先日のブログ、「自分の『$5』とは何か」でご紹介したTina
Seeligさんの本を読みました。翻訳本も出ています。
What I Wish I Knew
When I Was 20
A Crash Course on Making
Your Place in the World
著名人、一般人、そしてご自分の
体験話をネタとして、人生の成功論
について語り言葉で書いてくれて、
内容がスッと入ってくるよ良い本です。
当たり前といえば、当たり前なのかも
しれませんが、「そーだよなァ~」と
うなずく場面が多く、色々なところで
下線を引きました。
Don't ask for permission, but beg for forgiveness.
Most rules are in place as the lowest common denominator.
「許可を得るのではなく、 許しを請う。ルールとは最小公分母
に合わせて施行されたもの」
ベンチャーなど新しいチャレンジに取り組むときに大切な心構え
ですね。ある意味で、日本の金融界におけるベンチャーでは最も
欠けていて、且つ、大切な要素かもしれません。
The world is divided into people who wait for others to give
them permission to do the things they want to do and people
who grant themselves permission.
「世の中はふたつのタイプの人間に分かれている。自分がやり
たいことの許可を待つタイプと自分自身にその許可を与えている
タイプだ。」
前者のような人間が集まるベンチャーが成功する可能性は高く
ないですね。ただ、後者のような人間が集まるからベンチャーの
経営は大変!
The entire venture capital industry essentially invests in
failures, since the majority of the companies they fund
eventually go under.
「全ベンチャーキャピタル業界とは基本的に失敗に投資する。
それは、過半数の投資先がいずれ破綻するから」
なるほどー 確かにそうですね。。。だから、失敗への許容度が
低い日本ではベンチャーが育たないと言われる場合が多いの
でしょう。
On the most basic level, all learning comes from failure.
「最も根源的に、学ぶことの全ては失敗から生じる」
確かに、赤ちゃんが最初からスタスタと歩ける訳なく、一回も
転ぶことなく自転車に乗れるわけがないですね。なのに、なぜ
私たちは「失敗」することに、これほど怖がるのだろう。。
We often stay in dead-end situations way too long...
「私たちは行き止まりの境遇に永く留まり過ぎる傾向がある」
So how do you know when to quit?... listen to your gut and
look at your alternatives. Essentially, you have to negotiate
honestly with yourself.
「いつ止めることをどのようにわかるのか?それは、自分の
直感に聞いて、選択肢を見据えること。基本的に、自分自身と
誠実に向かい合って交渉する必要がある」
ベンチャーというのは「よく始める」ということだけではなく
「よく終える」ということも必要なのですね。それは、「よく
終える」ことができれば、新たな飛躍が待っているかもしれない
からということなのでしょう。
さすが、米スタンフォード大アントレプレナーセンターの
エクゼクティブ・ディレクターの言葉だけに信憑性あります。
日本でベンチャー精神を養うために必要なことはチャレンジ
精神というますが、実は、それは半分だけということがわかります。
よく失敗すること。これを日本社会で養えることが、21世紀で
最も重要なチャレンジかもしれないですね。