自分の「$5」とは何か
先日、藤野さんから聞いた話が面白かったので、調べてみました。
スタンフォード大学のTina Seelig教授の起業家精神の実験。
生徒たちに、シード資金が入っている封筒を渡し、計画を練る
時間を4~5日間与えました。ただ、封を切った瞬間に2時間で
収益の最大化の「事業」を立ち上げることがお題。
ただ、その封筒の中には、 $5しか入っていない。
さァ、どうする。。。。
その$5のシード資金を使ってどのように儲けるか・・・・・?
実は、最も成功した「起業家」たちは、その$5を使わなかった
という結論になりました。
例えば、あるグループはキャンパス内で、「無料!あなたの自転車
のタイアの空圧を計ります!」というサインを上げ、空圧が足りない
場合は$1で空気を入れるという事業を立ち上げました。
しかも、彼らは、「お客さん」がすごく感謝してくれるということを
目につけて、$1料金設定をなくして、代わりに「寄付歓迎」
ということにしたら、「お客さん」が喜んで$1以上の寄付を入れて
くれたので、2時間で数百ドルの収益を上げることができたのです。
つまり、多くのグループの場合、$5は「シード資金」ではなく、
「制限」だったのです。問題を狭く捉えすぎて、「枠」の内側に
留まると起業家として成功しないという大切な示唆なのです。
「考える」だけではなく、実際に現場で実践し、試行錯誤した
グループが起業家として成功するという結論です。
コモンズという金融ベンチャーにとっての「$5」とは何か。
自分の「$5」とは何か。
色々とありそうですが、まァ、「考える」だけじゃ成功はない。
やるしかない。