消費されない価値
資本主義を「経済学」としてでなく、「人間学」の側面から光を当てて
みようという研究会を、この数年間、続けていますが、今後の展開に
ついて議論するために主要メンバーが美味しい中華料理のランチを
つまみながら話し合いました。
そのなか、哲学者の中島隆博さんのコメントに考えさせれました。
「消費されない価値」へ意識を高めるべきではないか。
確かに、現在の株式市場で評価されるビジネスモデルは、商品そのもの
より、消耗品が継続的に消費されるものです。
ただ、次世代へ豊かさをつなげる普遍的、つまり、消費されない価値も
あります。これは、例えば、地域社会の特徴や文化を活かす側面では
大事という話になりました。結構、スピリチュアルな側面の価値かも
しれません。つかみどころがないかもしれませんが、大事と思うのであれば、
そこに価値があります。
もちろん、二択一答ではなく、「消費される価値」と「消費されない価値」の
両立が必要です。それに、資本主義がどのように応えられるのか。
考えると、いろいろと面白いです。
この研究会は、春から公開講座として、これからの展開を図ります。
講師のラインアップも、結構、良い感じになりそうです。お楽しみに
してください!
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