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October 09, 2010

医療の現場からの大事な視点

今年は、雨で運動会などの行事が延期になるパターンが
多いように感じます。でも、久しぶりに一日空いたので、
のんびりと過ごすことができて、読書もしました。

読みたい本がたくさん手元にあるのですが、以前からTwitter
でファロー
していて、先日、あるご縁でご紹介をいただいた
本田宏先生『「医療崩壊」のウソとホント』を読みました。

先生の暖かい、でも情熱的なお人柄も文章に滲んできていて、
とても読みやすい本ですが、重要なメッセージがたくさん含まれ
ているので、ぜひ!
20101009_houkai2008年の時点でOECD加盟国
30ヶ国のなかで、人口にあたる
医師の数はビリから4番目。そして、
都道府県の間で「偏在」があると
しても、トップの東京はOECDの
平均数より下という、日本の医師
不足の問題に本田先生は警戒を
鳴らしていらっしゃいます。

医療費が高いという一般風説に、
現場の立場から異論を訴える
本田先生の説には日本国民の
全員が耳を傾けるべきです。

ちょっとびっくりする比較ですが、盲腸の手術の際、NYの
私立病院では二泊三日で216万円ぐらいかかるようですが、
イギリスで152万円、フランスで113万円、香港で90万円、
ソウルで63万円のところ、日本では7泊で40万円だそうです。

なのに、勤務医は過労な労働時間を背負いながら、(7割の
外科の医師が当直明けに手術しているよう)WHOの健康
達成度総合評価で世界一にランキングされている。。。。

また、「医療安全調査委員会」、「新卒御臨床研修制度」
など聞きなれていない新しい制度が、現場の視点から
どのよう課題を抱えているという解説は大変参考になり
ました。

ただ、混合診療については、先生は「社会の共通資本に
ついては、市場原理にゆだねてはいけない」というお立場で
やや否定的ですが、私は選択肢を広めるという意味では
導入すべきではないかと思っていたので、もうちょっと自分の
理解を深める必要があると感じました。

しかし、先生の「自立をしっかり教えると、本当に自立する
ためにはお互いに助け合うことが不可欠」というお考えには
激しく御意にござります。

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