インターネットで「村」の社会になった
2001年に私の処女作を編集してくださった柳瀬博一さん(現日経ビジネス
チーフ企画プロデューサー)。小倉昌男、矢沢永吉、養老猛司という著名人
などの著書を担当された名編集者です。その柳瀬さんご自身が「初めて
書いた」本を読みました。
インターネットが普及したら、
ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ
紙とウェブの両分野で多くの媒体を立ち上げて
いらっしゃる小林弘人さんとの対談式で
スラスラと読めました。
インターネットの普及によって、世の中はフラット化
され、世界がつながるグロバール化が進むはず
なのに、実は、たくさんの「村」(コミュニティ)が
できてしまったという指摘から始まります。
お二人のダベリは、様々な分野へと飛び回って
面白く読ませてもらいましたが、特に印象に残ったところをメモったところを
紹介しますと・・・
・「コンテンツ」の作り手であることが大事。
「コンテンツ」があれば、プラットフォームは、乗り換えることができる。
端的にいえば、プラットフォームは「会社」。コンテンツは働き手である自分の
付加価値ですね。
・自分たちがつくっているモノやサービスが他人から愛されるためには、
まず、作り手 自身がそのモノやサービスを愛していることが重要。
自分はコモンズ投信がつくっているファンドを「愛」しています。
自分が仲間たちと育てている大切な存在だからです。だから、他の
方々にお勧めすることに全くためらいがないです。
残念ながら、このような想いで仕事できる人々は金融業界に少ない
と思います。(売れるから愛してる、という人は多いですが)
・企業の「原点」で共通するのは「愛だろう、 愛」。
まさに!
・チームがうまくいってるかどうかは、一番シンプルにいえば成果である。
が、個々のメンバーに必要されるのは、こだわる熱さ、対象に対する
盲目的な愛。
まさに!
・日本の会社にはデザイン能力がないのではなく、デザイン経営がない。
そうですね。日本人の感性を活かせなくて、もったいないです。
・リスクを減らすことは、新しいことをやらないではない
まさに!特に、逆に財政大赤字でデフレからインフレ時代へと舵を切っている
昨今では、一般国民が普通の生活の中で動かないことは、逆にリスクを
増やしてます。
で、読み終わった後、一体、何の本だったんだろうという問いが、最後のあとがきで
判明しました。
「編集力」のススメです。
インターネット普及などで、情報、気づきや想いが自由にアクセスされる世の中に
おいて、それらを使う、捨てるという編集力が必要となっている。我々がそれぞれの
仕事や生活を通じて表現する「ストーリー」づくりのためです。
「原始人」が原点の象徴と考えると、我々が「生きる」意味とは、それぞれのストーリー
をつくるため。お二人のそんなご指摘ではないでしょうか。
