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October 31, 2013

女性の活躍を応援する企業の応援

経済産業省と東京証券取引所の共同企画の「なでしこ銘柄」は、ご存知ですか?

これは、去年の秋に内閣府男女共同参画が呼びかけて、私も委員として参加した
女性の活躍状況の資本市場における「見える化」に関する検討会』で、東証が
発表したコンセプトです。

「なでしこ銘柄」を選定する基準をレベルアップするという目的で、経済産業省が
ふたたび検討委員会を呼びかけて、今回も委員として参加しました。

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企業が公開しているデータや取り組みなどが選定基準になるので、本当の
実体を把握することが難しいのです。大事なのは、経営者の意識であり、
その意識が本当に強いのであれば、取り組みが公開されていると思います。
ただ、全ての企業が同じ定義や視点で女性活躍の情報公開ができている
とは言えません。

また、お役所の「おせっかい」と感じる企業人も少なくないと思います。
ただ、企業におかえる「女性の活躍」ついて認知度を高めることは極めて
重要な社会課題なので、今後、さらに関心が高まることを期待してます。

そういう意味では、コモンズ投信の投資先の企業の「女性活躍の取り組み」
を紹介することによって、応援したいと思っています。12月4日には、その
第一弾を東京丸の内の会場で「女性が活躍セミナー」を開催したいと思い
ます。詳細は近々コモンズ投信セミナースケジュールにアップされますので
PLEASE SAVE THE DATE !^

October 30, 2013

社長の在任期間

日本企業の社長の在任は、アメリカと比べると短いのか。
そして、それは、企業の業績や株式のパフォーマンスに影響を与えるのか
という興味深い議論に参加しました。

社長の在任が短いからパフォーマンスが悪いのか、それとも、パフォーマンスが
悪いから在任か短いのか、、、これには、因果関係がはっきりしていないところが
あります。

また、オーナ―系、特に、創業者であれば、サラリーマン社長より在任期間が長い
傾向があることは当たり前かもしれません。

ただ、日本企業の場合、社長の在任期間より、社長の存在意義の方が深刻な
問題です。つまり、代表取締役社長になっても、前任者が取締役会長に残っている
場合が少なくなく、場合によっては取締役相談役を設けている会社もあります。また、
取締役でなくても「特別顧問」という肩書で、同じ役員の階で部屋が設けられている
場合もあります。アメリカでは聞いたことない慣習です。

「経営に口出さない」と言っても、目の前に自分の前任の先輩たちがウロウロして
いるのであれば、社長としてはやりにくいに決まっています。このような状況では、
経営のスピード感、新陳代謝が鈍化することは不思議ではありません。

前任者としては「まだ、任されない」と心配しているのでしょうが、任されなければ
成長することは難しいでしょう。それが、社長であっても。

そういう意味では、ワーク・ライフ・バランスとは従業員だけではなく、経営トップにも
意識を高めることが必要ですね。会社以外のところで、ぜひ、生活、存在感を
つくっていただきたいです。

October 29, 2013

「積極的平和主義」の訳

今日の日独フォーラムでふと思ったこと。
「積極的平和主義」って、どのようにドイツ語で訳されているということです。

英語だったら、Aggressive Pacifism ….?

ちょっと意味不明になりますね。
これだったら、隣国が警戒するのも無理がないかもしれません。

トルコ訪問中の安倍総理の代わりに菅官房長官がドイツ側の表敬に応対
してくださいましたが、面談中に「積極的平和主義」という話が出たときに、
「アクティーブ」という通訳が聞こえたので、恐らく英語ではActive Pacifism
になるのでしょう。

これは、平和とは一国だけで維持できることではないので、自由を掲げる
友国との連携という意味であると解釈できますね。

そういう意味では、Collaborative Pacifism, Collective Pacifism, Partnership
Pacifismというイメージの方が近いかもしれません。

が、いずれにしても、英語にするとパッとしません。。。

何か良い言葉がないと、なかなか日本の本意が世界に伝わりにくいですね。


【追記】 フォーラムの二日目で「Proactive Contribution to Peace」と訳されて
      いることがわかりました。。
     

October 28, 2013

第22回日独フォーラムのキックオフ

今回で22回目を迎える日独フォーラムが、ドイツ大使公邸のレセプションで
キックオフされました。フォルカー・シュタンツェル大使によると、4年前に就任した
ときの最初の行事が日独フォーラムであり、今月末で離職されるので、最後の
行事になります。日本語がお上手で積極的にブログなどで情報発信されていた
ので、寂しくなります。これから米カリフォルニアの大学で席を置かれるようです。

実は、後継者がまだ決まっていません。これは、ドイツ選挙の後に連立政権に
取り巻く協議中であり、外交など政策決定ができない状態のようです。そういう
意味で、今回のフォーラムでドイツ側の政治家の出席が相次いでキャンセルされ
ました。

内政によって、外交に影響を与えるのは、日本だけではないようです。


October 27, 2013

「お金づくり」優遇の制度へ

今朝の朝刊のトップ記事『確定拠出年金、掛け金上限上げ 来秋にも2~3割
政府方針
』は、良いニュースですね。

NISAの広告オンパレードになっているところ、現状では、現役世代の豊かな
未来への長期的な資産形成を応援する制度はDC(確定拠出年金)だと思い
ます。これは、先月、「NISAにため息 長期投資へ真の改革を」という見出しで
日経電子版のマネーブログのコラムでも指摘させてらいました。

また、本日販売の日経ヴェリタスの『愛と資本主義』のコラムの「お金づくり優遇
と国民的な病」ポイントは、「お金持ち優遇」という批判の懸念で中途半端な
期限の制度より、恒久制度により、コツコツと未来の資産形成に挑む良識な
国民の「お金づくり」を政府は多いに応援すべきということです。

いかがでしょう?

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October 25, 2013

渋沢敬三の五十回忌

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渋沢栄一の長男の長男(で、私の祖父の兄)の渋沢敬三の五十回忌の法要に
参列し、寛永寺の中に澁澤家霊堂に初めて訪れました。

敬三は、戦時に日銀総裁を務め、戦後では終戦後では大蔵大臣を務めました。
このときに、GHQ支配の元、日本政府は財産税を導入し、財閥も解体され
ました。渋沢家は「財閥」ではなかったのですが、家の長である本人が大蔵大臣
だったため、相当な財産を納税したと聞いています。自分のところまでには相続
する財産が残っていませんでした。残念(笑)。

敬三の母親は、実は岩崎弥太郎の次女(木内重四郎夫人)だったため、敬三の
息子の渋沢雅英(渋沢栄一記念財団理事長)は、渋沢栄一と岩崎弥太郎という
明治時代の二人の巨人のひ孫にあたります。これは、政策結婚ではなく、純粋な
恋愛と聞いていますが、栄一と弥太郎が犬猿の仲だったということは、正しくなく、
もっと複雑な関係だったと推測されます。

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また、徳川慶喜公が二ヶ月ほど謹慎されていたお部屋も見学させていただき、
歴史を感じる貴重な機会を頂きました。

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October 23, 2013

なぜ、「太平」洋って言うんだろう

なんか、すごいことになっていますね。 「太平洋」って不適切な名称かもしれません。
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ダブル台風が日本方面に向かっているところ、昨日は新潟で、金曜日は金沢への
出張が入っています。金沢から帰りの土曜日に京都も入れようと思っていたのですが、
土曜日の夜には来週、東京で開催される日独フォーラムの共同議長との夕食会が
入っていたので断念したのですが、無難な判断だったようです。。


October 19, 2013

いちじく食堂

今日は「草食投資隊」のワンコインゼミナールの特別「遠足」編で千葉県の農園に
お伺いしました。このお茶は「いちじくの葉」です。消化に良いらしいです。(たぶん)

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前半は、有機野菜の生産者連合デコポンの代表取締役の井尻弘さんのお話を
お伺いしましたが、流通が支配する外見重視(つまり、農薬漬け)する農業界の
常識に立ち向かっているチャレンジャーです。そういう意味で、草食投資隊が
取り組んでいる「売れる」ことで販売手数料を稼ぐことが目的ではなく、「良い」
ファンドを一般個人投資家に届けるチャレンジとシンクロしていると感じました。

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木からもぎ取って食べるいちじくは信じられないぐらい美味しいようですが、
残念ながら、最近の台風で壊滅してしまいました。そういう意味で、「日本人は
農耕民族だからリスクを取らない」は明らかに間違いですね。農耕民族こそ、
天候や天災というリスクと長年に立ち向かっています。

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いちじく狩りに未練を感じましたが、落花生(ピーナッツ)を地面から引っこ抜いて
いる我々の目は輝いていました。楽しい!花が地面に落ちて、細い管のようなもの
が地面を刺して、その先に実がなっています。 だから、【落花生】なのです! 

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温室の中のトマト狩りでワンパックのお持ち帰りもしましたが。笑い声が出るぐらい
甘い! これは、「水ストレス」の加減のおかげのようです。つまり、水を与えすぎない
ことで、トマトががんばって水分を吸い上げようとするから、甘くなるようです。
「甘えちゃ」、甘くならないのですね!

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いちじくのもぎ取りは叶いませんでしたが、ランチタイムにはいちじくが並びました。
「美味い!」という絶唱が相次ぎました。 無農薬で、熟している状態で収穫した
ものなので皮ごとかぶりついて食べます。 これほど美味しいいちじくは初めて食べ
ました。木からもぎ取って食べたら、更に美味しいものになるとは想像を超えます。
す。

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お昼のメインは、いちじくカレー。 ちょっとピリ辛で美味! これを商品化することを
目指しているようですが、消化が良いカレーとして行けるのではないかと思いました。

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で、かなり出来上がり感があったいちじく食堂でしたが、その後は長期投資のセミナーを開催しました。 
念のため。

October 18, 2013

立ち止まって、喜びを感じる

六本木ヒルズ10周年記念グローバルカンファレンスInnovative City Forum
「創造的都市と生活の未来」を聴講しました。これは、三日間にわたるフォーラム
のクロージングの直前のセッションでしたが、登壇者からの色々な気づきを頂き
ました。特にニューヨークの近代美術館MOMAのGlen Lowry館長の情熱的な
プレゼンに感銘しました。

大都市において美術館の存在というテーマの話をお伺いしましたが、6~7年
ぐらい前に、自分が日本社会において投信会社の存在ということを考え、その後、
コモンズ投信となった原点がよみがえってきました。

Lowry館長いわく、MOMAは街のエネルギーが内在化している存在感があるから
人々が集まる空間であるという話をされました。自分が90年代にNYでヘッジファンド
で勤めていた時代、MOMAには良く通っていましたが、確かにそこの特別な「気」が
魅力でした。つまり、人がコモンズ(共有地)に集まるには、そこに特別な「エネルギー」
や「気」が不可欠ということです。

また、MOMAの存在とは大都会の生活の中、ちょっと立ち止まって考えてみる空間
であるとLowry館長がご指摘されました。確かに、自分のNY生活の休日の日常は、
NYタイムズを抱えて、MOMAのガーデンに居座って、ゆっくりとページをめくる贅沢な
時間と空間を楽しみました。「長期投資」も同じかもしれません。人々は通常、人生を
急いで、短期的に報われる思想で支配されています。しかし、ちょっと立ち止まって、
未来を見つめて、考えてみる機会を提供するのが「長期投資」ですね。

そして、美術館とは多様な人々なためにあるものですが、そこには一人一人の喜び
を体験できるところでと、Lowry館長はお話をまとめていただきました。コモンズ投信も、
多様な人々のためにあるものですが、そこに一人一人の気づき、発見、そして、喜びを
提供できる空間になりたいと勇気づけられました!

October 17, 2013

一番のパワー

英国大使公邸に招かれ、クリストファー・パッテン卿の講演「アジアと世界の新たな
パワーバランス」を聴講しました。要するに、米国と中国というビッグパワーが今後
どうなるというお話でした。世の中に二つの軸だけが残るわけではないとパッテン卿は
ご指摘されましたが、そのようなバラスの中で、日本や英国の「パワー」のの源泉とは
何になるかということをもうちょっと深堀りしたかったです。

今回の講演は、英国大使館の「一番レクチャー」のシリーズ第一弾でした。

なぜ「一番」かというと、英国大使館の住所が「一番町1」だからです。
やはり、元大帝国のパワーを感じさせられる住所ですね。。。

October 16, 2013

マネーのデータを眺めてみました

A. マネタリーベース平均残高(前年比)
B. マネタリーベース平均残高/うち 日本銀行券発行高(前年比) 
C. マネタリーベース平均残高/うち 日銀当座預金(前年比)
のデータを比較してみました。

1989年12月(バブルのピーク)
A. 12.6%  40.7692 兆円
B. 11.6%  33.2852 兆円
C. 26.2%   4.4941 兆円
   
A.マネタリーベースと同じぐらいのピッチでB.日銀券が伸びていることがわかります。
実体経済で「お金」がそれなりに循環していたといえるでしょう。

ただ、C.日銀当座預金のペースのピッチの方が早く、金融機関が日本銀行に無利子
で預けているということは、「お金」が行き場所を失い始めて余っているということが
わかります。ただ、金額ベースでは日銀当座預金は日銀券の発行高より遥かに少ない
水準です。


一方、2012年12月(アベノミクスが実行される前)
A. 11.8%  131.9837 兆円
B.  2.8%  83.8665  兆円  
C. 36.5%  43.5567 兆円

A.マネタリーベースはバブル期と同じぐらいのペースで伸びています。
ところが、B.日銀券は伸びていない。つまり、実体経済でお金が循環していません。

そして、C.日銀当座預金が大幅に伸びていて、お金が既に余っている状態を示して
います。日銀当座預金残高も日銀券残高の半分以上に達しています。


そして、2013年9月 (アベノミクスが実行された後)
A.  46.1%  181.7012 兆円
B.   3.4%   83.3865 兆円
C. 139.2%  93.7486 兆円

一本目の矢の「大胆な金融政策」により、A.マネタリーベースが急増しています。
しかし、B.日銀券はやっとちょっと伸び始めたぐらい。

そして、C.日銀当座預金の伸び率から、経済社会が使えていないお金の余り方が
深刻と言っても過言ではありません。日銀当座預金残高も日銀券残高を超えて、
マネタリーベース残高の半分ぐらいを占めています。

日銀券の伸び率が高くないので、インフレのリスクは低いと現在は言えるかもしれ
ません。

ただ、本来、マネタリーベースとは世の中に出回っているお金の総額であるマネー
ストックの素になるといわれています。世の中に出回っているという意味では、
金融機関や中央政府が保有する預金などはマネーストックの対象外であり、一般
法人、個人、地方公共団体・地方公営企業の保有する預金が含まれます。

しかし、現状は、マネタリーベースの半分が中央銀行である日銀が保有しています。
まったく、マネーストックの「素」になっていないことが、現在のアベノミクスの金融
政策の現状です。

Don't Worry。 インフレ期待が高まるだけで良いのさ、という言う「専門家」が
少なくありません。でも、何か変と思いません?

この数字を見ているだけではどう見ても価値創造から生じている「お金」には
見えません。 まるで、史上最大のマネーゲームになってますね。

October 13, 2013

高校生でも変えられる世の中

昨日の午後に、ビヨンドトゥモロー東北未来リーダーズサミット2013に「世代を超える
協働の専門家」として招かれました。東日本大震災を岩手・宮城・福島で体験した
高校生たちが東北の復興のあり方について、グループ毎に提言をするワークショップ式
ですが、大震災が風化していること、地元の大人たちの意見が食い違って復興が
進まないもどかしかさに意識を寄せていました。

彼らの考えを提言にまとめるプロセスの一貫として専門家をインタビューするという
セッションでした。4つの班で合計30名ぐらいの若者たちに囲まれ、質問攻めになり、
彼らの素朴な問いかけに正面から応えるために、頭の中をフル回転させました。

おかげさまで、すごく、良い経験させてもらいました。セッションが終わって、休憩時間
になっても、数名が立ち寄ってくれて、追加の質問や自分たちの取り組みのアピール
してくれました。積極的で、気持ちが良いですね。

高校生でも世間(大人)を変えられるという意気込みで、これから彼らの活躍を大いに
期待しています!若者ががんばっている姿を見ると、大人たちも自分たちもが動かねば
と勇気をもらえますから。

October 12, 2013

イサンゴ・ アンサンブルの『ラ・ボエーム』日本公演!

プッチーニの名作オペラ「ラ・ボエーム」を南アフリカのオペラ・カンパニー「イサンゴ・
アンサンブル」
が演出するタウンシップ(黒人居住区)を舞台にダイナミックなリメイクを
日本国際交流センター/世界基金支援日本委員会は、今冬、東京芸術劇場との
コラボレーションで東京公演を共催します! 

【ラ・ボエーム】 2013年12月19-22日 < 詳 細 >

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「ラ・ボエーム」は、ヒロインが結核で命を落とす物語ですが、日本でも戦後すぐの
時期まで最大死因で、現在でも途上国などで年間140万人ほどの人々の死因
である結核は、エイズとマラリアと共に三大感染症として知られています。

結核で命を落とすヒロイン・ミミは、薬さえあれば救えたはずの命です。防げた
はずの死の無念さは、19世紀パリでも現代の社会でも、変わりなく、世界基金は
途上国の結核対策への国際援助の82%を担っています。

このAwarenessを高めるイベントとして企画していますが、アフリカンビートの
オペラはピュアなエンターテインメントとしても楽しめそうです。私も初めて鑑賞
しますが、すごく、良いみたいです!どうぞお越しください!
JCIEの個人会員には割引もありますよ!)

October 10, 2013

30年後の自分、自分の世の中

コモンズが毎年の夏休みに、子ども達に聞いています。

30年後のあなたの姿
30年後の世の中

のイメージをハガキに描いてください。


今年は、このような素敵な未来を描いてくれました!

October 08, 2013

感謝

一昨日、この本をご紹介していただいたダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン代表の
金井真介さんに感謝。

この本を書いていただいたダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン理事の志村 季世恵さん
に感謝。

そして、この本に登場された皆さんに感謝。 まるでドラマのようでしたが、実話なんですね。
家族の大切さ、「無い」ことより「有る」ことへの感謝の気持ちをリマインドしてくれました。

昨日の福岡への日帰り出張で、行き帰りの飛行機の中で一揆に読みました。
でも、公の場で読むことはあまりお勧めできません。にじみ出てくる涙をこらえるのが
大変だったので。

人が好きな人は、本当に大切な人だと思いました。
「真っ暗」なときに、「見える」ことを手伝ってくれる人なので。

さよならの先 (講談社文庫) [文庫]
志村 季世恵 (著)

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October 07, 2013

「今なんです」

昨日の日経電子版のご紹介に加え、こちらも是非ご覧ください。

なぜ、日本政府が世界基金に、更なるコミットメントを明確すべきタイミングが
「今」であるかを、ビジュアル的に示しています。

October 06, 2013

世界の期待に応えられるか―日本

今日、アップされた日経電子版の私のコラムが、現在(当日の17:00)では
マネー記事のランキング1位のPVになっています。

世界が期待 日本の新たな「第3の矢」

通常の「マネー」の記事ではないですが、日本の「お金」を世界的課題に
有効に使うという内容なので、なるべく多くの国民に知ってほしいコトです。

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October 05, 2013

第5回社会起業家フォーラムを開催しました!

今日は、ちょっと肌寒い雨模様でしたが、会場の中は晴れ晴れしいエネルギーが
感じられました。コモンズ投信が毎年、この時期に開催する『社会起業家フォーラム』
に大勢の方々が会場の日比谷図書文化館にお越しくださって、ありがとうございました!

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このフォーラムの特徴は、7分の持ち時間で、パワーポイントなどビジュアル無しで
社会起業家に熱く語ってもらうことです。テンポが良くて、とても良い感じです!

今年も素晴らしいスピーカーの方々にご協力いただき、お忙しいところ、また、遠方から
駆けつけていただいた方々もいらしゃって、本当に感謝です。

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私のオープニング

の後に、前半のスピーカーたちは

白木 夏子さん   株式会社HASUNA  代表取締役
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今井 紀明さん   特定非営利活動法人D×P(ディーピー) 共同代表
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福井 由美子さん 株式会社プラスリジョン 代表取締役
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林 恵子さん    NPO法人ブリッジ・フォースマイル 代表
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岩佐 大輝さん   株式会社GRA 代表取締役
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そして、「コモンズ社会起業家フォーラム」の目的でもある、意識が高い方々同士の新たな
出会いのきっけづくりのために、、会場に参加された皆さん同士の交流タイムに入ります。

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後半のスピーカーは、


藤沢 烈さん    RCF復興支援チーム 代表
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慎 泰俊さん    NPO法人Living in Peace 理事長
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白石 智哉さん   一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズ 代表理事
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森山 誉恵さん   NPO法人3keys 代表理事
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安田 祐輔さん   NPO法人キズキ 理事長
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<今日は、30歳の誕生日でした。 Happy Birthday ! !>


皆さん、本当にかっこいいですね!

ただ、残念ながら、スピーカーにお願いした
川口 加奈さん   NPO 法人Homedoor  理事長
が、39℃の熱を出てしまったためにお話しをお伺いすることができなく残念でした。
また、来年、お声掛けしますので、よろしくお願いいたします!


さてさて、会場の皆さんの笑顔がすてきですねェ・・・!

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理由は、今年のSEEDCap (コモンズ30ファンドの信託報酬収入を1%を社会起業家の
支援金として充てるプログラム - つまり、コモンズの運用残高が増えれば、増えるほど
社会起業家への支援が増える仕組み)の受賞者の吉岡マコさん NPO法人マドレボニータ 
代表の「スピーチ・ラップ♪」で、ノリノリになっているからです!

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プログラム終了後の懇親会にスピーカーの方々や来場者の多くが残っていただき、
良い時間が続きました。 皆さんの表情が本当に良かったですし、また、スピーカー
の方々から「楽しかった」という感想をいただけることは本当にうれしいです。

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後日、皆さんのスピーチは、You TubeのCOMMONSTVにアップされますので、
どうぞよろしくお願いいたします!  Share The Vision, Spread The Word !

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October 04, 2013

「超喜」投資

今日は10・4(とうし)。つまり、「投資の日」です。

午前中は、日経CNBCの前場NOWの「マーケットコロンブス」というコーナーの
ゲストに招かれて、「長期投資」についてお話をさせていただきました。

番組前の打ち合わせのときに、キャスターの曽根純恵さんが「今日は下がってますね~」
という一声に、「そーですね~。 投資の日ですから、安く買えますね。」と答えたところ、
笑いを取ることができることができたので、本番でも使わせていだきました。


 今日は「投資の日」ですから、下げているんですね。安く買えますから。
 今日は「利食いの日」ではないので。。。

視聴者にウケたか、どうかはわかりませんが。


午後は、日経マネーの対談企画でフィデリティ退職・投資教育研究所の所長の野尻
哲史
さんと一緒にNISAとDC(確定拠出年金)について意見交換をしました。 このような
ローマ字を見ると、どこかのクレジットカードとしか思っていない日本人が多いかもしれ
ませんが。。

私が思うに、現状の制度ではNISAは「きっかけ」。今まで投資と縁がなく、現金だけを抱え
込んでいる日本人が投資を初めてみるという意味で意義がある精度だと思います。「少額」
であることに批判の声もありますが、むしろ、リスクの「少額化」することによるリスク
マネジメントという側面もあるので、私には違和感ありません。

問題は、期限があること。たった5年です。やっと長期投資が始まったというのが自分の
イメージです。このことについて日経電子版のコラム「NISAにため息 長期投資へ真の
改革を」
で色々と考えを示しているので、ご参照ください。

一方、DC(確定拠出年金)は「現役世代のための資産形成」。つまり、「お金持ちのため」に
ある制度ではなく、「お金持ちになる」制度だと思います。 もちろん、大金持ちになれる
わけありませんが、未来の定年退職生活のために、持っているお金をちょっと増やしましょう
という考えです。 

そもそも目先の利益ではなく、未来の喜びのために今から投資することが長期投資。
そういう意味では、今の喜びだけではなく、時間の旅に出る「超喜」投資なんですね!

October 03, 2013

放射線「汚染」の信頼ある測定へ

今日は、JCIEの会議室に有識者を招いて、米国のマンズフィールド財団の
日米原子力ワーキンググループ
のメンバーとの意見交換会を開催しました。

現状では、いくら日本政府や東京電力が「正しい」情報を忠実に開示した
としても、世の中から信頼される可能性は低いという指摘がありましたが、
確かにそのとおりでしょう。 そういう意味では、国際的機関などに報酬を
支払ったとしても第三者の視点で放射線の測定など実施して、開示すべき
でしょう。

ワーキンググループのメンバーは、今週の前半に福島第一原発を視察
したようです。第一原発の隣にバスが1分ほど止まったようですが、その
ときに放射線測定器が示した放射線量は0.01マイクロシーベルトだった
ようです。

自然放射線量が年間2400マイクロシーベルト(日本では1400マイクロ
シーベルトといわれる)のようなので、一時間の単位の量に直すと、
2400/365日/24時間=0.27マイクロシーベルト(日本、0.16マクロシーベルト)
という計算になります。

バスの中という影響があるのでしょうが、放射線測定器が正常に機能
していたということになれば、全く問題ないレベルですね。 もちろん、
ホットスポットで危険な場所がたくさんあるのでしょうが、「全て」が
放射線で汚染されている訳でもないということはいえそうです。

私は、特に原子力発電の促進派ではなく、どちらかと言えば、エネルギー
コストが上がらなく、安定した電力が供給できるのであれば、原子力
発電はない方が良いと思っています。

原子力発電の「コストが安くて、効率的」というのは事故もなく、廃炉の
コストも入れていない計算だと思いますので、決して「安い」とは言え
ないでしょう。また、「効率的」でもないでしょう。タービンを回す蒸気を
つくる熱よりはるかに大量な熱が発生しているから水で冷やすして
いるので、熱学的には、ものすごく非効率に熱を無駄にしています。

とは、言え。 放射線の「汚染」の実態がわからないまま、「汚染」の
恐怖を煽るメディアや報道はどうなんでしょうね。

October 02, 2013

アメリカは「合衆」国

日本人の感覚では、「アメリカ」を見るときにあまり意識されていないことかも
しれませんが、アメリカはあくまでも「国」の合衆であることです。歴史的にも
植民地であった「州」が先にあり、独立戦争によって「国」ができたことです。

今週、お世話している若手政治リーダーの来日団は、地方政治に関わって
いるメンバーですが、日本の憲法改正について意見交換のときに教えて
もらったことは、米国連邦政府の憲法と比べて、NY州の憲法の方がはるかに
ページ数が多いらしいです。 

連邦政府の憲法は20ページぐらいに収まるようです(手書きの元本は
4ページですが、修正条項を入れると20ページぐらいになるという意味
かもしれません)が、NY州の憲法は150ページぐらいだそうです。

つまり、州は、なるべく、連邦政府の権限を抑制する基本デザインです。
したがって、警察、教育、保健など生活に密着する権限は基本的に州が
持つべきという考えです。

だから、国民皆保険は日本では当たり前になているのですが、オバマ
ケア
という国民に保険加入することを連邦政府が義務付けることに
これほど抵抗があるのです。

そういえば、県の「憲法」なんて聞いたことありません。このような根本の
ところは考えないと「道州制」なんて絵に描いた餅に過ぎませんね。

October 01, 2013

初めての日本

今週は、JCIEが40年前から米国のACPYLと共催しているプログラムで
来日している6名の若手(40歳以下)政治リーダーの東京プログラムに
付き添っています。別々の州から集まり、先週、ワシントンで初対面に
なったという彼らの共通点は、全員が初めての日本であること。そして、
全員がイラクなどに派遣されている元軍人であることです。

好奇心が豊富で前向きな彼らに、日本のことを様々な側面から知って
もらう活動には喜びを感じます。このプログラムの特徴は東京(日本の
視察団の渡米の場合はワシントンDC)を視察するだけにで日本[アメリカ)
のことを知ってもらうだけではなく、地方も視察ということであり、今回の
彼らはこの後は熊本そして神奈川へと回ります。

彼のように戦線で義務を果たした後に州議会、州政府、あるいは民間
で働いているような若手の経験者は、ほとんどいないので、そういう
意味でざっくばらんに話できることは貴重な機会だと感じました。気さく
で根が明るい彼らですが、「実際に紛争地域の体験がない政治リーダー
達が軍を指揮するのは、ちょっと気になるのよね」という元海軍の女性
の発言に信憑性を感じました。

彼らも今まで見たことない国である日本の視察で色々と感化されている
ようです。戦災による焼け野原状態になっていた東京が、たった60年後
に、このような風景になっていることについて、彼らは「Amazing !」と
絶句していました。

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