共鳴! 「世代を超える投資」
この記事、良いなぁ・・・
本日の日経ヴェリタスで掲載された岩崎日出俊さんのMoney Never Sleeps
「投資家と会社 世代を越え伴走」
特に、ここに共鳴しました。
「 アメリカにはワインバーグ家のように
世代を超えて株主であり続ける投資家が
多い。彼らは投資先の四半期の業績によ
って株を売ったり買ったりしない。30年、
40年と長期にわたって会社の株を持ち続
け、経営陣を支援する。経営者も長期的
視点にたって経営し「世代を超えた投資
家たち」の期待に応えようとする。ベー
スはお互いの信頼関係だ。 」
我が意を得たり。コモンズ投信を設立したときに提唱した
長期投資とは「30年投資」。30年は一世代と考え、自分の子供・
孫の未来、という「世代を超える投資」を日本社会に提供
したかったんです。
そのため、必要な要素は「対話」であると思って、これが、コモンズの
もうひとつの設立理念です。つまり、「モノ申す株主」ではなく、相互的
にダイアログして互いに、それぞれの立場から企業の価値創造の
当事者になるエンゲージメント。これを、目指しています。
岩崎さんがおっしゃる、お互いの信頼関係であるベースをつくるのが
「対話」だと思っています。
世代を超える投資と対話。これは、投資の本来の王道ですね。
ところで、面白いなと思ったことがもうひとつ。
ウォーレン・バフェットさんの長期投資を象徴する代表格である
コカ・コーラ。その同社の社外取締役のひとりがバフェットさんの
息子のハワードさんなんですね。
現在の日本のガバナンス・スチュワードシップコードへの一般的な
考え方では、ハワードさんは「独立性」がないというラッテルが
貼られて選任の反対票を入れることが当たり前となっています。
その「当たり前」とは何か。企業も運用会社も、これからの当たり前の
コーポレート・ガバナンスとは何かということをしっかり自分自身で
考えて、実践する時代のスタートラインに立ったということで、これから
の「進化」が期待されます。
ちなみに、コモンズ投信のスチューワードシップ・コードと議決権行使の
ガイドラインは公表していますので、ご参考まで一読ください。特に
後者は、今年を皮切りに、これから毎年改善しなければならない重要
事項です。