30年後の歴史
一国にとって、歴史とはその国を築いた国民のストーリーであり、
誇るべき遺産です。
しかし、我が国の場合は、その歴史が負の遺産になっている、
と、思っている向きが少なくありません。なぜ、歴史が問題に
ならなければならないのか。 過ちを直視しないことは問題です。
過ちを正当化することも、もちろん問題です。そして、日本人が
歴史のことを語られないことが最も大きな問題です。
ただ、「正しい」歴史なんて誰もわかりません。 実際に起こった
事実はひとつだけでも、そこから主観性から見えたストーリー、
つまり、歴史が様々であっても当然です。
しかし、それら全ての歴史が残るわけでもありません。最も大勢
から共感を呼ぶストーリーが歴史として残っているのではない
でしょうか。
今日から30年後の未来、第二次世界戦争から100年が経った
ときに、その時代の日本人が、自分たちの過去の100年の歴史に
誇りを持っていられることを願っています。