「エンゲージメント」という言葉が色々な分野で聞くようになりました。
【投資】の世界では、運用者が投資先企業のトップなどと経営戦略などを議論
しながら投資を進める手法のことを示します。アクティビストを「もの申す」、
つまり、一方的要請する株主だとすれば、エンゲージメントは「対話型」という
イメージがあります。
ただ、株主価値(株価)を高めることを目的とするエンゲージメントもあれば、
ESG(環境・社会・ガバナンス)や倫理の側面で企業とエンゲージするケースも
あり、これらは長期的に企業の価値創造の持続性を重視しています。
そういう意味では【従業員】との対話も長期的、かつ、持続的に価値創造を
促すエンゲージメントになります。
【マーケティング】におけるエンゲージメントとは、一方的にプロダクト・アウトする
よりマーケット・インの概念に近く、消費者や顧客と「つながる」共感で関係を
築き、商品・サービスを提供するということのようです。
また、【外交】におけるエンゲージメントとはパブリック・ディプロマシー(政府と民間
の連携で、広報や文化交流を通じて世論に働きかける外交)や援助プログラムの
ことを示します。
そして、【軍事】でもエンゲージメントという言葉を使います。目的(ミッション)を持った
戦闘であり、そのミッションを達成・失敗したら終えるということを示すしょうです。
色々な分野においてエンゲージメントという言葉が使われますが、共通点としては
「当事者意識」が必須、そして「対話(コミュニケーション)&行動(アクション)」が
セットになっているということでしょうか。
そういう意味では、【婚約】というエンゲージメントでも同じですね。