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June 30, 2016

第七回SEEDCapの選考が始まりました

今年も「今日よりもよい明日」を共につくってくれる社会起業家を応援する
コモンズSEEDCapの選考が始まりました! 

20160630_seedcap

例年通り、コモンズから最終候補者の三名を選出して、コモンズ30ファンド
「お仲間」・・・業界用語では「受益者」と言いますが、共に未来を育むステーク
ホルダーの同志なので、あえて、このように表現しています・・・に一名の推薦を
お願いしてます。

外部委員を含めた選考委員会で、お返しいたした推薦をご参考にさせていただき、
討議して、最終応援者を確定します。 さ~て、今年はどなたを応援できるように
なるのでしょうか。 結果は一ヵ月後ぐらいに発表できると思います。 お楽しみに。

【コモンズSEEDCapとは?】
コモンズ30ファンドの公募投信の年間の運用にあたり頂戴する信託報酬の約1%を
社会起業家の応援のため寄付いたします。(コモンズ投信の売上分から拠出される
ものであり、受益者の保有残高から拠出されるものではありません)

June 29, 2016

学資保険・・? STOP!

本日の日経新聞の一面記事です。
学資保険の販売縮小、低金利で運用難 アフラックなど

20160629_nikkei

お子さんが生まれたとき、多くの親御さんが子供の未来のためを思って入る学資保険。
しかし、加入者にとっても、保険会社にとっても魅力的な商品で無くなってます。
学資保険・・・STOP!です。

ジュニアNISAなどを通じて子供名義で株式投信ならば活きた想い(投資)になります。
もっと解約の柔軟性がほしければ(中高への進学、結構お金がかかりますから)
課税口座で積み立てれば良いです。

自分自身、何気無く初めたのですが、本当にやっていて良かったなーと思いました。

このように思ってくれるご家庭が日本全国にいらっしゃると思ってコモンズ投信
つくっちゃいました。月々3000円から始められます!(平均は1万円ぐらいです。)

1年に生まれる赤ちゃんが約100万人ですから、せめて年間10~20万人ぐらいの
未来のための積み立て投資を初めてほしいですね!

June 28, 2016

良識ある民間が資本主義を取り返すべき

昨日、アップされた日経電子版の私のコラムです。

金融緩和より大切な経済格差の是正

20160628_nikkei

成長は大切です。 でも、成長とは単に測りやすい数値目標をかかげて判断する
ことでななく、その成長がInclusive(包括的)であることが大切です。格差を否定
してはならないと思います。ただ、その格差を埋める意識と行動が、持続可能jな
成長には不可欠であると思います。

ある意味で、良識ある民間が資本主義を取り戻さなければならない。
微力ながら、その活動に努め続けます。

昨日の紙面には、このような記事も掲載されていましたね。企業が提供する
真正なBenefitとは何か。。このような考えは世の中のムーブメントであることは確か、
だと思います。

社会派「B企業」の逆襲 渋沢栄一に学ぶ新興国

20160628_b


June 24, 2016

しびれました

今日、日本の株式市場の取引の前場が終わった昼時間の最中に
英国のEU離脱のニュースが流れ始めてマーケットが大混乱している
最中、私はこの偉人と再会して雑談していました。

20160624_kailash1

2014年のノーベル平和賞受賞者のカイラシュ・サティヤルティさんです。
5月に来日された際に開催した歓迎レセプションの発起人として初めて
お会いしました
が、今回は、ゆっくりとワン・オン・ワンの贅沢な対話の
機会を頂戴しました。

テーマは、もちろん「長期投資」。私たちの子供世代について。

カイラシュさんのライフワークは世界の子供たちを児童労働(奴隷)から
守ることです。現在、ヨーロッパの金融市場は大変なことになっていますが、
難民も大変な社会的問題です。びっくりした数字をカイラシュさんから
教えていただきました。

欧州へ避難した難民で、およそ1万人の子供たちが行方不明になっていると。
この1年間だけで、ですよ。 難民キャンプなどの混乱から親と離れ離れに
なり、強制労働、売春、テロリストの洗脳、などが原因のようです。

このような重い社会問題の解決に長年、身体を張っているカイラシュさんの
素晴らしいところは、VISIONARYであり、且つそれを実現させているところです。

カイラシュさんが年末からローンチするプロジェクトを共有してくれました。

'100 million for 100 million campaign'
世界では、およそ1億人の子供たちが児童労働などで自由を奪われている一方、
世界には、1億人ぐらいの子供や若者たちが平穏な暮らしをしている中、社会的
意義に関心を持って行動してくれるだろう。彼らたちをオンライン・オフラインで
つなげる壮大な構想ですが、最近では米著名IT創業者たちと面談したら大変
関心を持ってくれたようです。

'The Laureates and Leaders Initiative for Children'
ノーベル賞の各部門の受賞者たちのような世界的知的層でも児童労働の実態に
ついて知らない場合が少なくないようで、彼等を世界的リーダーたちと共に
子供たちを児童労働の抑圧から守るムーブメントです。

思うに英国のそEU離脱の問題の根源は世界が共通している問題です。つまり、
マネー政策が生んだ成長は、国々、民族、世代、知的上流・労働中流の間で
格差を埋めることができなく、むしろ広げてしまった。その問題を更にマネー政策
の緩和で埋めることはできません。

マーケットの役目は新しい均衡を見つけること。いずれ、落ち着くべきところに
その均衡に落ち着き、経済や市場の「季節」は変わらず変化し続けます。
したがって、長期投資家としては動揺すべきではなく、こつこつと人事を尽して
天命を待つ心構えが大切だと思います。

一方、世界や世代の格差。これはほっておいても均衡に落ち着くとは思えません。
また、時間が経てば経つほど、世界のどこかで子供たちが自由と夢を奪われて
います。一人ひとりが自分ができる範囲で、このよう格差を埋めることに行動
しなければならない。そう思います。

「子供たちが、自分たちの遠い先祖ではなく、父母の世代が児童労働を世の中から
消し去ってくれたと言える機会が、自分たちにはあるんだ」という熱い言葉を残し
笑顔で去って行ったカイラシュさんにしびれました。

やはり、ビジョンによって、人々をインスパイアし動かす力には、熱い情熱、
前向きな楽観と温かい笑顔が必須であると感服しました! この人と
世界を変えてみたい、一緒だったら世界を変えられるかもという気持ちを
湧き立てるようなパワーの持ち主です。すごいです。

素晴らしい機会をつくってくれたACEの岩附さん! 感謝です!!

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June 19, 2016

「論語と算盤」経営塾OBOG会の合宿in青森

「論語と算盤」経営塾のOBOG会の初めての合宿を青森で開催しました。5月から30名程の
塾生により第8期が始まりましたが、第1~7期を合わせると150名ぐらいのOBOGとの
ご縁に恵まれていますが、今回は20名を超える同志が全国から青森の奥地へ
集まってくれました。

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青森と渋沢栄一の縁は明治21年に第一国立銀行八戸出張所を廃止するに当って、
担保であった三本木共立開墾会社の株式を自ら引受けて始まった三本木渋沢農場
です。

ここに、渋沢栄一と孫の敬三の書生として勤めた杉本行雄氏が派遣されたようですが、
地元では出ないと云われ続けていた温泉の湯本を掘り当てて、東北一の温泉観光ホテル
であった小牧温泉など事業を展開されて繁栄しました。

戦後は政府の共用所として利用されていた東京三田の旧渋沢邸の取り壊しが決定された
ため、杉本氏はお世話になった恩返しとして、1991年にこの場に移築しました。残念ながら
バブル期の借金のツケが1990年代末の日本の金融危機でメインバンクであったみずほ
銀行の不良債権として処理され、所有権はゴールドマンサックスの手に入り、「青森家」
としてホテルの運用は星野リゾートが請け負い
しています。

ただ、おかげさまで、洋館と和風の建築を合わせた歴史的な遺産が現在も残っています。ぎろ

合宿の勉強会のテーマは、このように「破壊」→「繁栄」→「破壊」→「繁栄」の周期性の
現状において、継続する幸福とは何か。永続する完全な富とは何かについて議論を
交わしました。

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夜の懇親会の後はホテルのショーで、塾生と共に飛び入りデビュー!
スコップ三味線の「演奏」にチャレンジしました♪

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二日目は、奥入瀬渓流へ。ここではマイナス・イオンの検出の視察をしました(笑)。
たっぷり、ありました!

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幸せな気分を仲間たちと過ごすことができました! でも、この現在の渓流の美しさは
まさに、破壊と繁栄と繰り返しです。古代には火山が爆発して、溶岩しかないところに
生命は宿りました。長い年月をかけて、崖は崩れ、木は倒れ、、、しかし、そこから、この
美しい自然の環境となっているのです。

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奥入瀬渓流の水源は十和田湖です。壮大な美しい湖です。

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でも、かつては賑わっていた時代もあったのでしょうが、今は閑古鳥が鳴いています。

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前回訪れた数年前には湖のほとりで営業していた多くのホテルが閉鎖。

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まさに、ここには、繁栄と破壊が、、、

モノ(所要)からコト(体験)への時代になっています。ここの多くの部分は、
自然に返して上げた方が良いかもしれません。

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June 12, 2016

ACEのチャレンジに応援

本日、6月12日は「児童労働反対世界デー」です。UNICEFによると、
世界で1億6,800万人、アフリカでは、子どもの4人にひとりが児童労働
により拘束されています。

コモンズ投信の売り上げに当たる信託報酬。コモンズ30ファンドの公募
投信からの信託報酬の約1%を社会起業家を応援するプログラムである
コモンズSEEDCapの第一号であるACE岩附由香さんは18年間、
このような子供たちに手を差し伸べています。

その岩附さんのチャレンジに、皆さんも是非応援してください!

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June 08, 2016

GHITによる研究開発のレバレッジ

昨日、GHIT(Global Health Innovative Technology Fund)の年次総会に出席しました。

今年で三年目を迎えるGHITは官・企業・市民というセクターの垣根を越えた
パートナーシップであり、世界初のグローバルヘルスの研究開発に特化した
基金です。

20160609_ghit

開発途上国で必要とされる医薬品やワクチン等の研究開発には市場原理が
働きません。このようにNeglectされた分野において日本企業、日本政府、そして
ゲイツ財団の共同出資によって新薬開発のための資金を創出したGHITは、
研究開発を推進する画期的なプラットフォームです。

このイノベーションは世界から注目されていて、総会には外国からの来日された
方々が多かったです。レセプションで立ち話していた女性に「あ、UNICEFで
働いていらっしゃたのですか」とお伺いしたら、「ええ、私は長官でした」という
お答えにドキッ!(笑)

5社の日本の製薬会社の共同出資によりGHITが設立されましたが、3年を経て
(金銭的ではない)In-Kindのスポンサー含むパートナーが着々と増えていて
心強かったです。

コモンズ30ファンドの投資先であるエーザイは、設立パートナーとして旗を
振りました。直近ではシスメックスもパートナーとして参入しています。

市場原理が働かない分野に投資先企業が出資することは株主として、
どのように評価すべきでしょうか。

ショートタームな視点では直接利益につながるパスが見えないので
否定的かもしれません。

しかし、長期投資家としては高く評価しています。

① 企業は株主に配当などを通じて利益を還元することは当然ですが、その
価値創造を可能にしている社会にも配当をお返しすることは大事です。それも
税を通じた政府による富の再分配だけではなく、自身の想いも直接表現できる
お返しも大切だと思います。

② 世界的課題を解決して世の中の全ての人々が持続的に成長できることは、
企業の持続的な価値創造に不可欠です。そのような側面から考えれば、
GHITへの出資は長期投資です。

③ 市場原理が働かない,治療法が見つかっていないUnmet Medical Needsに
取り組むことの直接的な利益は生まないでしょう。しかし、その研究開発によって
他の(市場原理が働く)分野でのヒントが偶発的に生まれるかもしれない。その
偶発性の向上を自社だけではなく、政府・ゲイツ財団からの出資によるレバレッジ
が活かせる。GHITというプラットフォームを使わないことが選択肢になることさえ
不思議ではないでしょうか。

June 02, 2016

【頭の体操】 もし日銀が政府負債を全て買い取ったら?

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こんな記事が、Bloomberg Newsで流れていました。
Japan’s Debt Burden Is Quietly Falling the Most in the World

え? 日本の債務負担が世界で最も減っている? それも静~かに?

そりゃ、そうですよね。政府系機関の日本銀行が、政府の負債を買い取っているので、民間が保有する政府政務はどんどん減っていく。 けれども、これでリスク(不確実性)が減る訳ではなく、むしろQuietlyに増えてゆく展開になっています。

記事の最後のパラグラフで「債券王」のBグロス氏のコメントについて、同じような頭の体操したことあります。仮に、日銀が全ての日本政府債務を引き受けて、民間の国債保有がゼロになった状態で、どうなるか。。。

日本政府が、そんな債務を無しにしましょうと日銀に伝え、日銀が親から言われたままにすれば、1000兆円以上の債務が世の中から失せます。民間はその国債を持っていないから負担がかかることない。。。 Sounds good?

Maybe。。。 でも、資産に大きな穴が空いた日本銀行はどうなるのでしょう。

H28年3月末の日銀の貸借対照表における貸し方である資産は405兆円、その内「国債」が349兆円です。一方、借り方の内、日銀の純資産は3兆円で、負債は402兆円です。つまり、日銀は超レバレッジがかかっている金融機関なのです。その負債のうち、95兆円が日銀券(経済社会に流通しているお札)で275兆円が当座預金です。

では、資産の大半がゼロになった場合、貸借対照表がバランスするために何が起こるのか。

純資産(政府による日銀の増資など)が無い限り275兆円の当座預金は凍結され、日銀券の価値がゼロになる。。。

ということは、今度は、国債保有がゼロで安心だと思っていた金融機関の資産(日銀に預けている当座預金)に大きな穴が空きます。そして、我々の財布に入っているお札が紙クズになる。。。 現金の担保は政府の信用ですから、その信用がなくなるということは、現金の価値がなくなるということなります。

政府(通貨の番人)の信用がなくなるということは、為替レートは超円安になります。輸出産業には大きな追い風が吹きますが、食料・エネルギーなど輸入産業、そして、保有していた現金が紙くずになっている一般家計は超大打撃を受けます。

かなり、怖いシナリオです。それが、Quietlyに進んでいる。これが今の日本の現状です。

いやいや、政府が日銀に資本を注入すれば良いのではないか。 

そうですね。ただ、その政府の財源はどこから? 新たに日本国債で借金して、その国債が日本銀行が買う? まさに異次元。

また、政府の借金だけに注視するのはフェアではなく、資産も見るべきだという主張もあります。

そうですね。ただ、会社会計と同じように考えるのであれば、政府の純資産も見るべき。それは何なるのでしょうか? 税の徴収権かもしれません。でも、それでも債務超過になっている会社になりません? 債務超過になっている会社が借金できますか? それもゼロ金利で。

いずれにしても、財政破たんという悪夢のようなシナリオが進む場合、一番負担が圧し掛かるのは日本の一般国民であることは明らかです。 

目先、消費税が上がらないことでほっとする気持ちはわかりますが、それは、この悪夢シナリオの可能性を高めている、、ということも理解して上で国民が判断すべきでしょう。

特に、若い世代の皆さん。声(票)を持ってますね。 こういう未来に残る借金問題のことを決めているのは年功序列で良いんでしょうか。

いやいや、でも、こんなことを言っている人は過去数十年間いるけど、まだ起きていないじゃん。そうですね。でも、今まで起きたことが将来を保証する訳ではないのであれば、今まで起きていないことが将来に起こらない訳ではないですね。ちょっとだけ高台に家を建てた方が、結果的に良かったですね。全く来ていなかった大津波が押し寄せてきたときに。

自分の資産を全て円預金に入れているだけではあれば、この頭の体操によって、高台へちょっと移動した方が良いのではないでしょうか。そんなことを考えるきっかけになるようであれば幸いです。

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