対話が大切になる健康投資
第2回の企業による健康投資に係る情報開示に関する検討会の委員として
参加しました。第1回の議事要旨は<こちら>
他の委員の皆さんと意見交換しながら自分なりに思ったこと。
企業が社員の「健康」の維持や向上に関心を寄せることは、単なる「費用」
ではなく、価値創造への「投資」であるという意識は企業側にも、投資家側
にも重要なこと。
そして、「費用」と「投資」の違いについて色々と連想しましたが、前者は
単年度の支出であり、単年度の収入から差し引いて単年度の利益に
表す会計処理。
ところが、社員の健康が企業の価値創造に表れるのは単年度ではなく、
長年かけた長期的な視野が必要であり、だからこそ、投資であると。
そして、その単年度の「費用」と長年の「投資」の時間軸の間を埋める
必要があり、だから、「情報開示」が求められる。しかし、情報を開示
するだけでは足りなく、むしろ、開示を求めると「体制が整っていない、
実績がない」等々、企業側からの抵抗も推測できます。
だから、大事なことは情報開示だけではなく、企業の健康経営に関する
基本理念や取り組みについて「対話」してもらうことだと感じました。
エンゲージメントするのは投資家側だけでなく、企業側からもエンゲージ
していただくという姿勢が大切だと思います。