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July 31, 2012

泡沫に惑わされるな

今日の夕方は、熊谷法人会が主催する「論語と算盤」セミナーで
「成敗と運命」について、渋沢栄一の故郷の皆さんと一緒に考えました。

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目前の成敗とは、長い人生において泡沫に過ぎないと栄一は
指摘します。

そう意味では、早朝の木内たかたね議員の勉強会で講義
させていただいた際に、また、昼食会で某官庁の方々と
お話しさせていだいたときに同じ話をしたのですが、目前の
「政局」という泡沫が、日本の未来のための「政策」が施行される
ことを防いでいる。。。

やはり、泡沫に惑わされることなく、これからの日本の運命の
舵をしっかりと執って、良い明日を次世代に遺せることが、私たち
国民一同の任務です。

July 30, 2012

ドイツ大使と昼食会

本日、ドイツのフォルカー・シュタンツェル大使の公邸にお招き
いただき、ランチのもてなしを頂戴いたしました。初対面でしたが、
暖かくお迎えいただき、おかげさまで会話も弾みました。
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最も印象に残った大使のコメントは、ドイツは「産業輸出国であり、
かつ、”Middle Power”」であることでした。これは、私が日本は
「経済大国」であるかもしれないが、決して大陸や人口をベース
としたSuper Powerの大国ではないことをきちんと自覚しながらも、
世界の中小国のロールモデルになるべきという主張と同じである
と思ったからです。

そういう意味では、日本とドイツでは共通する課題が多く、二国間の
対話をもっと増やす必要があると感じました。

日本の再生エネルギー比率は、水力を除くと1%ぐらいですが、
ドイツの電力発電のおよそ25%は再生エネルギーで、2040年ぐらい
には、100%再生エネルギーという高い目標を設定してます。
その柱となるのが風力発電のようです。ただ、そのためには、
電力系統の設備増強が必要となりますが、これは、日本の再生
エネルギーの推進の課題と同じです。

また、去年、ドイツの人口が下げ止まったという話もありました。
これは、移民のおかげです。ドイツの移民の傾向は英国はフランスと
異なり、特定な人種の固まりが少なく、多様であるという特徴があり、
そのほうが社会から孤立しないとご指摘されました。長年、タブー
であった移民政策ですが、どこかを参考にするのであれば、それは
建国の立ち位置が全く異なるアメリカではなく、明らかにヨーロッパ
だと思います。

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しかし、最もびっくりしたのは
ランチメニュー。

Lunyu and Abakus風の
前菜!

なかなか美味でした!!

July 29, 2012

コモンズまごころコンサート

きょうは、コモンズ「まごころ」コンサートの開演。資産運用会社であり、
コンサート運営会社ではない、コモンズの初めての取り組みでした。
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二部構成のプログラムで、第一部は、角聖子さんのピアノ演奏。

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第二部は、角さんとフリーアナウンサーの薮本雅子さんのコラボ、
朗読&ピアノでした。朗読の台本は、角さん作で、夫の松田静心さん
が絵を描いた「ミロと森のピアノ」という絵本でした。

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不安な日常に縛られた子ザルのミロが、ピアノと出会い、音楽を
通じて、森の動物たちと絆が深まり、ご縁が広がることによって、
新しい自分を発見することができたというストーリーです。

コモンズが提案する長期投資も同じだと思っています。

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主人公(コモンズに託してくださる方々)が、長期投資を通じて、
色々なご縁が広がることによって、自らコツコツと育むストーリー。

また、今回のコンサートを鑑賞するのと同様に、コモンズの長期
投資というストーリーは、一人だけのものではなく、おじいちゃん・
おばあちゃん、お父さん・お母さん、そして、子ども達という三世代が
一緒に楽しんで、描いていくものであると考えています。

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ホントにお暑いところ、ご来場してくださった皆様にはホントに
ありがとうございました!

July 26, 2012

いい人とワルい人

男性って、女性から「○○さんて、いい人ねェ」と言われると、
あんまりうれしくないですね。逆に、「○○さんって、悪い人っ!」
と言われると、ちょっぴりうれしい感じがします。

逆に、男性から女性に「△△が悪い」なんて言った日には。。。
ジ・エンドですね。

某社の「ちょいワル」系の部長さんと「言わせてもらいます」系の
ストラテジストと楽しい反省会でのお話し。

July 25, 2012

【中間報告】次世代育成の資金を考える

古川元久大臣にご訪問し、5月末に結成した「次世代育成の
資金循環を考える委員会」で取りまとめた中間報告書、『家計
の世代間の資産循環が育む人的資本~日本の持続的成長を
共創する希望立国』についてご報告させていただく機会を頂戴
しました。

国会の答弁の間の超ご多忙なところ、お時間をいただいて
大変光栄でした。

「英国ジュニアISA」や「米国529プラン」などを参考にした
税制優遇制度を導入し、教育費の積み立て投資を促進し、
世代間の資産移転を拡大のための税制措置、また、「対話」を
通じた実感ある金融教育などを提言しました。

成長ファイナンス推進会議の考えと同じ目線なので、本件に
ついて大臣のご関心が高そうでとても心強いです。また、
政策金融という「国家資本主義」的な考えも必要ですが、「家計
資本主義」によって世界の成長を日本の家庭に取り込むという
コンセプトに、大臣はお気に召されたようです。

SNSなどを通じて中間報告書について「パブリック・コメント」的
なフィードバックを募って、秋口には最終報告書を作成したい
と思っています!

July 24, 2012

合同BBQ

今日は、「論語と算盤」経営塾の第一~第四期性の合同懇親会。
岐阜から、天然の鮎と鰻をバンで届いていただいた女将さん家族
のおかげで、とても楽しいひとときを過ごすことができました。!
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これは、すべて、第三期生のTさんのおかげです! 感謝!

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July 23, 2012

武ならず

今日は、中国古典研究家の守屋淳さんを囲む「老子の会」で
 善く士為る者は武ならず。
 善く戦う者は怒らず。
 善く敵に勝つ者は与にせず。

というところを読み、ディスカッションをしました。

噛み砕いていえば、淡々として、感情的にならず、真正面から
対立しない、ということでしょうか。

これは、国の安全保障でも、個人の対人関係でも同じような
ことが言えますね。

戦争や喧嘩とは、自分自身の意図や都合だけで決まることでは
なく、相手から仕掛けられる場合もあります。また、始まってしまうと、
どのような方向やどのように拡大するか予想できないのが現実です。

だからこそ、しなやか姿勢で対応することが、そのダメージを最小限
に抑えることができる、という考えではないでしょうか。

これは、戦わない、を前提にしているのではないと思います。万が一、
戦わなければならないときに、いかに自分を優先的な立場に置くか
という心の準備ではいでしょうか。日本の安全保障の国民的議論で
最も欠けているポイントかもしれません。

July 22, 2012

JCIEの対話

今日は、これからのJCIEの事業展開について同僚の仲間たちと
一緒に考える「リフレッシュ」会を設けました。今までの枠組みから
一旦、思考を解放する、という試みでダイアログ・イン・ザ・ダーク
全員で参加しました。

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元々、気が知れた仲間なので、結構はしゃぎながら、暗闇の中を
探検しましたが、それぞれに新たな気づきがあったようです。100%
ダークの中、今回が3回目の体験だった自分が感じたのは、開放感
でした。まるで、宇宙のよう。かすかな星のように、光の記憶が目に
映っているよう感じさえしました。同じような「色」が見えた子もいた
ようですね。

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それぞれが、自分が感じたことをDIDにフィードバックし、、、

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、、、午後は、南麻布の会社の会議室で、スモールグループに分けた
ダイアログ(対話)で、いままでJCIEが大切にしていたこと。そして、
これから30年後に遺したいJCIEについて話し合いました。

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はっきりとした答えは出なかったかもしれません。ただ、色々な
可能性、そして、自身の使命感とパッションを確認できた、有意義な
一日であったのではないかと思います!

July 21, 2012

+YOUニッポン応援 全国キャラバンIN名古屋

昨夜と今日の午前中は、名古屋で東証の+YOUニッポン応援
全国キャラバン
に、草食投資隊の3名が初めて一緒に登壇
しました。

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大きな会場でしたが、質疑応答タイムには、たくさんの質問が出て、
名古屋の皆さんの長期投資への関心が高いということを実感する
ことができました。草食投資隊、そして、コモンズのソロ活動でも
何回も訪れていますが、いつも暖かく私たちを迎えていただく
名古屋に感謝!

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キャラのアローズくんと記念写真!

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July 20, 2012

「直販」の理想系

数年前に札幌の経営者研究会で講演したご縁でお知り合いに
になった、玄米酵素という自然サプリ会社の創業者の代表
取締役会長の岩崎輝明さんからのご依頼で、当社のトップ
代理店の方々の勉強会でお話をする機会をいただきました。

サイトの挨拶ビデオでもご紹介されていますが、岩崎さんの
経営理念は、いや、信念と言っても良いかもしれませんが、

「玄米酵素を売ることが目的ではない。
 真の健康と幸せを普及することが目的。」

です。

シビレますね。分野が違いますが、自分がコモンズを通じて
家計の新の健康と次世代への幸せを普及したいと願って
いるところと似ていると、勝手ながら、感じました。

40年前に会社を興したときご苦労も多かったようですが、
そのときには、いつも思わぬところから「神風が吹いた」
ようです。

なぜ、神風が吹いたのかとお伺いしたところ、倒産寸前に
なって、会社が一人になったときに「札幌には百万世帯が
ある」と開き直り、在庫を車に積んで、一軒ずつ片端から
周り始めたようです。良い日でもい、100件当たって、5件
が話を聞いてくれた程度だったそうです。 

その地道な活動から築き上げたビジネスからでしょう。
卸売りはやっていなく、全てが全国網の代理店経由の
「直版」モデルです。 卸売でデーパートなどで売って
しまうと、岩崎さんの想いが伝わらないからです。自分が
ファンになって、他にも進めたいと思う代理人がいるから
こそ成立するモデルですが、まさに「直販」の理想系です。

講演の前は、両国にある自社ビルの2階にある直営
レストランの元氣亭でランチをごちそうになりました。
コモンズのコールセンターの女性も知っていたところで、
健康食品レストランとしては、かなり有名みたいです。

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玄米って、70回ぐらい噛まないといけないらしいですね。
噛まないと、消化されないらしいです。ただ、噛むと味が
ジワジワと広まってきます。おかずは、メザシ。固い。。
けど、これも噛むと旨みがジワジワと。。

突っ走しっていた数週間。こんなときに、スローフードは
超贅沢なごちそうです! (現在、名古屋行きの新幹線で
突っ走しりながらブログをアップしました。。。)

July 18, 2012

資本と時間

今日(最近?)は、めまぐるしい忙しさ。早朝から、次から次へと
ずっと走り続けているような感じでした。

しかし、夜は、中国哲学の専門家である東京大学の中島隆博先生
を囲んで、色々と面白いができて、ちょっとホッとする時間を過ごす
ことができました。哲学者から見る「資本主義」について語り合う
というのが会合の趣旨でしたが、先生がご指摘された「資本とは
時間を支配するもの」が、腑に落ちました。

確かに、資本力ある資本家は、労働者を雇って、彼らの「時間を
買って」、効率性を高めることができました。

また、私が以前から感じていたのですが、日本人の金融リテラシー
や投資教育で欠けていることは「時間軸」という概念だと思います。
金融の二大理論は「Time Value Of Money」(時間の価値)と
「オプション」だと想いっていますが、後者のオプション理論の
醍醐味はTime Value(時間的価値)です。

いずれにしても、最近、いつも時間に追われていると感じている
自分には、やはり、資本が欠けているらしいです。。。。。(笑)

July 17, 2012

争う・競う

今日、『論語と算盤』経営塾の第四期生と議論しあった内容の
ひとつ。 「争う」と「競う」の違いは何か。

「争う」ことは、パイの奪い合いという後ろ向きな行為。

「競う」ことは、パイを拡大させるという前向きな行為。

そういう意味では「争う」と「競う」の区別する線とは「成長」です。

では、「成長」がない日本は争うしかないのでしょうか。
それとも、時代が変われば、「成長」の定義も変わるのでしょうか。

本来の「ゆとり教育」とは「争い」をなくして、「成長」することが目的で
あったはずです。つまり、「競う」ことです。どこかで、ボタンの掛け違い
があったように思います。

July 16, 2012

機能AND意味

一般社団法人Medical Studioが主催するGeneralist Japan 2012
ジェネラリスト全国会議
にパネリストとして参加しました。

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医療界だけではなく、金融界や経済界でも同じような潮流を
感じることができる時代になったと思います。そのひとつは、
その業界の「ウチ」側だけに留まることなく「ソト」からの視点が
必要であるということに気づき始めていることです。

ウチから飛び出してみることは、そのウチのことを決して否定
している訳ではなく、新たな視点を獲得することによって、その
ウチ側の活性化につなげるという姿勢だと思っています。

また、今回のフォーラムの主題に、スペシャリストという「機能」
だけの追求で良いのかという問いかけがあると思います。
もちろん、専門生が高いことは不可欠です。ただ、専門性という
機能が高いだけで、「知識の格差」を縮めることができるかと
いうと、そうではありません。

区分化は必要ですが、区分の間の障壁が高くなってしまうと
意味が伝わらない可能性が高まります。つまり、「機能」だけ
ではなく、「意味」という「ストーリー」を通じて、供給側と需要側の
格差を縮めるという意識が大切ではないかと思っています。

人間は臓器やその他のパーツを組み合わせて身体となりますが、
その組み合わせだけに命が宿ることありません。命には、必ず、
何かの意味があるのです。

そして、今回フォーラムに来場した200名を超える医師たち。
会場から感じた姿勢は、あきらかに、医療界や総合医の
「全体的」や「平均的」な存在ではなかったということです。
変革や変化は全体や平均から始まることありません。必ず、
意識が高い、とんがったエッジから始まるのです。

それは、医療界でも、金融界でも、経済界でも、私達の
社会における様々な分野でも同じことです。

July 15, 2012

日本のトウモロコシ

今日のベランダBBQの仕上げに、外の皮を付けたままの
トウモロコシを、水に浸けておいてから、外皮が真っ黒に
なるまで焼いたら、中身が良い感じで蒸されて、とても美味!

味付けする必要、全くなし。

日本のトウモロコシは、世界一美味しいのではないか
と思います。

July 14, 2012

CSV=共感する

先週、バンコクのフォーラムのオープニング・スピーチの際に
「共感-kyo・kan」という表現を使いました。英語では【Mutual
Feeling, Sympathy】と訳されるでしょうが、しっくりこなかった
ので、あえて日本語のままでスクリーンに表示しました。

その後のスピーカーが使った、最近、有名になっている
フレーズを聴いて、「あ、これが翻訳だ!」と思いました。

Creating Shared Value

ハーバード大のマイケル・ポーター教授が提唱している
バズワードですが、内容的には、渋沢栄一の「論語と算盤」
や「合本主義」とは共感資本主義という自分の解釈などと
似ている考え方だなぁと思っていたのですが、まさに
Share=共に
Value=感じること
Create=する

Creating Shared Value = 共感する
と、いうことなんですね。

July 13, 2012

企業の非財務情報

最近、企業の非財務情報について関心が高まっています。
「情報」ということは、それに「価値」があるということなので、
非財務情報開示とは、コモンズの世代間を超える「30年投資」
の目線のでは不可欠な「見えない価値」の「見える化」と同じ
ことだと思います。

言い換えると、「見える価値」とは数値的に表示できる財務的
な価値であり、「見えない価値」とは簡単には数値化できない
非財務的な価値のことを示しています。

また、数値化できる財務情報は、「いままで」という過去の価値
の表示ですが、非財務情報には、「これから」の価値創造の
シーズが含まれていると思います。

企業と投資家などが意見交換する「対話の場」として新設された
某研究会の委員に就任して、本日の初会合に出席しましたが、
委員が代表する企業の半分強が、コモンズのポートフォリオに
入っている企業でした。また、その内の半分がコモンズが設けた
「対話の場」に快く応じてくださって、私たちの「お仲間」たちと
意見交換してくれた企業です。

そして、いかに日本企業が世界的課題にエンゲージするという
自分の関心ごとが、JCIEの理事長の就任で高まりましたが、
企業のこれらの取り組みは、まさに非財務情報そのものです。

その情報をいかに、投資家など他のステークホルダーに伝える
ことができるかが、日本企業の世界的課題へのエンゲージメント
を促すカギだと痛切に思っています。

自分の思い上がりかもしれませんが、時代の風が、コモンズの
設立理念の追い風になって、シンクロニシティを感じています。

July 12, 2012

タイ企業の現場視察

2015年からASEAN各国の間の移動などが自由化されるようで、
その結果、経済的効果が期待されるものの、出稼ぎ労働者
が各地からタイの工業地などに流れ込むことが予測され、社員の
保健について積極的に取り組んでいる企業が増え始めている
ようです。

午前中に視察した企業もそのひとつで、HIVや結核などの対策に
ついて説明を受けました。その地域の厚生労働関係の役所や
病院の責任者も同席してくれました。そのおかげで、挨拶の方が
説明より時間が長かったような気がしますが、、、(笑)

また、自分の名前がタイ風に表示されると、このようになる
ということがわかりました。

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July 11, 2012

世界基金ビジネスフォーラム@バンコク

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世界基金支援日本委員会の事務局としてJCIEがバンコクで共催した
Investing in Asia-Pacific: Public Private Partnerships in Health
というビジネス・フォーラムに参加しました。

冒頭で私が会場に提唱したメッセージは、21世紀の繁栄モデルは
多様性を取り組むこと。そして、企業がグローバルヘルスなど地球的
課題に積極的に取り組む意義は、資源(自然、人的)の持続性を
支えるため。資源に持続性がなければ、企業の持続的な価値創造が
問われることになります。

グローバルヘルスの推進・支援のロールモデル的な存在である住友
化学
武田薬品のプレゼンもあり、このような国際会議で日本企業が
存在感を示してくれて素晴らしかったです。ただ、他の日本企業の
現地法人などの参加を呼び掛けて、1000通以上の告知を送付
しましたが、会場に足を運んでくれたのは、1社でした。タイには、
多くの日本企業が進出しているのに、かなしいですね。

多くの日本人にとって、東南アジア、アフリカ、パプア・ニューギニアは
遠い存在です。ただ、自分や子供たちの健康を心配して「脱原発社会」
を主張するのであれば、目先の代替エネルギーになるガスを発掘する
現地の人々や彼らの子供たちの保健についても意識を高めることが
大事ではないでしょうか。

July 10, 2012

アジア的価値観

初めてのタイです。Global Fund(世界基金)のBusiness Forum
Investing in Asia-Pacifc: "Public Private Partnership in Health"
に参加するためです。

第一印象。暑いせいか、仕事がゆっくり(笑)。飛行場で、送迎車
が来るまで、結構待たされました。飛行場から出るときに、やっぱり
SAMSUNGという看板が目立ちましたが、他にSony, Sharp, 
Mitsubishi Electricなども、かなり健闘している。そして、道に走って
いる車は圧倒的に日本車が多く(特にトヨタ)、数週間前の北京とは
全く違う感じがしました。渋滞は、かなり、ヘビィーでした。

明日の本場の会議とは別途に、長年、三極委員会に参加して
くださっているタイの元政府高官で大手資産運用会社の会長と
夕食をご一緒させていただきました。その会長のご指摘、
ヨーロッパはEquality、
米国はLiberty、
アジアはHarmony
が、印象に残りました。 確かに、そうかもしれません。

アジア的価値観が「共生}=21世紀におけるサステナビリティ
だとすると、面白いですね。

July 09, 2012

「自然エネルギーの未来」セミナー動画

オルタナ・コモンズ共催の「自然エネルギーの未来」セミナー
の内容をcommonstvに載せましたので、お時間があったときに
ぜひ、ご覧ください!

第一部 基調講演: 村上敬亮さん
経済産業省資源エネルギー庁新エネルギー対策課長  


第二部 パネル:
一木修さん 株式会社資源総合システム代表取締役( 太陽光)
安達正畝さん 地熱開発企業協議会前会長 (地熱)
遠藤友哉さん ゼファー株式会社代表取締役社長 (小型風力)
長崎伸也さん ユーシャ・ジャトロファプランテーション株式会社
         専務取締役 (バイオマス)

July 07, 2012

偶然? 必然?

今日は、浜松で開催されたグロービスの「あすか会議」
登壇した後に、浜松駅で東京行きの新幹線に乗ろうとしたときに
信じられないことが起こりました。

自分の指定席がある7号車に乗るために、下りてくるお客さんを
待っているときに、見覚えがある顔が。。。

あ、「論語と算盤」経営塾の第四期生の高塚苑美さんだ、、!
と思ったときに、高塚さんも自分に気づき、「あ~ 渋澤さん、
維新の会から帰りです~」と声をかけてくれました。高塚さんは、
浜松にお住まいで、政治家志望なのです。

あれ~と思いきや、高塚さんの直ぐ後に、また、見覚えがある
大きな姿が、、、ピースウィンズ大西健丞さんでした。
えェ~! と思ったのですが、そうか、大西さんも「あすか会議」
の登壇者とわかりました。お住まいの神戸から到着したのでしょう。
大西さんも「あ、、、また、後で連絡します」とお声がけしてくれ
ました。

でも、一緒に下りてきたこの二人、たぶん、面識がない。

11秒間ぐらいの不思議な出会いでした。

偶然なのか? それとも、必然だったのか?

July 06, 2012

インドと日本の関係

この度、日印協会の評議員会の末席を温めることになりました。

6~7年ぐらい前になると思いますが、経済同友会の国際問題
委員会で、日本と「アジア」の関係を考えるときにインドも視野に
いれるべきではないかと提案しましたが、とりあえず、今(当時)は
中国という結論になったことを覚えています。

その数年後、お父さんがインド人でお母さんが日本人の「ダブル」の
N君を紹介してもらい、シブサワ・アンド・カンパニーに入社することに
なり、自分のインドへの関心、ご縁が広がり始めます。その数年後、
N君はスピンアウトして日印のクロスボーダー事業を推進するコンサル
会社を立ち上げることになります。

そして、数か月前に、もともとN君を紹介してくれたMさんから連絡が
あり、日印協会に推薦したいというお話しをいただきました

日印協会は、1903年に大隈重信と渋沢栄一らが設立した歴史ある
団体です。協会から送られてきた関連資料に、明治42年(1908)に
発行された会員報のコピーが入っていて、当時の栄一の講演録が
掲載されていました。

そこで、わかったこと。

栄一は、明治初期に紡績産業の立ち上げに携わり、明治21年(1888)
頃になると多くの会社が存在していました。ところが、原料である綿は
主に中国から輸入していたのですが、段々と原料不足となります。
この問題を解決するために、インドへの関心が高まり、ターターなど
との取引が盛んになり、ボンベイとの航路を設ける展開となります。

つまり、当時、インドとの関係が深まったのは「中国リスク」のヘッジ
だったのです。いまと、あまり変わらないのですね。

July 05, 2012

国際化ではなく、グローバル化

「日本は国際化しなければならない」

80年代に良く聞いた言葉です。

しかし、この時代背景には「強い日本」があり、世界が日本のことを
知りたかった。そういう意味では、日本対世界が「国際化」でした。

今の時代は違います。

日本は、決して「弱い」国ではありません。ただ、世界における日本の
プレゼンスが著しく失せてしまったということは残念な現実です。

このような時代では、日本対世界という考え方は意味ありません。

あくまでも、世界における日本の競争力、発言力、創造(そして
想像)力を通じてプレゼンスを高めるという考え方、つまり、
「グローバル化」が21世紀の繁栄には不可欠であるということです。

日本の「グローバル化」の推進、日本の「グローバル人材」の育成。
これが、JCIEのミッションであると考えており、また、これは、コモンズ
にも期待しているところであります。

グローバルの成長を取り組むことが、日本の21世紀繁栄モデルである
という確信を持っています。

July 04, 2012

アフリカ

米系の大手経営コンサルティング会社からスピンアウトした、
途上国専門のコンサル会社のアフリカ地域責任者と面談しました。

最近は、経済同友会でアフリカ委員会に所属したり、JCIEで
グローバルファンドを支援するFGFJの代表ディレクター
携わったたりと、アフリカとのご縁が広まっています。

21世紀にもっとも人口が増える地域ですから、世界の成長を
取り組むことが「国富」のために不可欠な日本では、決して
外してはならないところです。ただ、意識的には、日本から最も
遠いところかもしれません。

ケニア人の同氏に「何がアフリカの外から、アフリカについて
最もわかってもらえないことは何か」と聞いたところ、それは、
アフリカに「本当の市場(つまり、事業機会)があることで、
ただの慈善活動という意識に留まらないでほしい」ということ
でした。

確かに、そうですね。

また、特に中国と商売したいという強いインセンティブがある
わけではないいが、他の選択肢がないので、そうしている
場面が少なくないようです。

彼らたちが、言葉で「やる」ということを、タイムリーに実践する
という信頼感が、日本人の感覚だと、ちょっと不安が残ることも
あるようなので、現地でしっかりとしたパートナーと組むことが
最善策であると感じました。

July 03, 2012

自然エネルギーについて考える

今日は、オルタナコモンズ共催の「自然エネルギーの未来」
フォーラムを開催しました。7月1日から固定価格買い取り制度
開始され、また、大飯発電所の再稼動について社会の関心が
高まっているので、とてもタイムリーでした。

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二部構成で、オルタナ編集長の森摂さんからご挨拶をいただいて
から経済産業省資源エネルギー庁新エネルギー対策課長の   
村上敬亮さんの基調講演で日本政府の再生エネルギーの推進
の取り組みについてご説明をいただきました。

主なメッセージは、固定価格買い取り制度とは車の両輪の片方。
発電された電力を大消費地に送電する系統システムの強化、
および農地用途などの規制緩和が必要であるということです。

また、再生エネルギーとして、発電出力が期待できるのは、地熱と
風力という見解を示されました。自分は、太陽光だと思っていた
のですが、現在の技術の発電出力量だと順番が高くないのですね。

二部のパネル・ディスカッションには、自分が司会者として務め
4名の再生エネルギーの専門家に登壇していただきました。

太陽光:株式会社資源総合システム代表取締役の 一木修さん

地熱:地熱開発企業協議会前会長の安達正畝さん

小型風力:ゼファー株式会社代表取締役社長の遠藤友哉さん

バイオマス:ユーシャ・ジャトロファプランテーション株式会社
専務取締役の長崎伸也さん

異なる分野で、異なるチャレンジがありますが、共通点として感じた
ことは、事業がスケール・アウトするための最大の障壁は、地域の
住民、あるいは資金を供給者の新しい技術を受け入れるマインド
セットです。

様々なエネルギーのオプションがあることが、日本のエネルギー安全
保障につながる、という村上さんのご指摘には賛同します。
ひとつの正しい答えを求めること事態が間違っていると思います。

July 02, 2012

3つの書籍企画

2年ぐらい前から温めていた共同作の書籍の企画が、また起動に
乗りました。1年前に進み始めたのですが、ゴーストをお願いした
方の都合が合わなくなく、ちょっと頓挫していました。

半年ぐらい前に、自分のつたないインタビューを、すごく上手に
まとめてくれた凄腕ライターにお願いしたところ、快くお引き受け
くださいました。仕事もテキパキと進めてくださると思うので、
年内には刊行できそうです。

また、草食投資隊の二作目の話も、この半年間で急浮上して、
これも、この数か月で具体化しそうです。これは、年明けの
イメージでしょうか。

そして、「渋沢栄一の100の訓言」の次の100の教えの企画
も5月下旬にいただきました。7月中旬をメドに締切したのですが、
6月に入ってから、毎日突っ走っていたので、全く手をつけることが
できず、3~6か月の延長をお願いしたところ「年内の刊行」と
書店に告知したようで、10月中旬の締切となりました。

ただ、どのように執筆の時間を見つけることができるのか。。。
まァ、成るしか、成らない。でしょう。

July 01, 2012

楽より楽しむこと

同じ漢字ですが「楽」【らく】と「楽しむ」は違うと思います。

誰でも、ほっとする瞬間、空間、つまり、楽をすることは大切です。

ただ、楽【らく】しているだけだと、自分に甘くなり、自分の「枠」が
それ以上、大きくなることありません。逆に、小さくなっているかも
しれなく、それに気づかないこともあるでしょう。

一方、誰から言われることなく、自発的に目標を立てることに楽しみ
を感じ、それに歩む寄ることを続ければ、自分の「枠」は大きくなり、
結果として人生を楽しむことができるのではないでしょうか。

楽【らく】することは、自己中。一方、楽しむことは、他を引き寄せる
乗数効果があるソフトパワーであると思います。

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