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February 28, 2015

美と資本主義セミナー@直島

悲願であった「美と資本主義セミナー」を直島で開催することができました!

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「美」とは、価値観です。

資本主義とは、価格(Price)だけで決まるのではなく、価値(Value)の判断が
不可欠だと思います。でも、同じアートを見て、異なる価値観を感じるように、
ひとつの正しい答えはない。それぞれ人々にとって、見える角度が異なれば、
見える価値観は異なることは当たり前です。

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でも、それぞれの個性を持った人物であっても、同じ感動を揺さぶる価値も
あります。

たとえば、地中美術館では、空がアートになります。

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同じことに価値を感じる・・・共感、と「美と資本主義」には、何か関係性がある
と思います。

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島のサイトを鑑賞した後に、セミナーを行い、そして、美味しい夕食会、
そして、二次会。

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そして、三次会へと夜が深けていきました。が、笑顔が多し。
それには、価値、ありますよね。

February 26, 2015

コモンズ30ファンドとザ・2020ビジョン

コモンズ投信では二つのファンドを「公募」投資信託として直接販売しています。
コモンズ30ファンドザ・2020ビジョンです。両方とも日本株式に投資する
ファンドですが、運用方針、つまり、特徴が異なります。

コモンズ30ファンドは、企業の持続的な価値創造に長期投資しますので、
保有銘柄の入れ替えは控えめで、企業と投資家の「対話」を促します。 

ザ・2020ビジョンは、守りながら攻めるダイナミック運用なので、相場の環境に
応じて保有銘柄の入れ換え、およびファンドの現金比率の調整を行います。

したがって、この二つのファンドが応えらえるニーズも異なります。本日の
内部会議の話し合いで、このフィット感をもっとわかりやすく、一言で伝える
工夫が大切だと思いました。 

例えば・・・

【投資経験】
○初めて投資をする初級者~中級者  → コモンズ30ファンド   
○中級者~投資に熟練している上級者 → ザ・2020ビジョン

【年齢】
○こども~若手~現役の方々      → コモンズ30ファンド     
○60代~定年退職されている方々   → ザ・2020ビジョン

【関心ある事】
○ESG:環境・社会的・ガバナンス    → コモンズ30ファンド
○株式市場動向・相場観         → ザ・2020ビジョン

そして、もちろん、両方という選択肢もあります! (^^)b

両方とも、積み立て投資でも一括(スポット)投資でも大丈夫。
両方とも、3000円から積み立てが可能です。
両方とも、信託報酬の1%相当を寄付に充てます。

皆さまの口座開設をお待ちしております!

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コモンズ30ファンドの主なリスク費用はこちらをご参照ください。
ザ・2020ビジョンの主なリスク費用はこちらをご参照ください。

February 25, 2015

インドのJapan Plus

来日中のインドのコミュニケーション・コンサルタントと弁護士に、インド政府の
外国企業による対内直接投資(FDI)を推進するDepartment of Industrial Policy
and Promotion
(商工省産業政策促進局)において、去年設けられたJapan Plus
という特別チームについて教えてくれました。

日本からの対インドへの投資案件の官制手続きのFast Trackなどに取り組んで
いるインド政府と日本の経済産業省の協働です。他国とはこのような特別な
取り組みはないようだと彼らは言います。特別な関係と思ってくれるとは
うれしいですね。

デリーとボンベイをつなげる鉄道(新幹線)など大型プロジェクト、発電所など
エネルギー関連、金融サービスなど社会インフラ系からオムツなど日用品
まで、日本にとってインドは大きなポテンチャルを持っています。しかしながら、
様々な規制やビジネス慣習など日本にとって弊害を感じる市場でもあるので、
このような日本からの対インド直接投資への推進プログラムが設けられている
とは素晴らしいと思いました。多くの日本企業が活用してほしいです。

実際、本日面会したインド人たちは午前中には経団連でセミナーで登壇した
ようで、彼らの感触だと数年前と比べると直近では日本側の質問などがい
より具体的になっているようです。

日本の持続的成長は、インドなど途上国の発展と持続的成長を日本企業の
経済活動が支え、そのような恩恵を、収益、配当などで日本国内へと取り込む
ことだと思います。

February 24, 2015

コモンズ流のエンゲージメント

企業の投資家向けコミュニケーションのコンサルティング会社のEdge International
主催するIRセミナー「長期志向の投資家を引きつけるIRコミュニケーションとは?」の
パネリストとして参加しました。

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打ち合わせが全く無い、ぶっつけ本番で(主に事業会社と思われる)来場者からの
質問を答えるという形式でした。しかし、基調講演された堀江貞之さん(野村総合
研究所、上席研究員)
もパネルにご一緒され、ストレートな辛口の程よい刺激の
おかげで、ライブ感がある話の展開になって楽しませていただきました。

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「目的ある対話」というキーワードをかかげている日本版スチュワードシップ・コード
ですが、そもそもコモンズ投信を創業した「理由が対話」です。

それも、我々の主な投資家層は一般個人、つまり、長期投資家、消費者、社員、
取引先であるという企業の価値創造にとって極めて重要なステークホールダー
です。特にコモンズ30ファンドが投資する企業には、我々を通じて、この大切な
ステークホールダーとの意味がある対話に取り組んでいただきたいです!

この対話を促進することが、コモンズ流のエンゲージメントです。

February 23, 2015

実は、安全安心だった最近の日本社会

最近、物騒なニュースが相次いでますね。親を子を殺したり、子が親を殺したり、
誰でも良いから殺したりと・・・・

でも、今日の夕食会で、とある長老に指摘していただきました。「最近って、殺人
事件が、昔と比べると減ってると知っとるだろ」と。

ひょっとしたら、そうかもしれないと思って、さっそくグッグてみたら、「年次統計」
というサイト
で、こんな図が見つかりました。

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めちゃ減ってるじゃないですか!

戦後の日本は、国民が自由を得たというイメージがあったのですが、実は
社会がかなり混乱していたという実態が、このデータから浮かび上がって
きますね。

ある意味で、最近は事件数が少ない平和ボケだから、事件があると、何日も
何日も、同じニュースが繰り返されて、我々は潜入されているのかもしれない
ですね。


February 22, 2015

細菌との共存共栄

今日のNHKスペシャルは面白かったです!

腸内フローラ
解明!驚異の細菌パワー

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人間の腸には一兆個ほどの細菌が生存していて、大便の1/3ぐらいが、
その細菌の死骸であるということにはびっくり。

人々それぞれに生存している細菌が異なるようで、肥満を抑制する細菌、
脳を活性化する細菌など様々です。最近の技術の進歩により、細菌と
人体の関係がこの数年間で色々とわかってきたようです。

それぞれの細菌は好むエサも異なるようです。たとえば、肥満を抑制する
細菌は植物繊維がお好みとか。。。そういえば、自分が素焼きのアーモンドを
ボリボリと食べる回数が多くなってから、コレステロールや中性脂肪の数値が
改善しているような感じがますが、これは、もしかして、アーモンドが好きな
善玉細菌のおかげかなぁ?

脳を活性化する細菌の好みは何なんだろう?

February 21, 2015

Leaving on a jet plane

今日、父親はアメリカへと「帰って」行った。

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最初に赴任したのが1968年で、その後は私が高校三年~大学一年のときの
一年半ぐらいしか日本で仕事・暮らしていない父。終戦のときは16歳の少年で、
いつか大人になったら、この大きなアメリカ人と対等に仕事をしたいという夢が
叶った幸せ者です。

急遽来日することになり、先週の金曜日から一週間という短い滞在でした。

近年は、年に一回ぐらいしか顔を合わせることができないので、とても
プレシャスな一週間でした。

腕力が自慢でしたが、さすが、85歳の老体になると重い荷物は「悪いけど、
持ってくれ」と頼んでくれるようになりました。全然、悪くないですけどね。

五人兄弟の長男ですが、「下から死んでいく」ということに複雑な気持ちを
抱えているようですが、息子として、元気な父の姿を見ることができて
うれしく思います。

空港の保安検査場へと姿を消す前のお別れの際に思いました。この人の
笑顔は最高だな、と。息子に生まれてきて、自分は幸せ者です。

February 20, 2015

「怒」を原動力とする「演出」

共働きのママ・パパ向けの情報サイトの日経デュアルで担当している連載
「チェンジメーカーの7つの感情」
で、保育大手のポピンズの創業者の中村
紀子
さんのお話をお伺いしました!

今回のキーワードは「怒」。色んな想いが込み上がっていらしゃったようで、
「初めて話す」内容も有り。。。! 

でも、どんなに嫌なことがあっても、辛いことがあっても、哀しいことがあっても
前向きな明るさという「演出」に徹底する。これが、中村さんのパワーの源で
あると感じました。

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February 18, 2015

Gooddo 下の「いいね」のボタンもクリック

ほぼ毎日「応援」のボタンをクリックしていたNPO法人Malaria No More Japanの
Gooddoのページ
。「応援」をクリックするとポイントが20点から1000点までランダムに
課金されて、そのポイント数によって寄付金額が決まるという仕組みでした。

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ただ、どのように、これだけでサイトが運営できるのかということが、本日、初めて
教わりました。実は、「応援」ボタンの下にある広告バーナーの「いいね」をクリック
すると追加のポイントが加算されるということを今まで知らず。そして、こちらの
ボタンをクリックすることによって広告主がサイト運営者に対価を支払うという
仕組みになっていたんですね。

そういう意味で、自分は今までGooddoの持ち出しでMalaria No More Japan
応援していたんですね。 本日のコモンズくつろぎBarに参加してくれたGooddo
創業者・代表取締役の下垣圭介さんに教えていただきました。

これから、下のボタンの「いいね」もクリックします!

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February 17, 2015

「ザ・2020ビジョン」の一年目

コモンズ投信が2013年の年末に設定した「ザ・2020ビジョン」の一年目の
運用報告書が完成しました。

企業の「変化」をキーワードにダイナミックに運用する当ファンドの一年目の
パフォーマンスは15%超。また、運用を一任しているファンドマネージャーの
糸島孝俊にお願いした目標も見事にクリア。これからの成果も楽しみです!

コモンズのブログに、報告書の作成を担当した福本美帆のコメントもご覧ください!

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February 16, 2015

資本論の比較

ピケティの21世紀資本論が世間の話題になっていますが、こちらの資本論の方が
面白いし、未来への期待、希望が持てると思ってます。学者の論文と実業家の想い
の違いかもしれませんが。

良識ある資本主義>21世紀の資本

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February 15, 2015

FRJ2015-ファンドレイジング・日本

FRJ2015ーファンドレイジング・日本「日本社会を、動かす」の二日のオープニングの
パネルディスカッションに参加しました。毎年、楽しみにしている大イベントですが、
今年も大勢の有志が「社会を動かしたい」という想いで集まって、とても良いエネルギー
が会場に循環してました。

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小宮山宏さん(三菱総合研究所理事長)、細川佳代子さん(スペシャルオリンピックス
日本
名誉会長)、早瀬昇さん(日本NPOセンター代表理事、岸本幸子さん(パブリック
リソース財団
専務理事)、そして、進行役の鵜尾雅隆さん(日本ファンドレイジング協会
代表理事)という素晴らしい有識者と共に登壇させていただいたおかげで、自分の脳の
中のシナプスが次々とつながり、色々な気づきがありました。

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例えば、ふと思いました。寄付のことを英語でDONATIONと言いますね。これは
我々一人ひとりの動き「DO」による「NATION」国づくり、なんじゃないかと。

大富豪の三人から三億円から寄付を集めることは重要なことだと思いますが、
三百万人から100円を集めることができれば、そのほうが「社会が動く」のでは
ないでしょうか。

また、大富豪が寄付する一万円でも、自身が障害を抱える低所得層が寄付する
一万円の場合、一万円の額面の「機能」は同じでも、その「意味」は全く違いますね。

自分がコモンズ投信を設立し、SEEDCap(社会起業家応援プログラム)を当初から
設計に組み入れているということは、「意味」ある長期資本を日本社会の中で
動かしたいと思ったからです。少数の大富豪がコモンズに共感していただくことは
大歓迎ですが(笑)、大勢の普通の生活の中で現役日本人が共感していただくことに、
本当の「意味」があると思ってます。

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February 13, 2015

カンディハウス

今回の講演のご縁で、主催者の北海道中小企業家同友会道北あさひかわ支部の
支部長である渡辺直行さんが代表取締役会長として従事されるカンディハウスという
家具メーカーに立ち寄りました。

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素敵なデザインの家具が並ぶショールームで、写真やカタログを帰宅した際に
妻に見せたら、目がキラキラ。 どうやら旭川経済圏の貢献させていただくように
なりそうです。

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実は、旭川の木工業は100年ぐらい前から遡っていて有名です(と、いうことを
渡辺会長に教えてもらいました。家に帰ったら、妻も当然のように知ってました。。)

会長と色々なお話をすることができましたが、家具とは機能&デザインの融合で
あることを感じました。機能だけでは、それほどの対価をつけることができません
から。まさに「価値」とは何かということを色々と考えさせられます。

また、ショールームと同じ建物の中に工場が設置されています。はじめて家具の
工程を視察しましたが、無機質な木材がデザイン性がある家具へと「命」がか
吹込まれることは、なかなか面白かったです。

そして、何より印象に残ったのは、作業中の工員さんたちが必ず手を止めて、
「こんちわ」と挨拶してくれたことでした。これは、良い会社だな。

そう感じると、ハイエンドの値札がそれほど高く感じることない。それも「価値」ですね。

February 12, 2015

A Day in 旭川

旭川に来ています。冬の交通の影響のリスク回避として、主催者から
前泊の依頼で昨夜、現地に入りました。先週は-21度と言われていた
ので、極寒や大雪を覚悟したいのですが、全く問題なく、逆に、もともと
北海道の中では、比較的に雪が少ない地域であり、今年の雪は例年と
比べて少ないようです。気温も上がり、零度近辺。ノープロブレム。

ということで、講演の前は主催社である北海道中小企業家同友会道北
あさひかわ支部の幹部の方々の付き添いで現地をご案内いただきました。

おかげさまで、いつか訪れてみたいと思った旭川動物園でペンギンの散歩を
見ることができました。

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可愛いことは確かですが、人間の行列の方が長い・・・
見せ方によって、こんなに「価値」が変わるんですね。

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旭川動物園は、まさに普通の動物園にいるような普通な動物を
「見える化」の工夫によって価値創造しています。

透明なチューブの中をすいすいと泳ぐアザラシ。

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これは、オオカミ。 Hare's View,つまり、野うさぎの視点で、オオカミが
どのように見えるようにしてます。他に、アザラシの視点で見る白クマも。

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また、上富良野まで車でご案内いただきましたが、途中の車窓からの
冬景色が本当に美しい!

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上富良野市には日本画家の後藤純男美術館があります。日本画の
特徴は絵具は、貝類や石などの自然色で描かれているということを
初めて学びました。 迫力満点の展示に目を奪われました。

そして、美術館の二階にあるカフェでちょっと休憩。ここから見える
大地の美しさ・・・ これにも目が奪われます。

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夜は、北海道中小企業家同友会道北あさひかわ支部の主催の
講演会でお話させていただきました。大勢の方々に耳を傾けて
いただき感謝です!

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講演の後は、懇親会→二次会→反省会と続きました。。。!

お開きになってホテルに戻って、今日の一日の余韻を楽しみました。

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February 11, 2015

価値創造に投資する長期投資

「落胆するな。現在やることで、将来に後悔しそうなことはやるな。
 きちんと良い仕事をやりつづけていれば、いずれ不況は終わり、
 株価は回復すると我々は信じている。」

米国ミューチュアルファンドのT.Rowe Priceが、投資先である米最大手の
自然食品スーパーのホールフーズ・マーケットと交わした会話です。
               
同社は、1992年に$2.17にIPOしてから2005年まで、株価は$79まで
上昇。ところが、2008年のリーマンショックから生じた不況で風向きが
変わります。それまで順調に伸びていた既存店売上高が初めて減少
するようになると、株価は3年間で$8まで大暴落。

やっていることは変わっていないのに、株式市場は同社に背を向けた
のです。

そんなとき、このような声をかけてくれたのは、長期投資ファンドを
運用するT.Rowe Priceです。

T.Rowe Priceは、ホール・フーズ・マーケットに投資した理由は、我々が
長期的に事業を拡大することに期待していたからだ。ホール・フーズ・
マーケットの創業者のジョン・マッキ―は指摘します。   

その後、株価は$95まで回復したようです。

                         【出所  Conscious Capitalism】 

すばらしいです。

これこそ、長期的な視野に確信を持てる投資家と持続的な価値創造に
努める優良企業の理想的な関係です。

株価ではなく、価値に投資するコモンズ30ファンドがまさに目指している
「対話」の長期投資スタイルです。

このような長期的なWin-Winの関係を築いているため、ホール・フーズは
定期的にT.Rowe Priceとの対話に取り組んで、事業展開や戦略に
ついて情報を提供しているようです。

投資家への情報公開は「平等に」という日本企業が少なくありません。
でも、これは、「逃げ」ですね。

長期的な価値創造にコミットしている投資家と短期的な株価しか見て
いない投資家(投機家)に対して、同じような姿勢で対話を取り組む
必要はないと思います。

February 09, 2015

1月28日のコモンズ女性活躍セミナー@GoodWay

先月の1月28日にコモンズ30ファンドの投資先であるセブン&アイHLDGS.
ダイバーシティ推進プロジェクトリーダー、セブンイレブン・ジャパン取締役執行役員
秘書室長の藤本圭子さんをお招きしたコモンズ「女性の活躍」セミナー、金融&
ITの情報ポータルサイトのGoodWayでご紹介いただきました!

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私たちに長期投資を託してくださる皆さまへ、私たちが投資する企業との対話に
色々な側面で場を設けるのがコモンズの設立理念であり、特長であると自負して
います。それが、基本的に東京を中心に開催されて、なかなか地方各地へお届け
できないということが課題でありますが、今回の記事のように、その会場の雰囲気の
臨場感を「見える化」していただいたことは大変ありがたいと思います。

GoodWayの藤野社長、当日のご担当の村上さん、どうもありがとうございました!

February 08, 2015

落し物を拾いに行く


「便利さ」から「人間らしさ」を取り戻す。
これが、21世紀が最も必要とされるイノベーションかもしれない。。。

こんなことを、最近、考えさせられる材料が寄り集まってくるのですが、
まだ、漠然としか方向性が見えていません。

最近、世間が騒いでいるピケティの「21世紀の資本」。

一方、自分が現在読んでいる「Conscious Capitalism」。
(和訳:「世界でいちばん大切にしたい会社」)

そして、現在、コモンズの内部で小グループで話し合い初めている
30年後の姿。。。

そのディスカッションで浮かび上がってくる共通のテーマが
「便利さ」と「人間らしさ」の対極です。。 

もしかすると、対極ではないのかもしれない。

そうであれば、それこそ、すばらしいイノベーションですね。

いずれにしても、うまごえさんの名言が心に残りました。
「何か落し物を、拾いに行きたいと思ってるのかもしれない」

見つかると良いなぁ。

February 07, 2015

広島の旧知と新しいご縁に感謝!

金曜日の夕暮れに広島に入り、「渋沢栄一 愛と勇気と資本主義」の出版セミナーを
開催しました。草食投資隊セミナーでいつもご一緒させていただいてる現地の有志が
お手伝いいただいたおかげで、スムーズに運営できました。一人では、ムリでした!
皆さんの心が温まる応援に感謝、感謝!

ということで、もちろん、懇親会も盛り上がりました。次の日の午前中は講演が入って
いたので、控えようと思っていた日本酒に、つい手が伸びてしまいました。だって、
雨後の月って美味しいから!

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それで、、、朝は、やはり、ちょっと飲み過ぎたなぁという感じで目覚めましたが
これも、広島モラロジー経済同友会の皆さまの温かいアテンドで、すぐにお酒が
抜けて、無事に登壇することができました。

色々と新しいご縁もいただき、おかげさまで楽しい時間を過ごすことができました!
感謝、感謝です! 

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3月7日には、東証+YOUの講演で再び広島に訪れる予定になっています。
皆さんとの再会を楽しみにしてます!

February 04, 2015

ビジュアル系な議事録

某国内系のコンサル会社の2030年を考える意見交換会にお招きいただきました。
医療、教育、そして私という異業種の外部三名と内部の小グループの対話で、
色々と示唆に富む内容に恵まれました。

それで、刺激的だったのが、「議事録」です。 イラストレーターが話されている
内容をライブでビジュアル的に落としてくれる。 これは、文章とは異なる回路で
印象に残りますね!

耳で聞いた内容を、ここまでビジュアルに描いて「見える化」できるとは、、、
ホントに素晴らしいです!

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自分が話をした内容・・・  キリッとした表情は現物と比べるとかなり違和感が
あるかもしれませんが・・・ なんか、良い感じ。 幸せな気分になります。

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February 03, 2015

ピケティの資本論で、我々は幸せになれるんでしょうか

私はピケティさんの「21世紀の資本」を読んでなく、経済学者でもないので、的外れな
ことかもしれませんが、課税強化という政府介入で富の再分配することは、人々の
幸せにつながるんでしょうか。

私の理解だと、ピケティさんの分析によると、資本収益率(r)が経済成長率(g)を
上回る状態は富は「資本家」へ蓄積させる。これを、特に日本社会が好む文脈に
落とすと、資本主義は「格差社会」を生むということ。

でも、そもそも、ここでいう「資本収益率」と「経済成長率」とは何か。

資本収益率は利潤、配当金、利息、貸出料など「資本」から生じる収入。そして、
経済成長率は(GDPと思っていましたが)、どうやら給与所得の成長のようです。

そもそも、どうやって、このようなデータを200年分も正確に集計できたのか
わかりませんが、それは本に書いてあるのかもしれないので、さておき。

確かに給与所得の成長があれば、うれしいです。うれしければ、当然ながら、
幸福感を感じます。

しかしながら、別に、配当金や金利、または利潤(投資によるキャピタルゲイン)
という所得であっても、同様に幸福感を感じると思います。

もし、一般市民が給与所得だけに限られていて、資本から生じる所得を手に
入れるのは一部の資本家層だけであれば、それはまさに不満を呼ぶ格差です。

でも、200年前は、それが社会的な現実だったかもしれませんが、21世紀では、
一般市民も投資できます。つまり、サラリーマンのような「労働者階級」も「プチ
資本家」になれるんです。 de petit capitalist ですね。

また、投資から生じる資本収益率が、給与所得という経済成長率より高いことは
当たり前の話であり、好ましい状態であるともいえます。

だって、給与所得が毎年成長するという年功上列的な状態の方が高ければ、
人々はただ、ことなかれように仕事するだけ。

これは、ある意味で、自然界から借りている自分の人生の時間を、お金を得る
ために仕事をしていることと同じかもしれません。嫌な仕事でも、辛い仕事でも、
やりがいがない仕事でも、給与所得率が高いのでれば、その職に残ることが
経済的合理性になってしまいます。

一方、資本収益率を高めることを求める投資は、未来に向けて、あのように
なってほしい、このようになってほしいという志向があります。このような志向が
なければ、新しいものは生まれない、イノベーションはない。

あのようになってほしいと思って、それが、なったら、それは幸せですよね。

、「格差」が悪いのではなく、「格差の固定化」が悪い状態だと思います。
これは、ピケティさんも言っていることだと理解しています。

人類の史上、様々な争いが耐えない根底には、格差の固定化という状態の
絶望のもがきだと思います。

格差を広めたり、縮めたりするのが「イノベーションです。

つまり、イノベーションがない社会は格差の広がり、縮まりがない状態は
呼吸が停止している身体と同じです。 そして、呼吸しない身体は、いずれ・・・

資本主義は、人類のイノベーションです。

個々が自分の夢を成し遂げるには、「仲間」という資本は絶対必要です。
一人じゃ、何もできないからですね。また、「信用」という資本がなければ、
仲間たちは集まってこない。

これは、事業の運営のために必要な「お金」という仲間たちにも同じことが
言えます。

だから、一般的に言われている(これは、ピケティさんご本人の意図ではない
のかもしれませんが)、「一部の資本家が楽をして、多くの労働者階級が苦労
する」ことが資本主義という解釈が、どうしても腑に落ちません。

多くの夢を実現させるために、政府に増税させて、富を再分配する・・・?
そんなことで、幸せな社会になるんでしょうか。

資本主義とは、そもそも、私たちの未来をつくるものだと思います。
その資本主義の使い方、表現の仕方が問われているんでしょう。
それは、資本主義が悪いのではない。

ピケティさんは、富が公平に分配されないことによって、社会や経済が不安定
となるということをご指摘されているようです。でも、これは21世紀の資本の
問題定義に限られてことではなく、20世紀初期に出版されている「論語と
算盤」
でも同じことが指摘されてます。

その経営者一人がいかに大富豪になっても、そのために社会の多数が
 貧困に陥るようなことでは、その幸福は継続されない

                        【算盤と権利 - 合理的の経営】

この格差を是正するために、累進課税の富裕税を世界的に導入することを
ピケティさんは提案してます。

栄一が提唱したのは、智情意をもって、常識な人になって、民間力を高めること。

二人とも直接会ったことがない人物ですが、同じ社会的課題について、異なる
解決策を提唱したと思います。

February 01, 2015

インターネットで「村」の社会になった

2001年に私の処女作を編集してくださった柳瀬博一さん(現日経ビジネス
チーフ企画プロデューサー)。小倉昌男矢沢永吉養老猛司という著名人
などの著書を担当された名編集者です。その柳瀬さんご自身が「初めて
書いた」本を読みました。

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インターネットが普及したら、
ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ

紙とウェブの両分野で多くの媒体を立ち上げて
いらっしゃる小林弘人さんとの対談式で
スラスラと読めました。

インターネットの普及によって、世の中はフラット化
され、世界がつながるグロバール化が進むはず
なのに、実は、たくさんの「村」(コミュニティ)が
できてしまったという指摘から始まります。

お二人のダベリは、様々な分野へと飛び回って
面白く読ませてもらいましたが、特に印象に残ったところをメモったところを
紹介しますと・・・


・「コンテンツ」の作り手であることが大事。
 「コンテンツ」があれば、プラットフォームは、乗り換えることができる。

端的にいえば、プラットフォームは「会社」。コンテンツは働き手である自分の
付加価値ですね。


・自分たちがつくっているモノやサービスが他人から愛されるためには、
 まず、作り手 自身がそのモノやサービスを愛していることが重要。

自分はコモンズ投信がつくっているファンドを「愛」しています。
自分が仲間たちと育てている大切な存在だからです。だから、他の
方々にお勧めすることに全くためらいがないです。

残念ながら、このような想いで仕事できる人々は金融業界に少ない
と思います。(売れるから愛してる、という人は多いですが)


・企業の「原点」で共通するのは「愛だろう、 愛」。 

まさに!


・チームがうまくいってるかどうかは、一番シンプルにいえば成果である。
 が、個々のメンバーに必要されるのは、こだわる熱さ、対象に対する
 盲目的な愛。

まさに!


・日本の会社にはデザイン能力がないのではなく、デザイン経営がない。

そうですね。日本人の感性を活かせなくて、もったいないです。


・リスクを減らすことは、新しいことをやらないではない

まさに!特に、逆に財政大赤字でデフレからインフレ時代へと舵を切っている
昨今では、一般国民が普通の生活の中で動かないことは、逆にリスクを
増やしてます。


で、読み終わった後、一体、何の本だったんだろうという問いが、最後のあとがきで
判明しました。

「編集力」のススメです。

インターネット普及などで、情報、気づきや想いが自由にアクセスされる世の中に
おいて、それらを使う、捨てるという編集力が必要となっている。我々がそれぞれの
仕事や生活を通じて表現する「ストーリー」づくりのためです。

「原始人」が原点の象徴と考えると、我々が「生きる」意味とは、それぞれのストーリー
をつくるため。お二人のそんなご指摘ではないでしょうか。

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