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今日は、毎年楽しみにしておるコモンズ社会起業家フォーラム。
株式会社、NPOに問わず、自ら社会的イノベーションを目指す
社会起業家のスピーカーに次々と登場していただき、たった
7分で皆さんの熱い想いを会場の参加者に共有していただきます。
それぞれがご活躍される分野や切り口は異なりますが、全ての
方々が人生のある時点で、ある人との出会いやある時の体験が
現在の活動の起源となっている共通点があります。
そうして、彼らの行動が、他の人たちの行動のきっかけになる
という素晴らしい普及効果があります。今年もたくさんお笑顔、
そして、感動からのホロっと涙がありました。
スピーカーの皆さん、ご来場された皆さん、どうもありがとう
ございました!おかげさまで、今年も素晴らしいイベントと
なりました。もう、来年の開催が楽しみです!
一般財団ラン・フォー・ピース協会
秋田稲美さん 代表理事
NPO法人テラ・レネッサンス 創設者理事
鬼丸昌也さん
NPO法人「育て上げ」ネット 理事長
工藤啓さん
一般財団法人MAKOTO 代表理事
竹井智宏さん
NPO法人クロスフィールズ 代表理事
小沼大地さん
今回のNY・ワシントンDCの収穫は、実は日本のことを関心持って
くれている議会スタッフ、シンクタンク研究者、その他識者がいる
ことでした。また、日本が「問題としていない」領土の問題について
ある程度の理解があったように感じました。
ただ、ちょっと気になったことは、ワシントンDCでお会いした財団の
方のコメント。「日本のことを専門とする米国側の次世代研究員は
ある程度そろっているが、逆に米国のことを施文とする日本側の
次世代研究員が数名しかいない。」
日本の若者たちの米国留学が減っているということは以前から
聞いていましたが、これは本当に深刻な状態ですね。
一方、米国で増えているのは韓国や中国の留学生だけでは
ありません。中国のCCTVは、ワシントンDCに60名を配置して
いるようです。(そのうち50名は米国人。) 彼らの役目は、
米国の政治家などに中国に友好的なコメントを引き出すこと
らしいです。 日本も非公式なルートの外交を増やすことが
不可欠です。
アメリカ(ワシントンDC)で、日本について関心を高めるには
何が必要かと問いかけてところ、返ってきた答えは「Crisis」が
あります。
しかし、、前向きな視点では、やはり、TPPであるということが
浮かび上がってきました。
TPP=アメリカの陰謀説という短絡的に線を引く傾向が少なく
ありませんが、そんな二国間の関係に留まる構想ではあり
ません。
世界の成長を日本に取り込み、成長を促すあためにはTPPは
不可欠なパーツです。 その日本の国益にとって大変有効な
制度を、きちんと議論して、推進することを支えなければならない
と、今回のワシントンDCの出張で感じました。
早朝にNYのPenn Stationから特急のAcela号に乗り、2時間
30分ぐらいでワシントンDCに到着しました。
議会と議員会館ですが、スケールがさすがに大きいです。
日本の若手研究者の政治リーダーシップ研究プログラムに
同行しましたが、議会スタッフ30名ぐらいが参加したランチ
セミナーを経てBrookingsとCSISという代表的なシンクタンク
で意見交換をしました。
近年のDCでは一般的に日本への関心が失せているので、
今日、ご一緒することができた皆さんは大切な存在です。
その中で、やはり気になることは、首相や政府の責任者が
コロコロ変わってしまうので、日本は「頼りにならない」という
不本意な印象を米国側に与えていることです。
一方、日本側では特に最近の領土問題に感情が煽られて、
政治的重力の中心が極端な端の思想で動いてしまうという
ことが大きな懸念です。
そういう意味では、野田首相の評価はワシントンDCでは
それほど低くないという印象を受けました。
NY便の機内でバトルシップという漫画のようなSF映画を見ました。
自分が子供の頃にアメリカでよく遊んでいたBattleshipという
ボードゲームからの原作なので、全く期待しませんでした。
映画評論家からケチョンケチョンされたとでしょう。
ただ、意外なストーリー設定が興味深いと思いました。
・敵の宇宙人に戦ったのは米海軍と日本海上自衛隊という
日米同盟。
・最後のクライマックス?には、退役軍人の老人たちが、
太平洋戦争での日本の降伏調印式場となった戦艦の
ミズーリ―を出陣して「アナログ」が宇宙人の「超デジタル」
をやっつけてしまうという、あり得ない展開。
・中国の存在は、香港の高層ビルが宇宙からの落下物で
倒れるぐらいでした。
2012年にリリースされた映画なのですが、なぜ、わざわざ
「日本」の存在を作品に入れなくても良かったところ、なぜ
そうしたのか。。。 ちょっと行間を読み過ぎですかね?
I don't have time to do it.
多忙な日常で日本と関わりがない米国の若手(40歳以下)
の地方政治家に二週間の来日視察プログラムを提案したら、
ほとんどからこのような返答があるでしょう。
しかし、今週、東京のプログラムで一緒に過ごした6名は違い
ました。日本のことを理解しようという彼らの積極的に、前向き
な姿勢に本当に感銘を受けました。
彼らが、岩手、東京、奈良、熊本で過ごす2週間の時間は
「投資」であると考えていることは明らかです。日本に来日する
ことが、彼らを支える票に直接つながる同線は見えません。
ただ、短期的な損得勘定ではなく、日本で体験して感じて、
学んだことが、何らかの形で自分のキャリアや地元のために
つながるという長期的なリターンに期待して、彼らは来日して
くれました。
私たちは「時間がない」と良くぼやきます。自分も、そう思うとき
あります。しかし、正確にいうと、時間が「ない」訳ありません。
皆に時間は与えられていて、「有る」のです。
問題は、時間と貴重な資源をどのように優先的に使うかです。
私たちに与えられた時間という資源は、確実に毎日、一日ずつ
減ります。時間という資源は「消費」するものではなく、何も
しなくても「劣化」する資源です。
時間は「有る」うちに「投資」しなければもったいない。
これは、明らかです。
今朝は、早朝から次世代育成の資金循環を考える委員会を
開催し、最終報告書に向けて討議しました。特に「金融教育」に
について、単なる技術的はことではなく、働くことや多様性の
重要性を再確認しました。
早退して、内閣府に向かって、男女共同参画局で女性の活躍
を資本市場で企業の非財務的価値としての「見える化」について
討議しましたが、ここでも、働くことや多様性というキーワードが
出てきました。
最近、自分を渦廻っている様々な「点」が、つながってくる兆しを
感じています。点がつながれば、「形」が見えてくるはずですね!
午前中は、米国の若手地方政治家の交流プログラムで米大使館
のブリーフィングに付き添いました。ルース大使から10分ぐらいの
ご挨拶の時間を予定していたのですが、会話が弾み、30~40分
ぐらい延長していただきました。
「This is a great country」と大使が視察団に、この3年間、色々と
日本で体験されたエピソードのお話しに感動しました。「この地域に
おいて、日本は最も重要な同盟である」という表明に、私たちは
素直に応えるべきだと感じました。
しかも、それは、国と国という単位の同盟条約に成り立っている
ものではなく、一人ひとりの関係から築いた信用である、と改めて
確認することができました。
今日の午前中は、昨日の三極委員会のアジア太平洋の運営会議
に引き続き、日本会員会の会合。ときどき「秘密組織」として世界的
陰謀説に取り上げられる三極委員会ですが、世界的課題を先進国
の識者たちが議論する場です。「陰謀」はないですが、それぞれの
母国では、それなりの影響力がある民間人です。
欧州では会員のウェイティングリストがあるぐらいの大人気で、
北米もきちんと組織化されていますが、アジア太平洋は有機的に
運営されていたので、それを会員制度のガイドラインなどを設置
して組織化することが今回の運営会議の狙いです。欧州や米国の
ように「三極委員会」のブランド化も必要で、それのためにには参加
する価値をきちんと整理して、アジア太平洋に伝える必要もあると
感じています。
午後は、米国の若手地方政治家(市長や議員など)の来日団の
プログラムのキックオフです。彼らは週末に入り、岩手の被災地など
を視察してから、今週は東京でのプログラムで、週末には奈良など
地方を再び視察します。 初めて来日するメンバーもいるので、報道
などと比べて、自分の目で見る日本はどのように映っているか関心
があり、また、今回をプログラムを経て、何か視点が変わったことを
期待しています。
さて、今日も忙しい一日になります。二つ別々のプログラムを同時に
実施するのは結構大変ですが、JCIEのスタッフは本当によく働いて
くれます。
多忙な日程で時間が無いと感じているときに、締め切りに
追われているときに書くことを考えると本当に憂鬱になります。。。
ただ、実際に書き始めると、案外、物事の有り方や自分の人生観
の整理や確認になるので、案外、精神安定剤になる。
そんなひとときを感じるときがあります。
ある研究会で十字軍について学びました。
第1十字軍が派遣されたのが1096年。第9十字軍が派遣
されたのが1271年ですから、200年に及ぶキリスト教が、聖地
エルサレムをイスラム教諸国から奪還する宗教戦争です。
その中で、第5十字軍を指揮したフリードリヒ2世という存在が
面白かったです。イスラム文化と共に育った成り立ちで理解も
あったようです。エルサレムを統治するスルターン・アル・カーミル
と交渉して、エルサレム返還に成功したようです。
ただ、この血を流さなかった10年間の平和条約。キリスト教側にも、
イスラム教側にも全く評価されなく、ほとんどの歴史家も関心を
持たなかった人物だったそうです。
いや~ びっくりですね。
今から1000年前から、同じ地域で同じよう衝突がずっと続けられて
いたこと。
そして、武力でなく、交渉で得た平和が評価されないこと。
そう考えると、哀しいですが、人類の「常」とは戦争であること。
そして、「平和」とは人工的につくられた一瞬であること。
そのような文脈で、現在の日本の「平和」を眺めると、それが
いかに貴重な状態であること、そして、その状態は「タダ」では
ないということが浮かび上がってきます。
今朝の日経新聞朝刊で米国で大学の資金を共同運用する
「コモンファンド」の記事が載っていました。長年、注目して
いた存在ですが、その理由は顧客層が自己の専門スタッフを
十分に賄うほどの規模がない大学基金であり、私が財団の
運用のかかわるようになった10年ぐらい前にこのニーズに
痛感したからです。
「コモンファンド」が設立されたきっかけに、フォード財団が
助成した研究で、1969年に発表されたたThe Law and
the Lore of Endowment Fundという基金運用の「バイブル」
があります。この報告書で、当時の大学基金が単年度の
配当や金利収入の「Current Yield【直利】」だけを重視して
いることを問題視し、配当・金利収入と元本損益を合わせた
「Total Yield」で運用を考えるべき、そして、運用は、基本的に
外部専門家に任すべきと指摘しました。
このような考えを日本の財団基金の運用に応用しようと
働きかけたのですが、なかなか理事会などの理解を得ること
が難しい状況が続きました。元本リスクに消極的なこと、そして、
運用という「サービス」に対してフィーを支払うことの心理的抵抗が
原因です。(日本国内の期待リターンが低いので、フィーを払うと、
何も残らない恐れがあるということも大きな原因ですが)
この研究を踏まえて、フォード財団は大学基金専用のコモン
ファンドの設立に助成しました。そういう意味でコモンファンドの
ユニークは特徴は、「非営利」の運用会社であるということです。
もちろん、コモンファンドに勤めている専門家はボランティアでは
なく、きちんと給料をもらっています。しかし、会社の収益は
株主に還元するのではなく、資産運用の研究や出版活動に
使われて社会へ還元されています。
コモンファンドの存在に感銘を受けていたこともあり、コモンズ投信
を命名したときに、ふとコモンファンドのことが頭によぎりました。
Common(共同)という同じ意味が含まれています。名前が似て
いるけど、アメリカにある運用会社だから良いかなと思っていた
のですが、新聞記事によると「日本版コモンファンド」の話もある
ようです。 おっと。。。
3年前の政権交代を支持しました。
そのときに期待、予測したこと。
・社会の様々の分野から、日本のためと志す人材が、新しい風を
永田町に吹き込むこと。
・その結果、それまでの政党、派閥の秩序や慣習が破壊されて、
政治運営がメチャクチャになり、数年後には政治の再編成で、
政策に沿ったガラガラポンが起こること。
そのときから数年が経ちました。確かにガラガラになりましたが、
ポンが・・・?
いつになったら、「党首になりたい」、「総理になりたい」ということ
ではなく、「政策」や「国家ビジョン」の顔を見せてくれるんでしょう。
これは、わかりやすいソーシャルインパクトです。
日本が世界基金に拠出してグローバルヘルスを支えることは
「リターン」が計測しやすいSocial Impact Investmentです。
このような「運用報告書」も魅力的ですね!
The Global Fundと聞くと、それは、グローバル企業に投資する
ファンドと想像する方々は少なくないかもしれません。実は、
これは、エイズ、マラリア、結核という世界三大感染症の予防、
治療などを支援する基金です。
しかし、彼らの立ち位置は金融機関なので、そういう意味では
確かに「ファンド」であり、実際に活動を行うのは支援先の国で
活動する団体たちです。
そして、彼らたちが、そのときに使う言葉は「Invest」です。支援、
「Aid」、「Assistance」とは言わない。つまり、途上国の保健整備
に出資することによって、持続的な成長を推進することが目的の
長期投資なのです。
日本政府が日本人の血税を使って、The Global Fundに拠出する
ことは、「支援」する慈善活動という次元だけではなく、持続的成長
ある世界への日本の戦略的な「投資」であるべき。このような認識を
広めることが世界基金支援日本委員会(Friends of The Global Fund Japan)の役目であり、そのディレクターに、私が引き継いで
就任いたしました。
フェイスブックでFGFJのページも立ち上げましたので、ぜひ、
お立ち寄りいただき「いいね」を押して、これからの活動を
ファローしてください。
ぜひ、お願いします!
教育費積立の優遇制度を提案する中間報告をフェイスブックで
掲載しましたので、ぜひ、ご覧いただいてフィードバックを
お願いいたします。 9月末までには最終報告を作成して
内閣府などへ提出したいと思っています。
ポイントは下記になります。
○日本の今を映す課題
・世界でも誇れる金融資産を有する日本で、家計金融と産業金融それぞれに、偏在やミスマッチが存在。
○日本の金融のこれからを創る基軸
・「世代間の資金循環」を増やし、「良質な長期資本」として 活かしていく。その中で、「次世代の人的資本」を育んでいく。
・「三世代というつながり」、「積み立て方式という方法」、「それを橋渡しする対話」
○次世代育成の資金循環に向けた提案
<提言1> 教育費積立と長期産業資本の促進のための税制措置
→ 英国ジュニアISAや米国529プランの日本での導入
・ 未成年口座を対象に、広く教育資金に充当する資産の積立・運用への優遇措置
→ 長期投資への資金循環の促進
・ 国債の引受から、産業の資本へ
・ 手法としての投資信託を、「見える化するサービス」に
・ 基本姿勢としての長期保有を広げる、包括的な優遇措置を
<提言2> 世代間の資産移転の拡大のための税制措置
<提言3> 対話を通じた実感ある金融教育
○ 金融サービスの広がりの未来像
① 多様化 - 供給側目線や短期的視野から脱していくために
・フロー重視のビジネスモデルの転換、ストック型のビジネスモデルの土台づくり
・異業種と連携した新規参入で、新たなイノベーションを生み出す
② 市場全体の質的変革 - よりよい運用機関をめざして
・運用機関・取引所・市場関係者が参画し、“円卓会議“を立ち上げる
・アクティブ運用による、産業構造の変化と活性化
③ 家計資本主義と投資立国 - 世界の成長につながる
・家計サイドの方も世界に広く目を向ける意識、GNIという次元での富の尺度
④ 社会課題の解決のための資金循環
・社会の共助と協力を促進するサービスやアイデアの活性化
・次世代の社会起業家を応援する社会的投資
ASEAN事務総長のSurin Pitsuwan氏との面会が急遽決まり
事務総本部に向かったところ、ガードがかなり厳重でした。
それも、そのはず。前の来客がHilarly Clinton米国務長官。
この車に乗っています。
この後に、SSの車が二台、スタッフの車が二台、プレスの
車が一台、そして、救急車が警備に囲まれて出発して行き
ました。。。
タイの元外務大臣のSurinさんは、昨日のAsia Pacific Development
Summitのオープニングで大変感激したスピーチをされましたが、
さすが、世界級のStatesmanという気品、自信と聴く耳を感じさせて
くれるオーラを感じます。
JCIE前理事長の山本正の長年の友人であり、私たちを暖かく
お迎えいただけました。一緒に写真に写っているのは、The Global
Fund(世界基金)のChristoph BennとPauline Mazue。私は世界
基金支援日本委員会(Friends of the Global Fund Japan)
にディレクターという大役を山本から引き継いでいます。
途上国支援でエイズ、結核、マラリアという三大感染症だけが
重要ということではなく、非感染症やNeglected Diseaseの問題
もあります。しかし、2002年の設立来、日本はトップクラスの
支援国なので、もっと国民の意識を高める必要があると思って
います。特に、来夏のTICAD(Tokyo International Conference
on African Development アフリカ開発会議)に向けて、色々な
取り組みを打ち上げていますので、どうぞよろしくお願いします。
世界基金はPPP(Public Private Partnership‐官民連携)ですが、
このPPPを支えるPPP(Purpose Passion People)も重要な要素だな、
と今回のAsia Pacific Development Summitで改めて感じました。
ジャカルタで開催されているAsia Pacific Development Summitに
参加することを通じて、日本がグローバルヘルスの推進にコミット
すべきという意識が個人的に高まりました。
国益・安全保障のために日本政府が予算を配分することは重要
ですが、state centric (国家視点)だけではなく、国境を超える
people centric (人間中心)の活動も重視する予算も極めて重要
ではないかと思います。
これは伝統的な安全保障で日本が世界の「リーダー」になれる
可能性は低いですが、グローバルヘルスなど人間安全保障の
分野であれば「リーダー」になれることは間違いないからです。
また、公的セクターだけではなく、民間企業の視点において重要な
ことは、グローバルヘルスなどに取り組むことは「慈善活動」という
次元の話だけではなく、これは企業の価値創造の持続性のために
将来の資源と市場を確保するという意味の「長期投資」であるという
視点が不可欠だと思います。
政府が大切な予算を配分するということは、それは「投資」であり、
投資であれば「リターン」が必要だと思います。それは、目先の
リターンではないかもしれなく、簡単に数値化できるリターンでも
ないかもしれない。しかし、リターンのために投資をしているという
意識も不可欠であると思います。
一方、企業もIt's none of my businessとは言えないはす。
経済成長のために健全は社会は必要です。
安定した社会には経済の基盤が必要です。
お互いに別のものではないのですね。
初めてのジャカルタです。明日、ASEAN FoundationとGates
Foundationが共催するAsia Pacific Development Summitに
参加します。夕方のブレイクアウトセッションで、世界基金
(The GlobalFund)を応援する世界基金支援日本委員会
(Friends of theGlobal Fund, Japan)の取り組みについてパネルで
お話しをする予定です。
2000年のG8九州沖縄サミットで、日本が感染症対策を主要課題
としてあげて、G8諸国が確認したことが、世界基金設立の発端と
なったので、日本は世界基金の「生みの親」のひとつと言っても
過言ではありません。
世界基金への拠出額は全体の7%ぐらいで、世界のトップクラス
です。
2002 USD80,400,337
2003 USD79,993,442
2004 USD86,126,233
2005 USD100,000,000
2006 USD130,148,228
2007 USD186,006,798
2008 USD183,844,974
2009 USD194,426,073
2010 USD246,870,005
2011 USD114,229,085 (3億ドル弱の予定が震災により減額)
2012 USD340,000,000 (含震災減額の復活分)
これほどの金額をアフリカやアジアなどの三大感性症(エイズ、
マラリア、結核)対策に支援していることについて、世の中の
認知度を高めることが重要です。
「お互い人間として最も大切なことは、単にはしご段を一段でも
上に登るということにあるのではなくて、そのどこか一か所に
踏みとどまって、己が力のある限りハンマーをふるって、現実の
人生そのものの中に埋もれている無量の鉱石を、発掘すること
でなくてはならぬ。」 【森信三】
これは、目から鱗でした。 確かに、そうですね! 人生ははしご
を一段でも一歩ずつ高く登って行くというイメージが強かった
のですが、実は、淡々と歩むだけではなく、時にはハンマーを
振り下ろすという行動が必要なのですね。
ハンマーが見つからない。
ハンマーが重く感じる。
しかし、ハンマーがないときは、拳を振り下ろす。
ハンマーが重いとあきらめるのではなく、自分の力の限界まで、
持ち上げて振り下ろす。
これによって、「鉱石」、そして、「功績」に報われるということ
なんでしょう。