G1 Global
今日は、午前中の台風の中、G1 Globalの会場にちょっと遅れて駆けつけたら、会場が
思っていたより参加者で埋まっていて感心。 皆さんの熱い想いが伝わってきました。
光栄なことですが、私はクロージング・セッションのBuilding Trust in Business and
Government: Japan and Beyond のパネリストとして登壇させていただきました。
外国人から結構、日本の企業経営者、政治指導者への不信感が少なくないという
ことが勉強になりました。一緒に登壇したRichard Edelman氏のTrust Barometer
という調査によると、日本の信用はどん底に落ちているらしいです。
ただ、この調査は、2012年の後半に実施されたらしいので、政権交代やその後の
株価や経済の好転は反映されていません。 日本企業の信頼度が下がったという
評価の割には、過去9か月の外国人投資家は大幅に買い越ししているので、日本
企業への信頼を寄せている外国人が決して少なくないと反論しました。
また、全体的に日本の「文化」が信用への足を引っ張っている「負」であるような
トーンがあり、それも必ずしくも正しくなく、「資産」であると指摘しました。そのためには
日本人の豊かな感性を束縛するような規則・慣習から解かれることが不可欠です。
ただ、外国の目線から日本を見る場合、私が痛感するのは経営のスピード感が
乏しいことです。日本人の真面目な「正しい答え」を出すという姿勢が、決断への
弊害となり、結果的に他の強豪に先取られてしまう。これが、いかに世界において
日本の信頼性への弊害になっているかということを日本人は気づくべきです。
また、海外への「情報発信」だけではダメです。日本人のオピニオン(意見)を
きちんと英語でグローバルに伝達するようなプラットフォームが必要だと思います。
特に、「リベラㇽ保守」というサイレント・マジョリティと思われるオピニオンです。
それがないと、常に、日本へのパーセプションは既存の海外メディアなどで形成
されてしまうのです。