お金ってな~に
昨日の午前中は静岡、夕方から神戸に入って、同志が立ち
あげてくれた『論語と算盤』関西塾で「仁義と富貴」の章を
題材に、「あなたにとって、お金とは何ですか?」というテーマで
和気あいあいと語り合いました。
「便利な道具」、「無関心なもの」、「頭から離れないもの」、
「信用」、「ポイント(評価)」、など色々な考えを聞きながら
自分が思いついた「お金」とは・・・・「水」でした。
足りなければ喉が渇き、無ければ生死が関わる存在。
下手に管理すれば、蒸発するか、漏れて少なくなる。
一方、たくさん有り過ぎると覚えれてしまう、、、
泳ぎ方を知らなければ。
その「泳ぎ方」とは、たとえば栄一が言うように「能く散ずる」
こと。「道理ある富貴でなければ、むしろ貧賤の方がよい」
が栄一の論語の解釈であり、「富貴」が卑しいこととは思って
いませんでした。
清い水は循環する水です。溜まったままの水は淀んでしまい
ます。だから、「能く散ずる」ことが不可欠。なのに、日本の
金融資産のほとんどが現金であり、この時代の日本社会に
「能く散じている」とは言えない現状があります。
「水」の価値とは、生命に必要な栄養分を運んだり、化学反応
が可能となる環境を整えてくれるものですね。だから、お金とは
「命の次に大事」といいますが、人間の生活という命のために
必要な存在であり、順序がある訳ではありません。