひ!
20101009_houkai2008年の時点でOECD加盟国
30ヶ国のなかで、人口にあたる
医師の数はビリから4番目。そして、
都道府県の間で「偏在」があると
しても、トップの東京はOECDの
平均数より下という、日本の医師
不足の問題に本田先生は警戒を
鳴らしていらっしゃいます。

医療費が高いという一般風説に、
現場の立場から異論を訴える
本田先生の説には日本国民の
全員が耳を傾けるべきです。

ちょっとびっくりする比較ですが、盲腸の手術の際、NYの
私立病院では二泊三日で216万円ぐらいかかるようですが、
イギリスで152万円、フランスで113万円、香港で90万円、
ソウルで63万円のところ、日本では7泊で40万円だそうです。

なのに、勤務医は過労な労働時間を背負いながら、(7割の
外科の医師が当直明けに手術しているよう)WHOの健康
達成度総合評価で世界一にランキングされている。。。。

また、「医療安全調査委員会」、「新卒御臨床研修制度」
など聞きなれていない新しい制度が、現場の視点から
どのよう課題を抱えているという解説は大変参考になり
ました。

ただ、混合診療については、先生は「社会の共通資本に
ついては、市場原理にゆだねてはいけない」というお立場で
やや否定的ですが、私は選択肢を広めるという意味では
導入すべきではないかと思っていたので、もうちょっと自分の
理解を深める必要があると感じました。

しかし、先生の「自立をしっかり教えると、本当に自立する
ためにはお互いに助け合うことが不可欠」というお考えには
激しく御意にござります。

October 08, 2010

Change The World

今日、地下鉄の中で、こんな広告がありました。

Clothes aren't going to change the world.
Women who wear them will.

Anne Klein 1968

かっこいい~!

完全なパクリですが、将来(30年後になるのかなァ?)、
こんな広告を打ちたいですね。

長期投資は世の中を変えることない。
それを実行する人々がやるのだ。

October 07, 2010

成長の見込み

仮に、金利がゼロで、無期限であれば、そりゃ私は借りたい
と思います。ただ、誰がゼロの金利で、無期限で貸してくれる
のでしょう。

返済してくれる当てがないのであれば、誰も貸してくれない
でしょうし、また、返済できないと思うのであれば、善意の人は
借りたいと思わないでしょう。

返済に当てがあるのは、成長の見込みがあるときですね。

おカネがジャボジャボあるからと言って、それは成長の見込み
につながるとはいえません。逆に、成長の見込みがあるのに、
金利が安いので、貸してくれない。。。 こんなことになって
しまえば、意味ないですよね。

成長のためには何が必要なのか。

明日ではなく、今日、決断する。
明日ではなく、今日、やってみる。

おカネではなく、こんな姿勢が日本社会に充満することが
何より大切なんでしょう。

「考えてみる」、「前例がないから」、、、こんな言い訳じゃ
成長の見込みがある訳ないですよね。

October 05, 2010

3000円からのコツコツ投資

「それは、良い話なので、おカネができたら投資します」という
声は周囲に少なくありません。

ただ、コモンズ30ファンドは3000円の毎月積み立て投資から
始められると説明すると、「えっ?そんなに少なくから投資
できるんですか?」と、ほとんどがびっくりされます。
【詳しくは、コモンズのサイトをご参照ください】

「投資」というと、やはり身構えしてしまうのでしょうね。

もちろん、おカネたくさんないと参加できない大口投資の案件は
ありますが、コモンズ30ファンドは違います。一日一回の
ペットボトル飲料水を止める、一ヶ月一回の飲み会を控える。
これだけで節約することで、投資を通じた資産形成の入口に
立てるのです。

毎月の手取りから無理がない範囲で積み立て投資は実施
できるのです。生活費の一環として、将来のため、毎月
少しずつのコツコツ投資を導入する習慣づくりは、それほど
難しいことではありません。

また、生命保険料をオンライン生命保険などで見直してみると、
毎月の支出が減ります。その浮いた分を将来のために積み立てる
ことは合理的です。

コツコツと積み立てることは、おカネができたら投資をするのではなく、
おカネをつくるための投資です。

8月号のインベストライフで『打席に立たなければ、打てない』
20101005_slugger
という表紙を描きましたが、同じ題名のセミナーで鎌倉投信
鎌田さんとI-Oウェルス・アドバイザーズの岡本さんとご一緒します。
金曜日(8日)19時から渋谷のCafeMiyama
どうぞいらっしゃってください!

October 04, 2010

レベルが高い弱者

日本と中国の経済格差の課題について肌で感じるために
新宿のホームレスへの炊き出しに参加した中国人学生が
びっくりしたそうです。

なんと、規則正しく並んで待って、ご飯を渡すとお礼が返って
くる。これは予想外だったようです。

また、一人のホームレスが流暢な英語で、元高にめぐる
中国と米国との関係について問いかけてきたことには、
かなりたまげたとか。

中国で格差問題になる「弱者」とレベルが全然違うのでしょうね。

確かに、そういう意味では、これほどの人材がホームレスに
なっている日本とは、不思議な国です。

昨日の第5回京論壇の最終発表会で聞いた話でした。

October 03, 2010

ラジオ日本でマット安川さんと対話

本日、ラジオ日本で「マット安川の価値組ビジネス」に出演
させていただきました。(収録は9月4日だったのですが・・・)
20101003_radionippon_1
マット安川さんとは初対面でしたが、打ち合わせなしの
ぶっつけ本番でも、まったく問題なし。暖かいお人柄の
おかげでリラックスしながら色々とお話ができました。
20101003_radionippon2
これまで、ラジオ番組はいくつか出演させていただいて
いますが、テレビと比べると、なんとなくアナログっぽくて
結構好きです。
20101003_radionippon3

October 02, 2010

感謝!第二回社会起業家フォーラム

いや~、、、おかげさまで盛況なイベントになりました。
6分という過酷な設定にご協力をいただいたスピーカーの方々、
そして、ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
20101002_sk1
第一部と第二部の間の休憩の時間はたっぷりと取って、懇談タイム
を設けましたが、スピーカーにたくさんの方々が話しかけてください
ましたし、また会場の参加者同士、そしてスピーカー同士も和気藹々
と語り合っていました。
20101002_sk3
社会起業家の方々それぞれは、やはり、どこかで強烈な刺激を
受けて(多くの場合、それが海外でした)、それが現在のご活動の
根源になっているようでした。不覚にも涙が零れ落ちそうなときも
ところどころ。。。

多くの気づき、喜びと感動を頂き、感謝の気持ちでいっぱいです!

参加者の声もいただきましたので、こちらでどうぞ。
Listen!


UST中継も実施しました。(音声がちょっと小さめで恐縮です)

第一部

第二部 
(すみません、途中からです。USTの録画を一旦オフにすると
 再開できるまで、ちょっと時間がかかるのですね)

October 01, 2010

オープンソース化と日本の競争力

ある定例の昼食研究会で東京大学大学院情報学環教授
西垣通先生とご一緒していますが、ソフトウエアなど
テクノロジー系学技術と文化や社会の関係についてご見識を
いろいろとご披露いただけるので、いつも楽しみにしています。

今回、研究会のメンバーで私より10歳年上の某通信社の
論説委員が、うれしそうにアイフォーンについて説明しはじめた
ところから、アップル社と他社の違いへと話が展開しました。

先生いわく、アップルは、基本的にオープンソースしていない
が、色々なアプリの普及のため、入口だけオープンにしている
ため、ときどきバグが発生することある。ただ、アップルに
消費者がもとめているのは、機能だけでなく、あの遊び心や
感性にあるので、強烈なブランドになっている。

一方、グーグルはオープンソースなので、そういう意味では
アンドロイドをベースにするスマートフォン(エクスペリアなど)
の今後の展開に注目していると。

また、とても、面白いご指摘だったと思ったのは、時代は
オープンソース化の流れになっている。オープンソースに
なれば、日本企業の活躍は十分期待できると。

つまり、日本企業は品質は確かに高かいが、グローバル
スタンダードを取れなかった。ただ、グローバルスタンダード
がオープンソースであれば話は変わってくるということです。

で、私が先生に、「『道路』や『ガソリン』というオープンソース
の土台があったから、日本の自動車産業が品質向上により
マーケットシェアを確保できたと同じように、と考えて良いか」
とお伺いしたところ、「基本的にそうです」というお答えを
いただきました。

日本の競争力=ガラパゴスとういう印象が定着していたので、
これにはちょっと期待が高まりました。

« September 2010 | Main | November 2010 »

Most Recent Photos

  • 20170625_veritas
  • 20170528_hrw1
  • 20170528_hrw2
  • 20170528_hrw3
  • 20170528_hrw4
  • 20170528_hrw7
  • 20170528_hrw6
  • 20170528_hrw5
  • 20170528_hrw1a
  • 20170514_veritas
  • 20170510_jwave
  • 20170510_jwave2