瀬戸内海の夕日
明日の講演会の主催者である常石グループが運営するBella Vistaに
前泊させていただきました。
おかげさまで、こんなに素晴らしい夕日で、ゆったりと過ごせる時間は
何年ぶりか・・・瀬戸内海と大きな空の絶景つくづく心身から邪念が
洗い落された感じがしました。
月見も、しっとり。 今日はぐっすり眠れそうです。
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明日の講演会の主催者である常石グループが運営するBella Vistaに
前泊させていただきました。
おかげさまで、こんなに素晴らしい夕日で、ゆったりと過ごせる時間は
何年ぶりか・・・瀬戸内海と大きな空の絶景つくづく心身から邪念が
洗い落された感じがしました。
月見も、しっとり。 今日はぐっすり眠れそうです。
コモンズ投信に長期投資を託して
くださっている「お仲間」で、また、
「論語と算盤」経営塾の塾生である
SさんからSF小説をいただきました。
どうもありがとうございます!
大正七年(1918年)に描いた「大正三十七年」
(実際は昭和23年、1948年)の日本が小説の
舞台です。著者は製薬会社の経営者でした。
その空想時代には自動車渋滞や
事故がありません。なぜなら皆が
飛行機で移動するからです。
.
電線が一本もなく、煉瓦の建物も保全し、市街の美観を維持している。
貧富の差がないので、戦争や争いもありません。
不老回春薬で(お年寄りでも)老人がいない。
「富の平均」「健康の平均」「思想の平均」がノーマルになっている
大正三十七年は全て薬のおかげ。その薬を開発したのは日本であり、
世界へ輸出してるので国の財政も黒字しています。
でも、この世の中で一番権力があるのは国立大病院という官。
測頭機で少しでも脳に異常があるとわかったら巡視官が薬を指定する。。。
「平均」が常である世の中はユートピアに見えますが、実はそれは
官の統制社会。考えさせられますね。
私たちの30年後の「平成五十七年」は、どんな世の中になっているんでしょう。
今朝、インドネシアの英語版の新聞をめくっていたときに目が留まった記事です。
フランス系通信会社の日本人記者が書いた記事のようですが、これを読んだ
(親日派が比較的に多い)インドネシア人、あるいはインドネシアに滞在中・
旅行中の外国人はどのような感想を持ったんでしょう。
今回の安保関連法案では、それぞれが、それぞれの考えや主張があったこと
思います。で、民主主義社会において、それが正常な状態だと思います。
でも、「報道」であれば記者自身の主張は控えるべきじゃないでしょうか。
「社説」や自分のコラムという位置付けではないと思うので。ま、少なくとも
bylineで筆者名を記すという意味では、まともと言えるかもしれませんが。
しかし、英語で「Nationalist」とレッテルを貼るのは、かなり主張が傾いてます。
「rammed」もかなり強い言葉です。「make room to fight abroad」も、かなり
決めつけていますね。ちょっとびっくりしました。
バランスある報道は国内だけではなく、(英語などで)海外向けにも、これから
ますます重要になりますね。
今回の出張は、渋沢栄一記念財団の「合本主義」プログラムの研究者の会合に
参加するためでした。渋沢栄一が提唱した「合本主義」は、かつての日本の
ような経済途上国に適している思想かもしれないという学説があり、今回は
インドネシアやタイの研究者とCSRや倫理的資本主義という側面からも議論
を交わしました。
初日は公開講演会もあり、そこで「Power of "AND" ー Humanity in Capitalism
for the 21st Century」という題名をつけて、いつも国内で色々なところで話をして
いる内容を披露しました。日本語では、ほぼ自動パイロット的に話せる内容ですが、
英語だと時々適切な単語が出てこない場面もありましたが。。。 (^^;
パネルで横に座っている茶色のバティックを着ている男性はAPINDO(インドネシア
の経団連みたいな団体)会長のHaryiyadi Sukamdaniさん。ホテルやモールを運営
している経営者で、インドネシアでは名門家のビッグネームのようです。 ただ、
とても気さくで色々と意見交換をすることができました。
今回のプログラムで感じたこと。資本主義や経営に社会的意義を求めるのは物資的な
な成長が限られている先進国が要求するものかなと思っていました。しかし、それは
必ずしも、どうではないようです。
経済途上国でも特に若い次世代が社会的意義に敏感であることがわかって新鮮でした。
彼らたちの世界観はネットでグローバル社会とつながっていることが常識である21世紀
のリアリティであると実感しました。
インドネシアの特産品といえば、染め布地のバティックです。ロウで模様を
書き込んでから染めて、その後、熱湯で溶かす工程のようです。
バティックというと琉球のかりゆしの様にシャツなど衣類というイメージでしたが、
実は、立派なアートになっているということがわかりました。
特に、光りを後から当てると作品が活きてきて素晴らしかったです。
値段は、そんなに高くなかったし、「更に割り引くよ、モノポリー
のお金以外であれば何でも歓迎」という笑顔のセールスピッチを
するおじさん。数品の値段など聞いてしまったので期待が高まった
のか、じゃありがとう、と手を振ったら急にムッとした顔になっちゃいました。
(^^; ごめんね。
インドネシアの古都であるジョクジャカルタに初めて訪れました。研究会に
参加する出張だったので、あまり観光ができなくて残念でしたが、ちょっと
空いた時間を利用して、街に出かけました。馬車で。(笑)
ゆっくりと街並みを楽しむことができたのは良かったですが、3時間ぐらいの
外出で、恐らく3年分の排気ガスを吸ったかもしれません。(^^;
しかし、見かけるのはほとんど日本の自動車・バイクでした。冗談話かも
しれないですが、日本(少なくとも東京)より日本車の比率が高いようです。
18世紀に建てられた王宮は質素な感じがしましたが、建築にイスラム教、
ヒンズー経と仏教の影響が融合されていることが興味深かったです。
イスラム教の信者が世界一多いインドネシアですが、ジャバ系のイスラム
経は、リベラルのようです。(しかし、初日の夜明け前の4時に大きな声で
コーランのお経がホテルの外から聞こえてきたのはびっくりして目が覚め
ましたが。)
王宮と比べて、水の宮殿は豪華な感じがしました。
ここでは、かつてスルタンが美女たちを集めてきて、彼女たちが風呂を
浴びているところを見て楽しんでいたようです。想像が膨らみます。
そんな楽しみ方があったんだと関心しつつ、そういう楽しみは続かない
んだな、と自分に言い聞かせました。
本日販売の日経ヴェリタスで『愛と資本主義』のコラムで
「世の中の成長を「寄」せて身に「付」ける」というタイトルで
投資と寄付の関係について持論を述べました。
投資は「投」げる「資」金ではなく、Invest。 「In」は入れること。
「Vest」はチョッキです。つまり、投資とは値を追うことではなく、
世の中の成長(未来)を取り込むチケットを自分が身に付けて
いるチョッキのポケットに入れること。
一方、寄付は「寄」せて身に「付ける」こと。 そういう意味で、
寄付という出資は慈善活動、社会貢献という思想の次元に
留まる必要がなく、「今日よりもよい明日」という未来を、寄せて
身に付ける長期投資だと思います。
投資は、自分に直接に還元される必要ないですから。
今日のコモンズ女性の活躍セミナーではコモンズ30ファンドの投資先である
ダイキン工業をお招きいたしました。女子大生から中年男性まで、コーポレート
コミュニケーション室、経営IRグループ担当課長(兼)広報グループ担当課長、
女性活躍推進プロジェクトメンバーの山田香織さんのお話に熱心に耳を傾け、
コモンズの恒例である対話タイムでお互いの理解を高めました。
2011年にトップマネジメントから任命を受けた女性活躍推進プロジェクトの試行
錯誤の試みが色々と動き始めているという感触を山田さんのお話をお伺い
しながら感じました。
お取り組みのひとつの特長である「女性フィーダーポジション」は女性を登用する
管理職ポストを部門別に定める制度ですが、例えば、企画部長や営業部長など
現時点ではハードルが高いものを想定にしています。
また、「スポンサー制度」も導入し、女性の役員・幹部候補を育成するため、直属の
上司にあたる役員幹部が支援者として、マンツーマンでキャリアアップの支援に
コミットします。
対話タイムでは、形だけでは本当に能力がある人材が登用できるかという的を
得た質問もありました。確かに、そのような留意点があります。しかし、意欲が
ありながら、その意欲を職場で発揮できない女性は、全てではないかもしれ
ませんが、確実に存在しています。その会社にとって「見えない価値」を活用
する促進は、もちろんコモンズにとっては大歓迎です。
この夏、日本全国の大勢の方々がお世話になったダイキンは、これから、ますます
海外へと展開して行くので、女性を含む、ダイバーシティマネジメントは、会社の
大事な取り組みです。「良い空気」を世の中に提供できる良い会社だなぁ。
本日の読売新聞の一面トップ「消費税10%時 食料品増税分を給付」。この財務省案は
ダメでしょう。「食料品」の消費税だけを軽減する色んな思惑や勢力のあ調整や制度の
実践が複雑になるという理由で容易な制度設計を考えたと思いますが、同紙もバラマキ
に陥る懸念を示しています。
また、もっとびっくりしたのは、これ。
「マイカイードを活用し、飲食料品の購入履歴を蓄積し、事後的に給付を描く」
マイカードから偉る情報をこんなことに使うことまで考えているなんて信じ難いです。
ジョージ・オーウェル作の『1984』のビック・ブラザー、つまり、当局が市民の全ての
行動を監視する世の中が、まるで2016年に始まる予兆を感じます。政府のマイ
カイード活用について国民ガバナンスを効かせる仕組が急務ですね。
名古屋で中部経済同友会に招かれて、2年前に東京の経済同友会の30年後の
日本を考えるPTの副委員長として作成に関与した提言書「ミトコンドリアとカレー
うどん」と共に持論を交えてご披露させて頂く機会を頂きました。
本提言書は、経済同友会の「若手」経営者が未来の予測ではないものの、時代の
変化に応じて「進化」の源をベースに創造性を放つ日本社会になってほしいという
未来像を描いたものです。同友会のサイトからダウンロードできますので、ぜひ、
一読ください。
その後、「日本一の個人投資家」の竹田和平さんとお久しぶりにじっくりとお話する機会を
頂きました。いつも通り、笑顔で迎えていただき、和平さんの世界観に啓発され、こちらの
話もどんどん大きくなって、とても楽しい時間を過ごすことができました。
船井本社の船井勝仁さんの企画の鼎談であり、「ザ・フナイ」という雑誌にまとめられ、
11月に店頭に並ぶようです。これも、ぜひ一読ください!
名古屋における旧知のご縁に感謝です!