概念的な話は本質をつかむこと
ときどき、「概念的な話より、具体的な話」を求める声を聴きます。
確かに、つかみどころがない話より、カチッとした話の方が聞き手に
とって、好ましいと一般的に思われるでしょう。
ただ、「概念的な話」というのは物事の本質をつかむことだと思って
ます。本質をつかむことができていないのであれば、異なる「点」と
「点」がつながる気づきや創造の可能性は乏しくなります。
「具体的な話」を安易に求めることはハウ・ツウ、つまり、考えて実行
するのではなく、定められたモデルにそって行動する思考停止に
陥る可能性が高まるのではないでしょうか。
ハウツウの方が効率的かもしれませんが、新たな気づきや創造の
可能性を削いでしまう側面があることも認識すべきでしょう。