悩みで喜びが増える
この一年間を振り返ってみると、色々なことがありました。世界のこと、日本のこと、
仕事のこと、家族のこと、そして、自分のこと。その色々なことから、何を学べたのか。
私にとって、時間は有限であるということを確認した一年でした。「時間とは、すごく
大切な資源です」と各地のセミナーで繰り返していたフレーズですが、これは自分
自身に言い聞かせてところが多いです。
もうひとつは定番は、「枠の内側に留まるな」というメッセージでした。枠のウチ側に
留まるだけだと、見える視点が限られてしまい、ソトから見えるウチという視点を
失われてしまいます。ウチの垣根を越えて、多様な「点」を打つことが、いずれ、
Connecting the Dotsという創造性へつながります。
ただ、枠のウチ側からソトへと手を伸ばすと、当然ながら、腋の下が空いてしまい
ます。ただ、腋の下を守ろうとストレッチすることがなければ、ソトへ点を打つことが
できない。そんな関係になるんでしょうね。
日本生まれ、外国育ち、そして、日本で仕事をしている自分の人生や生き方は
ウチだけではなく、ソトだけではなく、ずっとナナメでした。だから、規定のウチの
枠に閉じ込まれること本当に性に合わなく、フラストレーションの原因になります。
自分自身や他に正直でありたいと思っています。この遊牧民的な自分の特徴を
上手く自分自身や他が活用すれば、いろいろと創造性がある取り組みが実現
できると思っているのですが。。。
「人として成長するために大い悩もう」
今日、本棚から手に取った『子供が喜ぶ論語』で目が留まった個所です。
「どうして人間は悩むのかというと、みんな、能力、知識、実力が足りないから
です。そこで一所懸命に勉強して実力をつけることではじめて答えが見つかって
目の前にある悩みが解決するのです。それで人間は一回り大きくなることが
できるのです。 <中略> 悩みがない人間は何も考えていないことですからね。
それは自分を真剣に正しく生きようという考えない人です。」
子曰く、我は生まれながらにして、之を知る者に非ず。
古を好み、敏にして以て之を求めたる者なり。
今年は大いに悩んだ局面がありました。来年も、必ず、あるんでしょうね。
ただ、それは自分が人として成長するため。そのように考えると、確かに
喜びが増えます。