両方であって、どちらでもない
自分は、日本生まれで、アメリカ育ちで、社会人になってから
基本的に日本で生活しています。
最近は、やや減りましたが、昔は「渋澤さんは、アメリカと日本と
どちらが好きですか」とよく聞かれました。普通、人は、人を見る
時に、どこに所属しているかという枠組みを気にするようです。
でも、自分は、特にそのような垣根を感じることなかったです。
どちらでも、アット・ホームだからです。
自分は、いつも垣根を越えている感じがします。それが、自分の
人生の役目でもあると思うようにもなりました。
たとえば、営利と非営利の世界。価値創造の尺度は異なるかも
しれませんが、自分は両方とも価値観を感じます。
あるいは、世代間の垣根。「まだまだ若いから」と言われる一方、
「大先輩」と思われるときもあるようです。
両方でもあって、どちらでもない、ということが自分の宿命なの
かもしれません。
ある一定のところだけに引き込まれることがあると、猛烈に反発
する自分がいます。一方、いろいろなところの人を引き合わせる
ことができると本当に喜びを感じます。自分はコネクターなのかな。
自分にとっては垣根を超えることが自然体ですが、そんな私を
見ると「何をやっている人なんだろう?」と首をかしげる方々が
多いでしょう。
なかなか、自分でも上手に表現できていないこともあるので、
「何を考えているのかわからない」と他の人たちが違和感を
感じるのも当然かもしれません。
でもね。自分は自分。なかなか自分の本質を変えることできない
のです。そして、全ての期待も応えることができない。でも、
自分は自分。それ以下でも、それ以上でもない。
他と自分を比べても意味がない。ただただベストを尽くすことに
務めて、昨日の自分より今日の自分を高めるしかないと思います。