愛と資本主義セミナー
今日は、世界初!(と、思われる)「愛と資本主義セミナー」を六本木アカデミーヒルズ
で開催しました。森美術館館長の南條史生さんの講演の後に第二部にブランド経営
コンサルタントの坂之上洋さんと一緒に楽しいトークセッションへという展開になりました。
「愛とは二人がお互いを見つめ合うことではなく、二人が同じ方向へ見るということ」と
いう引用が印象に残りました。 資本主義も従来は、「奪い合う」ものではなく、『ポタポタ
垂れている「滴」がより集まって大河になる』【渋沢栄一】だと思いますが、同じ方向への
目線を向ける共感がなければ、そもそも散らばっている滴が寄り集める訳がありません。
コモンズ投信を仲間たちと立ち上げた理由は、現役から次代へ「今日より、よい明日」の
ためという同じ方向に目線を向けたからです。
また、イマジン(想像)やアイデンティティは人間特有のものです。動物は繁殖する
という欲望みたいなものあるかもしれませんが、人間のような想像力やアイデンティティ、
そして、愛はないと思います。資本主義も自然発生したものではなく人間の想像力や
アイデンティティがあるからこそつくられたものです。
愛はじっくりと時間をかけて育てるものだとすれば、長期投資も同じです。
資本主義をドライなロジックで説明することは可能ですが、人間は感情の生き物であり、
「愛」とは感情の塊です。一見、つながってなさそうなものをつなげる。これも「愛」であり、
資本主義を考えるヒントにもなるかもしれません。